電脳せどりに参入したばかりの初心者が仕入れ判断を誤ってしまい、赤字を出したり大量の在庫を抱えたりするケースは珍しくありません。
そこで本記事では、電脳せどりの基本的な仕入れ判断の方法や、代表的なリサーチの手法を紹介していきます。後半ではリサーチのコツも解説しているので、正確な仕入れ判断ができるようになりたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください!
電脳せどりに参入したばかりの初心者が仕入れ判断を誤ってしまい、赤字を出したり大量の在庫を抱えたりするケースは珍しくありません。
そこで本記事では、電脳せどりの基本的な仕入れ判断の方法や、代表的なリサーチの手法を紹介していきます。後半ではリサーチのコツも解説しているので、正確な仕入れ判断ができるようになりたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください!
早速、電脳せどりの基本的なリサーチ(仕入れ判断)方法から見ていきましょう。
まずは、販売して利益が出そうな仕入れ対象の商品を探していきます。商品の主な仕入れ先は楽天市場やYahoo!ショッピングをはじめとするECモールなので、各サイトでAmazonよりも安く仕入れられる商品がないかリサーチしましょう。
例えば、こちらのキーボードは定価31,350円ですが、楽天市場ではセール価格の21,300円で販売されていました。
楽天市場の商品購入画面▼
出典:楽天市場
さらに楽天ポイントが695ポイント還元されるため、実質仕入れ値は21,300円-695円(ポイント)=20,605円という計算です。
楽天市場の価格・獲得ポイント▼
同じ商品をAmazonで検索すると27,800円で販売されていたので、楽天市場よりも7,000円以上高い値段で売られていることが分かります。
Amazonの商品販売画面▼
出典:Amazon
このようにAmazonとの価格差を見て利益が出そうだと判断できてから、具体的な利益計算に移っていきましょう!
次に、仕入れツールを使って粗利益を計算し、配送料などの各種経費を引いても利益が出る商品かどうかを判断します。
出典:クイックショップ
クイックショップはAmazonの価格推移や出品者数の確認や利益計算ができるツール。ダウンロードするだけで使えるので、初心者なら導入しておいて損はないでしょう。
クイックショップをインストールした状態でAmazonの商品詳細画面を開くと、このように自動で粗利益(販売価格から経費を含めた仕入れ価格を引いた金額)の計算結果が表示されるようになります。
クイックショップ導入後のAmazonの商品販売画面▼
今回の商品の場合、クイックショップによるとAmazonで販売した際の粗利益は4,410円、利益率は15.9%と十分に利益のとれる商品だということが分かりました。
なお、電脳せどりではECサイトから還元されるポイントをふまえて利益計算をするので、楽天市場であればSPUやポイント還元イベントを活用すればより大きな利益を狙えるでしょう。
ポイント獲得により利益額を高めていく方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください!
最後に、過去の販売データを見て最終的な仕入れ判断を行います。
価格変動の激しい商品は思うような価格で売れず、仕入れ値より安く販売せざるをえない場合もあります。そのため、商品の売れ行きや出品者数の推移を確認し、実際に販売して売れる商品であると判断した商品のみ仕入れるようにしましょう。
例えば先ほどのキーボードをクイックショップで確認すると、月平均36個、3ヶ月で100個以上入れている商品だということが分かりました。
商品の売れ行き状況▼
ここまで確認できたら、Keepaを使って過去の商品価格や売れ筋ランキング、ライバルセラーの数を見ていきましょう。
Keepaで確認できるグラフの例▼
グラフごとの注目ポイントや、グラフから分かることは以下の通りです。
グラフ | 見るべきポイント | 分かること |
---|---|---|
価格推移 | オレンジ色のグラフがあるか | Amazonが在庫を持っている(ライベルが多い) |
売れ筋ランキング | グラフがギザギザしているか | ギザギザしているほど売れ行きが良く回転率が高い |
出品者数 | 出品者数 | 10名以下なら価格競争や値崩れに巻き込まれにくい |
Keepaの具体的な機能や使い方に関しては、以下の記事で解説しています。こちらもあわせてチェックしてみてください!
次に、電脳せどりで使えるリサーチ手法を3つ紹介します。
1つ目の手法は、セラーリサーチです。
セラーリサーチとは、他のセラー(出品者)が出品しているアイテムの仕入価格をチェックするリサーチの手法を指します。
対象のセラーを見つけるには、まずAmazonで売れ筋商品の詳細ページを表示させ、「カートに入れる」ボタン下に表示されている「新品〇件の出品」の部分をクリックしてください。
Amazonの商品詳細画面▼
するとセラーの一覧が表示されるので、あとは評価数が50〜400件程度の個人セラーが出品している商品を1つずつリサーチしていくだけです。
さらに商品ページにある「販売元」→「(セラー名)のストアフロントにアクセスする」の順にクリックすると、対象のセラーが出品中の商品一覧を確認できます↓
このようにシンプルな手順でリサーチすべき商品を見つけられるので、セラーリサーチは初心者でも取り組みやすいでしょう。
セラーリサーチだけに頼りすぎるのではなく、以降で紹介する他のリサーチ方法も覚えてまんべんなく活用していってください!
2つ目は、ランキングリサーチです。
ランキングリサーチとは、通販サイトの売れ筋ランキングをチェックし、上位商品からリサーチしていく手法のこと。ランキング上位の商品は消費者からの需要が高いもしくは他のセラーが利益商品と見込んで買い込んでいる可能性が高いので、効率よく利益商品を探せるでしょう。
例えば楽天市場の売れ筋ランキングは、楽天市場のトップページ左上にある「ランキング」をクリックすると表示されます。
ただしこちらもセラーリサーチと同様、すでに利益商品として認知されているものに後乗りするリサーチの手法。そのため、まずは少量仕入れて売れ行きを見るのが得策です!
3つ目は、Product Finderリサーチです。
ProductFinderリサーチとは、Keepaの有料版に搭載されている検索機能「Product Finder」を使い、Amazonで販売されている商品を任意の条件で絞り込んでリサーチする手法です。
セラーリサーチやランキングリサーチは各通販サイトやAmazon上から利益商品を探し出すのに対し、Product Finderではあらかじめ利益の出そうな商品を絞り込んでからリサーチできるのが特徴。よってリサーチにかかる時間や労力を大幅に削減できるでしょう。
Keepa有料版の料金は、こちらの通り。
※2023年6月時点 / 1ユーロ157.6円の場合
ProductFinderは有料ツールなので費用がかかるものの、リサーチを効率化したいのであれば導入しておいて損はありません。
詳しい使い方は以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひあわせてチェックしておいてください!
最後に、電脳せどりにおけるリサーチのコツ2つを紹介します。
まず、適切な仕入個数を計算し、在庫を抱えないようにすることが大切です。
電脳せどりではクレジット決済で仕入れることが多く、1ヶ月の売り上げを翌月の支払いに充てることがほとんどでしょう。仕入れ額程度の入金が無ければ支払いに間に合わなくなるため、慣れないうちは1ヶ月で売り切れる量を仕入れるようにするのが得策です。
商品ごとの1ヶ月の販売目安を算出する方法はこちら。
例えば、すでに17人のセラーが商品を出品しており、月に100個売れる商品の場合。Keepaで確認した出品者数のグラフが横ばいであれば、今後出品者が増える可能性は低いと考えられるので、計算式はこのようになります。
以上の計算結果から、購入目安は月に5個であることが分かります。このように、まずは月の仕入れ個数を計算で導き出し、感覚をつかんでいきましょう。
そして、廃盤商品に絞ってリサーチするのも有効です。
そもそも廃盤商品とは、メーカーの生産が終了した商品のこと。商品が廃盤になると日に日に市場に出回る品数が減っていきますが、新しい商品が出ても旧商品を使いたい人が一定数いることで、需要と供給の関係からAmazonでの価格が高騰しやすいのが特徴です。
さらに、生産終了品はアウトレットや在庫処分品という形で安く出回ることが多く、利益率も確保しやすいと言えます。よって廃盤になっても需要が減らない商品を中心にリサーチすれば、効率的に利益商品を見つけられるでしょう。
廃盤になっても需要が減らない商品の例▼
製品 | 理由 |
---|---|
家電製品 |
|
洗剤 |
|
おもちゃ |
|
廃盤商品を探すうえでもっとも正確な方法は、「メーカー名(資生堂、カネボウなど) 生産終了品」で検索し、商品の製造メーカーのホームページを確認することです。
資生堂の例▼
出典:資生堂
カネボウの例▼
出典:カネボウ
メーカーの公式サイトにはいずれ生産終了となる商品の掲載や、生産終了時期も記載されているので、事前にリサーチしやすく仕入れの計画を立てやすいのも利点です。
また、メーカーで発表されないような商品でも、通販サイトの検索窓で「生産終了」「在庫限り」「廃番」「廃盤」と入力して検索すると、廃盤商品がヒットしやすいので調べてみてください。
以上、電脳せどりにおいて、売り上げを伸ばすには正確な仕入れ判断が欠かせません。
物販ビジネスを拡大していきたいと考えるのであれば、早いうちに赤字や在庫を抱えるリスクの少ない利益商品を見つけるスキルを身につけておくのが得策です。
【2024年最新】稼げる物販手法はコレ!
初心者おすすめ度 | ★★★★★ |
即金性 | ★★★☆☆ |
ビジネス継続性 | ★★★★☆ |
仕入れに必要な資金目安 | 5万円~ |
目指せる利益額 | 30万円以上 |
中国から商品を輸入し、自分でページを作って販売するので、せどりのような即金性は少ないが、小資金からスタートでき初心者にも再現性が高く仕組み化できるのが中国輸入。
オリジナルブランドで自分の資産となる商品を作成できることも魅力的です。
初心者おすすめ度 | ★★★☆☆ |
即金性 | ★★★☆☆ |
ビジネス継続性 | ★★★★★ |
仕入れに必要な資金目安 | 5万円~ |
目指せる利益額 | 50万円以上 |
せどりで伸び悩んでいる、限界を感じる人は問屋仕入れで仕組み化を目指そう!
問屋開拓までの忍耐力は必要だけど、基本的にリピート仕入れで完結するので、せどりのように、掘り出し物を探すのに頭を悩ませる必要は無くなります。
初心者おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
即金性 | ★★☆☆☆ |
ビジネス継続性 | ★★★★★ |
仕入れに必要な資金目安 | 50万円~ |
目指せる利益額 | 100万円以上 |
せどり・転売で物販に慣れてきて、物販を副業レベルでなく事業化させたい方におすすめです!
メーカー仕入れの全体像や利益を出すまでの流れが体系的に学べます。
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