電脳せどりとは、インターネットで仕入れを行うせどり手法のこと。ほとんどの作業がオンラインで完結するので、店舗に出向く時間がない人や、店舗を回る労力を減らしたい人の間で人気が高まっています。
しかしその分、電脳せどりはライバルが多いのも事実。ライバルに勝ち、電脳せどりで稼ぎたいなら、まずは必要な知識を身につけなくてはなりません。
そこで今回は電脳せどりの概要やメリット・デメリット、始め方まで網羅的に解説していきます！
これから電脳せどりに挑戦したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
そもそもせどりとは、仕入れた商品を仕入額よりも高い価格で販売し、その差額で利益を得る物販ビジネスのこと。せどりにはあらゆる種類がありますが、中でも主にインターネットのみで完結させる手法を「電脳せどり」と呼びます。
もう一つ代表的なせどり手法である「店舗せどり」との大きな違いは、仕入れ先のみ。店舗せどりはドラッグストアやホームセンターなど実店舗へ足を運んで仕入れる一方で、電脳せどりは楽天市場やYahoo!ショッピング、卸売サイトなどのインターネットショッピングで商品を仕入れます。
自宅で完結できるため、副業でせどりに取り組みたい方や隙間時間に働きたい主婦、学生に最適な手法だと言えるでしょう。
そんな電脳せどりにはどのような魅力があるのか。まずは、電脳せどりの魅力を3つお伝えしていきます！
まず、電脳せどりは場所や時間にとらわれず仕入れが可能です。
店舗せどりの場合はお店があいている時間しか仕入れられないのに対し、電脳せどりであればスマートフォンやパソコンでいつでも作業できます。加えて商品の発送に宅配業者の集荷サービスを利用すれば、家から一歩も出ることなく仕入れから納品までの作業を完結させられるでしょう。
また自宅でリサーチや仕入れができる電脳せどりなら、人目を気にする必要もありません。
店舗せどりでありがちな「リサーチしているときに店員やお客さんの目が気になって落ち着かない」といった精神的な負担を感じることはないでしょう。
一人で黙々とビジネスをしたい人にとっては店舗せどりよりも心理的なハードルが低く、比較的取り組みやすいビジネスと言えます。
そして電脳せどりは外注化しやすいのもメリットの一つ。ノウハウをマニュアル化すれば、リサーチや仕入れ、梱包までも外注先に任せられます。
店舗せどりの場合は仕入れ先の店舗へ実際に出向かなければならず、利益商品を見極めるには商品知識や目利き力も欠かせません。外注スタッフの教育に時間も手間もかかるでしょう。
その点、電脳せどりは利益を得られる商品の探し方がある程度決まっており、ノウハウをマニュアル化しやすい手法です。
電脳せどりで利益が安定してきたら、スタッフを雇うことも視野に入れると良いでしょう。
一方、電脳せどりにはデメリットもあります。
まず電脳せどりは住んでいる地域に関係なく商品を仕入れられる分、日本全国にライバルが存在します。そのため、同一店舗で仕入れるセラーのみがライバルになる店舗せどりに比べ、利益商品の仕入れ競争が激化しやすい特徴があります。
よって、電脳せどりでは効率的かつ回転率の高い仕入れを行っていく工夫が必須でしょう。
また電脳せどりは、移動にかかる交通費やガソリン代が不要な反面、商品・お店によっては仕入れに送料がかかるケースも少なくありません。よって送料をふまえた利益計算が必要不可欠です。
代表的なECモールの送料はこちら↓
| サービス名 | 送料 |
|---|---|
| 楽天市場 | ショップごとに異なる ※39ショップなら税込3,980円以上は送料無料（一部例外あり） |
| Yahoo!ショッピング | ショップごとに異なる |
| Amazon | 通常配送：410～450円 ※2,000円（税込）以上購入時やAmazonプライム会員などは送料無料 |
| ビックカメラ.COM | 宅配便：550円～ メール便：270円～ ※2,000 円（税込）以上購入で送料無料 |
| ヨドバシ・ドット・コム | 一律500円 ※1万円（税込）以上購入で送料無料 ※地域によって例外あり |
| コーナンeショップ | 660円～ ※1ヶ所の配送先で7,700円（税込）以上購入・店舗受取で送料無料 |
※2023年4月時点
電脳せどりでは、送料無料の商品やショップを選んだり送料無料ラインまで買い物したりして、なるべく経費を少なく済ませるようにしましょう。
さらに電脳せどりではオンライン上で仕入れを行うため、商品が届くまで現物を確認できません。
特に中古品を扱う場合は、品物の状態を現物を見て確認できないのは大きな不安要素となるでしょう。新品の商品であっても、箱やケースが劣化していたり、破損していたりすると、販売不可もしくはクレームの原因になりかねません。
電脳せどりは、最短で当日からでも取り組めます。以降で、電脳せどりの始め方を3ステップでみていきましょう。
電脳せどりを始めるなら、まずは最低限準備しておくべきアイテムを揃えましょう。
| アイテム | 用途 |
|---|---|
| パソコン | 利益商品のリサーチや出品登録作業 |
| 事業用の銀行口座 | せどり資金の管理 |
| クレジットカード | 商品仕入れ時の決済 |
| プリンター・梱包道具 | 商品の梱包・ラベル印刷 |
| ツール | 商品リサーチ |
中でも重要なのは「ツール」です。そもそもですが、せどりはツールがないと「確実に利益を出しつつ、売れる商品」を見極められません。
数あるツールの中で電脳せどりにおいて必ず取り入れておきたいのが「クイックショップ」と「Keepa」または「モノトレーサー」などの波形表示ツールです。
クイックショップは電脳せどりのリサーチを効率化するオールインワンのGoogle拡張機能ツール。インストールするだけでAmazonの商品ページに月間販売個数や商品ランキング、利益計算表などを確認できます。
そして「Keepa」や「モノトレーサー」などの波形表示ツールを使えば、Amazonでの販売価格や出品者数の推移や、他の出品者の在庫状況を確認できます。
Keepaで確認できるデータの例↓
商品が本当に売れるのか、正確な仕入れ判断を行うには、このようなデータのチェックも欠かせません。
電脳せどりで必要なツールについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらもあわせてチェックしておいてください ▼
次に、電脳せどりで活用する仕入れ先をいくつかピックアップしておきましょう。
仕入れ先となるサイトは複数あるものの、ある程度最初にどこから仕入れるか決めておいたほうが自分なりの仕入れスタイルが定まりやすくなります。
電脳せどりの代表的な仕入れ先はこちら↓
なお匿名の相手から仕入れた商品を販売するのは法律に触れる可能性があるため、メルカリやヤフオク!などは基本的に仕入れ対象ではありません。
電脳せどりの仕入れ先について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください！
準備が整ったら、実際に商品を仕入れていきます。
商品リサーチの基本手順は、以下の2ステップ↓
目星の商品を見つけたら、ひとまずツールを使って「この商品を販売してどのくらいの利益を得られるか」を確認します。 販売先の価格から仕入れ価格・ポイント還元額・各種経費などを差し引いて想定の粗利を算出しましょう。
粗利はクイックショップで簡単に確認が可能↓
利益が出ると分かったら、次はKeepaやモノトレーサーなどの波形表示ツールを使い、ランキング推移や価格推移から「本当に売れるのか」を分析します。
モノトレーサーのランキング推移グラフ↓
出典：モノトレーサー
そのうえで「利益が見込めつつ確実に売れる」と判断できたら商品を仕入れ、自宅に届いたら検品・梱包をしてAmazonへ出品しましょう。
以上、電脳せどりは時間や場所に縛られず商品を仕入れられるうえ、外注化でスケールアップもしやすい手法です。高価なアイテムを準備する必要もないため、気軽に始めやすいのも魅力でしょう。
当メディアでは別の記事でも電脳せどりのポイントを詳しく解説しているので、そちらもぜひ参考にしてみてくださいね！
コメント