

「せどり」という言葉を聞いたことはあるけれど、意味や語源はよくわからない。
メルカリなどで稼げるらしいけど、「転売」と何が違うの?
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、「せどりとは何か」という基本から、その語源、転売との違いまで、一つひとつ解説していきます。
まずはこの記事で、せどりについての正しい知識をしっかりと身に付けましょう。
「せどり」という言葉を聞いたことはあるけれど、意味や語源はよくわからない。
メルカリなどで稼げるらしいけど、「転売」と何が違うの?
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、「せどりとは何か」という基本から、その語源、転売との違いまで、一つひとつ解説していきます。
まずはこの記事で、せどりについての正しい知識をしっかりと身に付けましょう。
「せどり」という言葉の本来の意味や語源を知ることは、このビジネスを正しく理解するための第一歩です。
ここでは、その基本的な定義から見ていきましょう。
せどりとは、商品を安く仕入れて、仕入れた時よりも高く売ることで利益を出すビジネスのことです。
これは「安く買って高く売る」という、商売のとてもシンプルな基本です。
たとえば、お店のセールで安く買った商品を、フリマアプリで適切な値段で売るようなイメージです。
このように、ものの「価値のちがい」を見つけて利益にする活動が、せどりの基本だと考えてよいでしょう。
せどりの語源は、昔の古本屋さんで使われていた言葉、というのが一番有力な説です。
たくさんの本が並ぶなか、本の背表紙だけを見て価値のある本を見つけ出すプロの技から「背取り(せどり)」と呼ばれるようになりました。
もともとは古本が対象でしたが、今では家電やおもちゃなど、あらゆる商品がせどりの対象になっています。
ちなみに、船から船へ荷物をうつす「瀬取り」という言葉もありますが、これは全くの別物です。
近頃せどりが副業として注目される一番の理由は、だれでも、どこでも、かんたんに始められるようになったからです。
具体的には、以下の3つのような理由が挙げられます。
商品の値段を調べたり、フリマアプリに出品したりといった作業が、スマホ一つで完結します。
外出先のすきま時間でも、気軽にリサーチできるのが大きな強みです。
メルカリやラクマなど、多くの人が利用するフリマアプリが登場したことで、個人でもかんたんに商品を売れるようになりました。
自分でネットショップを立ち上げる必要がなく、すぐに販売を始められます。
数千円や数万円といった少ない資金からでも仕入れを始められます。
いきなり大きな借金をする必要がないため、安心して副業に挑戦できます。
「せどりと転売ヤーの違いは何ですか?」という疑問は、非常によく聞かれます。
ここでは、両者の決定的な違いと、なぜネガティブなイメージが生まれるのかを解説します。
せどりと転売ヤーの行為は、その「意味」を正しく理解すれば、全くの別物であることが分かります。
両者の最も大きな違いは、儲けの仕組みにあります。
せどりとは「価値ある商品を安く見つけること」で利益を生むことです。
対して、転売ヤーは「人気商品を買い占めて高く売りつけること」で利益を得ます。
この考え方の違いが、片方が健全な商売と見なされ、もう片方が「うざい」と批判される理由です。
両者の違いをより具体的に理解するために、以下の表で比較してみましょう。
項目 | せどり | 転売ヤーの行為 |
儲けの仕組み | 安く仕入れること | 高く売ること |
仕入れ方法 | セール品、掘り出し物を探す | 限定品、人気商品を買い占める |
販売価格 | 市場の適正価格 | 不当なプレミア価格 |
社会への影響 | 商品の流通を助ける | 品薄や価格高騰を引き起こす |
このように、せどりが「価値の発掘」に重点を置くのに対し、問題となる転売は「需要の独占」を目的としている点で、その行為が持つ意味合いは全く異なります。
「せどり=クズ、気持ち悪い」という強いイメージは、一部の悪質な転売ヤーの迷惑行為と混同されていることから生まれます。
人気アーティストの限定グッズやゲーム機を買い占め、本当に欲しいファンの手に渡らないようにして、法外な値段で売りつける。このような利己的な行為が「クズ」「気持ち悪い」と非難されるのは当然です。
しかし、これはせどりではありません。せどりとは、市場に埋もれた商品に光を当て、必要とする人に届けるという、社会的な意味を持つ活動であり、根本的に異なるものです。
健全なせどりと、社会的に「うざい」と批判される「買い占め」との境界線は、市場のルールを無視しているかどうかにあります。
リサイクルショップで偶然見つけた商品を仕入れるのは、健全な経済活動です。
一方で、BOT(自動購入ツール)などの不正な手段で、発売と同時に商品を独占する行為は、他の消費者の購入機会を奪う「買い占め」であり、違法と判断される可能性もあります。
せどりとは、このような買い占め行為とは一線を画し、市場のルールとモラルを守ることが、長期的な成功を意味するビジネスなのです。
せどりは、多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
副業で始める前にその意味を理解し、後悔のないスタートを切りましょう。
せどりには、副業として始めやすい多くの魅力があります。
ここでは、特に初心者にとって嬉しい5つのメリットを見ていきましょう。
せどりの最大のメリットとは、少ない資金で始められる点です。
高額な初期投資は不要で、例えばメルカリで不用品を売ることからでもスタートできます。
そのため、大きな借金を背負うリスクがなく、精神的な負担も少なく挑戦できます。
プログラミングのような専門スキルは基本的に不要です。
副業として気軽に挑戦でき、必要な知識は実践しながら身につけられます。思い立ったその日に始められる手軽さが大きな強みです。
時間や場所に縛られず、自分のペースで進められるため副業に最適です。
本業が終わった後の夜や、休日の数時間を使うだけで、十分に活動することが可能です。
商品が売れればすぐにお金になるスピード感が魅力です。
ブログ等と違い、成功体験を早く積めるため、モチベーションが続きます。稼いでいる実感がすぐに得られることは、副業を長く続ける上で非常に意味のある要素です。
せどりとは、副業でありながらリサーチや価格設定など商売の基本を実践的に学べる、自己投資の一環ともいえます。
ここで得た経験は他のビジネスでも必ず役立ち、単なるお小遣い稼ぎ以上の価値があるでしょう。
魅力的なメリットの一方で、注意すべきデメリットも存在します。
事前にリスクを把握しておくことで、失敗を未然に防ぎましょう。
仕入れた商品が売れ残ると在庫になります。これが資金を圧迫するため、せどりを「やめたほうがいい」と感じる大きな原因の一つです。
売れない在庫は、利益を出すどころかマイナスを生むだけの「負債」になってしまうこともあります。
毎月同じように稼げる保証はなく、収益は不安定になりがちです。
トレンドを追い続けられないと、収入が途絶える可能性もあります。
そのため、いきなり本業にするのではなく、まずは副業として収入の柱の一つと考えるのが堅実です。
利益を出すには地道なリサーチが不可欠です。
楽して稼げるわけではなく、この手間を惜しむと失敗に直結します。
ライバルも常に情報を探しているため、継続的に学び、行動し続ける姿勢が求められます。
せどりが持つ本来の意味を知らない人からは、悪質な転売と混同されがちです。
「うざい」「クズだ」という声も事実としてあり、知恵袋などでは違法行為と決めつけられることもあります。
ルールを守っていても、周囲から理解を得られにくい点は覚悟が必要かもしれません。
仕入れた商品の保管場所が要ります。特にメルカリなどで大量に扱うようになると、部屋が段ボールで埋まることも珍しくありません。
商品の品質を保つためにも、ただ置くだけでなく、適切な環境で管理する必要があります。
せどりで扱う商品は多岐にわたりますが、初心者が利益を出しやすいジャンルには特徴があります。
ここでは、特にオススメの商品ジャンルを5つ、その理由とともに解説します。
せどりの語源でもある「背取り」の由来となった本や雑誌などは、副業初心者に最適なジャンルです。
リサイクルショップで安価に仕入れられ、メルカリなどのフリマアプリでも手軽に販売できます。
専門書や絶版コミックなどは高値になることもありますが、偽物のリスクが低く、違法性を心配せず安心して取り組めるのが大きなメリットです。
ゲームやトレカは、趣味の知識を活かして楽しみながら取り組める副業として人気です。
レトロゲームや人気トレカは、メルカリで高値で取引されることも珍しくありません。
ただし、トレカの中には偽造品も存在するため、仕入れ時には注意が必要です。知らずに販売すると違法となる可能性もゼロではないため、信頼できる場所から仕入れることが大切ですね。
型落ちした小型家電は、機能に問題がなければメルカリなどで安定して売れるため、堅実な副業になります。
イヤホンやマウスなどは、リサイクルショップで安く仕入れられる機会が多いでしょう。
注意点として、PSEマークのない家電製品を販売することは違法にあたる可能性があります。仕入れの際には、安全基準を満たしているかを確認する癖をつけることが重要といえそうです。
アパレルせどりは、流行や季節の波に乗ることで大きな利益を狙える魅力的なジャンルです。
シーズンオフのブランド品を安く仕入れ、需要が高まる時期にメルカリで販売するのが王道の手法と言えるでしょう。
ただし、このジャンルで最も注意すべきなのが偽ブランド品の存在です。
知らずに販売しても商標法違反という違法行為に問われる可能性があるため、副業で大きなリスクを負わないためにも、商品の真贋には細心の注意を払いましょう。
キャラクターグッズせどりは、限定品を見つける宝探しのような魅力があり、副業としても楽しめます。
イベント限定品や一番くじの景品は、メルカリなどで高値がつくこともあります。
このジャンルも偽物、いわゆる海賊版が多く、公式ライセンス品かを確かめることが大切です。著作権を侵害する違法な商品を扱わないよう、基本的な知識を身につけてから挑戦するのが良いかもしれませんね。
せどりの成功とは、どれだけ「売れる商品」を見つけられるかにかかっています。
ここでは、利益に直結する5つのリサーチ術を具体的に解説します。
せどりで利益を出す最初のステップは、世の中の需要、つまり「今、何が売れているか」を知ることです。
流行や季節商品を把握するため、日頃からアンテナを張っておくことが大切です。
具体的には、以下のような情報源がトレンドを読む上で役立ちます。
これらの情報を日常的にチェックするだけで、売れる商品のヒントが見つかるはずです。
商品がどれくらいの期間で売れるかを示す「回転率」を意識することは、在庫リスクを減らすために非常に重要です。
たとえ高利益でも、売れなければ資金が寝てしまい非効率です。特に初心者のうちは、1ヶ月以内に売れるような回転率の高い商品を狙いましょう。
本当の利益を知るには、仕入れ値だけでなく、手数料や送料といった全ての経費を引いて計算する必要があります。
「売上 − 仕入れ値」だけで考えると、思わぬコストで赤字になるため注意が必要です。
利益計算をする際は、最低でも以下のコストを考慮しましょう。
これらのコストを全て差し引いて手元に残る金額が、あなたの本当の利益です。
安定して利益を出し続けるには、商品を安く仕入れられる場所を複数見つけておくことが不可欠です。
一つの店舗やサイトに頼らず、リサイクルショップやフリマアプリなど、自分なりの「仕入れ先リスト」を日頃から作っておきましょう。
中古品を扱う場合、商品の状態が価格に直結するため、傷や汚れ、付属品の有無を厳しくチェックしましょう。
店舗では細部まで確認し、ネットでは出品者の評価や説明をよく読んでから仕入れることが失敗を防ぐコツです。
せどりは、ルールを守れば安全なビジネスです。しかし、一線を越えると法律違反になることがあるため注意が必要です。
知らなかったでは済まされない、特に注意すべき6つのケースを具体的に見ていきましょう。
利益目的で中古品を繰り返し売買するには、警察署の「古物商許可」が必須です。
これは盗品の流通を防ぐためのルールであり、自分の不用品をたまに売るのとは明確に意味が異なります。
無許可営業は重い罰則の対象となるため、ビジネスとして行うなら必ず許可を取得しましょう。
▼古物商許可については、こちらの記事もチェック▼
特定のコンサート等のチケットを、定価を超える価格で転売することは「チケット不正転売禁止法」で禁止されています。
転売禁止が明記され、本人確認があるチケットなどが対象です。違反すると罰則が科されるため、チケットの転売には手を出さないようにしましょう。
お酒や医薬品、一部の化粧品などは、専門の許可なく販売できません。
これらは人々の健康に直接関わるという意味で、酒税法や薬機法で厳しく管理されています。
珍しいお酒や海外のサプリなどを仕入れても、安易に販売しないよう注意が必要です。
偽物のブランド品を販売する行為は、商標法違反や詐欺罪にあたる重大な犯罪となることを意味します
特に注意すべきは、「偽物と知らなかった」場合でも罪に問われる可能性がある点です。
信頼できないルートからの仕入れは絶対に避けましょう。
市販のDVDや音楽などを無断でコピーして販売する行為は、著作権法違反です。
これは「海賊版」の販売と同じ意味を持ち、犯罪になります。中古品をそのまま売るのは問題ありませんが、中身のコピーは絶対にやめましょう。
ネット上で中古品を仕入れる際は、古物営業法に基づき、相手の本人確認が義務付けられています。
これは盗品や詐欺被害を防ぐという重要な意味を持ちます。特にフリマアプリなどで個人から継続的に仕入れる場合は、このルールを意識する必要があります。
法律を守ることは大前提ですが、せどりには法律以外のリスクも存在します。
ここでは、社会的な評判やプラットフォーム上のリスク、仕入れに潜む注意点を解説します。
法律に触れていなくても、社会の常識や倫理(モラル)に反する転売は、強い批判を受けることがあります。
例えば、災害時のマスクや育児用品のように、生活に不可欠なものを買い占める行為が挙げられます。
こうした行為は、本当に必要とする人に商品が届かないため、利益優先という意味に受け取られ、厳しい目が向けられるでしょう。
せどりをビジネスとして続ける上では、こうした社会的なモラルへの配慮も欠かせないポイントです。
現代のせどりでは、SNSでの炎上やフリマアプリのアカウント停止といったリスクも存在します。
例えば、悪質な転売と見なされてSNSで「炎上」したり、プラットフォーム独自の利用規約に違反したとしてアカウントが停止されたりするケースです。
アカウントが停止されれば、それはビジネスの基盤そのものを失うことを意味します。
法律だけでなく、利用するプラットフォームのルールや社会の目を意識することが、安全にビジネスを続けるために不可欠です。
メルカリやヤフオクなどでの仕入れは手軽ですが、取引相手の素性が不明確なため、本人確認での取引を前提とする古物営業法の側面上グレーゾーンな一面があります。
古物営業法では、中古品をビジネスとして買い取る際に相手の本人確認が義務付けられています。
しかしフリマアプリでは、相手が「個人の不用品出品者」なのか「無許可の業者」なのか見分けるのが困難です。
もし相手が盗品などを販売していた場合、意図せず犯罪に加担してしまうリスクもゼロではありません。
手軽さの裏にあるリスクの意味を理解しておくことが重要です。
せどりをビジネスとして安全に行うには、法律と税金の知識が不可欠です。
ここでは、特に重要な「古物商許可」と「確定申告」について解説します。
前章でも触れましたが、利益目的で中古品を繰り返し売買する場合、原則として「古物商許可」が必要です。
これは盗品の流通を防ぐための法律(古物営業法)で定められています。自分が使った不用品を売るだけなら不要ですが、中古品を仕入れて継続的に販売するなら必ず取得しましょう。
無許可営業は罰則の対象になるため注意が必要ですね。
副業でも、せどりで年間20万円を超える利益(所得)が出た場合、原則として「確定申告」が必要です。
利益とは、売上から仕入れ代・送料などの経費を引いた金額のこと。この利益が20万円を超えたら申告しましょう。
なお、利益が20万円以下でも住民税の申告は必要になる場合がありますので、その点は注意が必要かもしれません。
▼確定申告については、こちらの記事もチェック!▼
ここでは、せどりを始めるにあたって多くの方が抱く疑問点について、Q&A形式で簡潔にお答えします。
始める前の最後の不安を、ここで解消しておきましょう。
A: 商品を安く仕入れて高く売ることです。
リサイクルショップやセールなどで安く仕入れた商品を、適正な価格で販売して利益を得る、昔ながらの健全なビジネスモデルです。ルールを守れば誰でも安全に始めることができ、一部で問題視される「転売」とは、その手法や目的が異なります。
A: まずは1万円あれば十分です。
最初は無理に高額な商品を狙わず、1万円程度の予算で、単価の安い古本やCDなどから始めるのがおすすめです。1冊数百円で仕入れた本が1,000円以上で売れることも珍しくありません。得た利益を次の仕入れに回すことで、リスクを抑えながら経験を積み、徐々に規模を大きくできます。
A: はい、スマホだけでも可能です。
商品のリサーチ、フリマアプリでの仕入れや販売、価格相場の調査など、せどりの主要な作業の多くはスマートフォンで完結できます。もちろん、パソコンがあれば商品管理などがより効率的になりますが、まずはスマホ一台から気軽に始めてみることが可能です。
A: 必ず儲かるという保証はありません。
せどりはビジネスであるため、適切なリサーチや価格設定が不可欠です。需要のない商品を仕入れたり、手数料を考えずに価格を決めたりすると、赤字になるリスクもあります。しかし、この記事で解説したような正しい知識を学んで実践すれば、着実に収益を上げることは十分に可能です。
せどりとは、決して怪しいものではなく、ルールを守れば誰でも挑戦できる健全なビジネスです。
転売との違いや法律、税金の知識を身につけることが、失敗を避ける何よりの近道となります。
この記事で得た知識を元に、まずは身の回りにある不用品の販売からでも構いません。
あなたも安全なせどりの世界へ、はじめの一歩を踏み出してみませんか?
初心者おすすめ度 | ★★★☆☆ |
即金性 | ★★★☆☆ |
ビジネス継続性 | ★★★★★ |
仕入れに必要な資金目安 | 5万円~ |
目指せる利益額 | 50万円以上 |
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問屋開拓までの忍耐力は必要だけど、基本的にリピート仕入れで完結するので、せどりのように、掘り出し物を探すのに頭を悩ませる必要は無くなります。
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