中古せどりは、リサイクルショップや古本屋などから中古品を仕入れて販売するため、扱うほとんどの商品が一点もの。商品の状態によってはリペアが必要なこともあるため、新品せどりと比較すると商品の回転率が低い傾向にあります。
そこで本記事では、中古せどりにおける利益率の目標値や計算方法を詳しく解説します。中古せどりで高い利益率を狙うコツも紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね！
はじめに、せどりの利益率の計算方法を具体例を交えつつ解説していきます。
計算式はこちら↓
※ここでいう利益とは売上から仕入れ値や送料・梱包費などの諸経費を引いた金額を指し、売上高は商品が売れた際の販売価格のことです。
例として、以下のような取引をした場合の計算方法を見ていきましょう。
| 売上高（販売価格） | 10,000円 |
|---|---|
| 原価（仕入れ値） | 5,000円 |
| 送料 | 500円 |
| 梱包材料費 | 300円 |
| 販売手数料 | 1,000円（※売上の10％と想定） |
まず売上高（販売価格）から原価や送料などを引き、純利益を算出します。
次に、利益と売上高の数値を利益率の計算式に当てはめます。
正しい利益率を把握するために、計算方法はしっかりマスターしておきましょう。
では、中古せどりではどのくらいの利益率を目指すべきなのか…
結論、中古せどりにおける理想の利益率は30%〜50%。新品せどりの利益率は15%〜25％と言われているため、比較するとかなり高い数値だと言えます。
そして、中古せどりで最低限確保すべきだと言える利益率は20%です。その理由の一つに、中古せどりは仕入れに手間がかかることがあげられます。
中古せどりの仕入れに必要な工程↓
また中古せどりは基本的に一点ものを扱うので、同じ商品をいくつも仕入れるのが難しく、クレームによる返品・返金などのリスクも考えなければなりません。よって、利益率が20%を切る商品には手を出さないほうが無難でしょう。
最後に、中古せどりで利益率を高めるコツを3つ紹介します！
1つ目は、中古品を補修してから出品することです。
汚れや傷などがあると通常よりも安く仕入れられる可能性は高くなりますが、そのまま売ってしまうとダメージがある分販売価格も下げなければなりません。一方でそういった中古品を補修してから出品すれば、そのまま売るよりも高利益が見込めるでしょう。
ただ、リペアを行うことでクレームの原因になったり低クオリティになってしまったりすることもあるため、こちら3点つの意識が大切です。
法令において特に気をつけるべきなのは、原型をとどめないような改造や、本来なかった装飾をつける行為。これらを行うと商標法第78条に規定されている商標権侵害行為にあたり、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が科される恐れがあります。
原状回復ための部品補充やリカラー程度なら問題ないものの、商品説明文にその旨を明記しておけばトラブル防止にもつながるでしょう。
また、元の材質が革ならリペア材も革を使うなど、材質を合わせることも重要。材質が異なると見栄えが悪く、売れにくくなる原因にもなります。見栄えに違和感のないよう、材質だけでなく色も合わせるなどの工夫も必要です。
2つ目は、プレミア品や限定品を狙うこと。
ネット上では入手困難により価格が高騰している商品でも、店舗によっては定価や安値で販売されていることがあります。そのような商品を仕入れれば、販売価格との差が大きくなり利益率も高くなるでしょう。
特におもちゃは、プレミア品や限定品が多いジャンルです。リカちゃん人形やレゴなどの歴史の長い定番商品が狙い目。プレミアム価格がついているものなら、中古品でも十分高く販売できるからです。
例えばこちらは新品ですが、定価4,180円（税込）のレゴブロックが18,500円（税込）で販売されていました。※2023年6月時点
出典：Amazon
このような商品の中古品がお値打ち価格で手に入れば、大きな利益をとれる可能性は高いと言えます！
なお、中古せどりで初心者でも稼ぎやすいジャンルについてはこちらの記事にまとめています。気になる方は、ぜひあわせてチェックしてみてください！
3つ目は、穴場の仕入先を探すこと。
中古せどりの仕入れ先としてはヤフオクやセカンドストリートなどが有名ですが、知名度が高い仕入先は別の出品者が先に仕入れを行っている可能性があります…。
だからこそ、定番ショップの他に地元のリサイクルショップも巡るなどして、あなただけの仕入れ先を発掘しましょう。特に個人経営や地域密着型のお店であれば、ライバルが少ない可能性が高いと言えます！
以上、中古せどりでは最低20％以上の利益率を目指すのが効率よく稼ぐポイントです。
今回紹介したコツを実践しつつ、高い利益率を目指してください！
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