
博士、スーパーデリバリーは便利そうですけど、会費もかかるし、本当に安く仕入れられるのか心配です…。
うむ、良い質問じゃな。費用面は事業の根幹に関わる部分じゃ。その実態を詳しく見ていこう。
スーパーデリバリーの利用で気になるのが、会費や送料などのコストです。
本章では、料金プランの違いから卸価格の実態まで、費用面の全てを解説します。
有料の「スタンダードプラン」と無料の「フリープラン」の違い
スーパーデリバリーには、有料の「スタンダードプラン」と無料の「フリープラン」の2つの料金体系があります。
個人で仕入れを始めるにあたり、どちらを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。
両者の主な違いを、まずは以下の表で比較してみてください。
卸価格や取引できる企業数に差はありませんが、事業を効率化する機能はスタンダードプランに集中しています。
本格的な利用ならスタンダードプラン(月額2,200円)がおすすめ
表の通り、仕入れ資金のキャッシュフローを安定させる「後払い決済」や、経費削減につながる「ポイント還元」はスタンダードプラン限定の機能です。
これからスーパーデリバリーを事業の柱として本格的に活用していくのであれば、月額2,200円の会費を払ってでもスタンダードプランを利用するメリットは大きいと言えるでしょう。
まずはフリープランで使い勝手を試し、継続的に仕入れを行う段階でスタンダードプランに移行するのが賢い使い方かもしれませんね。
商品の卸価格(掛け率)の目安
スーパーデリバリーの公式サイトによると、卸価格の目安は上代(定価)の4~6掛けとされています。
これは、小売価格が10,000円の商品であれば、4,000円~6,000円程度で仕入れられる可能性があることを意味します。
もちろん、この掛け率はメーカーや商品、取引条件によって変動するため、あくまで目安として捉えるのが重要です。
取引したい企業に申請が承認されると、具体的な卸価格を閲覧できるようになります。
気になる商品があれば、まずは取引申請をしてみるとよいでしょう。
「卸価格なのに高い」という口コミがある理由
利用者の中には「スーパーデリバリーは卸価格なのに高い」と感じる声も一部で見られます。
これにはいくつかの理由が考えられます。
理由①:メーカーとの直接取引ではないため
スーパーデリバリーはメーカーと小売店を仲介するプラットフォームです。
そのため、メーカーはスーパーデリバリーに支払う手数料(10%程度)を卸価格に上乗せしている場合があります。
結果として、メーカーと直接取引するよりも価格が若干高くなるケースはありえそうです。
理由②:ECサイトのセール価格との比較
Amazonや楽天市場などでは、時期によって大幅なセールが開催されます。
タイミングによっては、スーパーデリバリーの卸価格よりも、一般のECサイトのセール価格の方が安くなることもあり、これが「高い」と感じる一因かもしれません。
理由③:送料を含めると割高になる
次の項目で詳しく解説しますが、スーパーデリバリーでは出店企業ごとに送料がかかります。
そのため、少量の仕入れだと、商品代金は安くても送料を含めた総額では割高になってしまうことがあります。
単純な価格だけでなく、一点からでも様々なメーカーの商品を比較検討できる利便性や、取引の安全性を加味して、総合的に利用価値を判断するのが良いでしょう。
注意すべき会費以外の費用(送料など)
スーパーデリバリーでの個人仕入れにおいて、月額会費以外にも考慮すべき費用があります。特に重要なのが「送料」です。
送料は出店企業ごとに発生する
スーパーデリバリーはAmazonのように倉庫から一括で発送される仕組みではありません。
商品を仕入れると、各出店企業から個別に商品が発送されます。
そのため、複数の企業から商品を仕入れた場合、その企業数分の送料が発生する点に注意が必要です。
多くの企業では「〇〇円以上の購入で送料無料」といったラインを設けています。コストを抑えるためには、できるだけ1社にまとめて発注するか、送料無料ラインを超えるように調整するといった工夫が求められます。
その他の費用
スタンダードプランで利用できる後払い決済(Paid)なども、利用する際には所定の手数料がかかる場合があります。
利益を正確に計算するためにも、商品本体の卸価格だけでなく、これらの諸経費をすべて把握した上で仕入れ判断を行うことが、失敗しない個人仕入れの鍵となります。
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