納品のプロに聞く!納品作業の時短テクニック3選
物販で変わった私の人生
私はかつてサラリーマンとして働いていた人間ですが、現在は物販を通じて、さらに納品代行業という新しい事業にも手を伸ばしています。
今回は、私がどのように物販の世界に足を踏み入れ、そして納品代行業を始めるきっかけとなった出来事をご紹介します。
物販との出会い
私は、かつて副業禁止の厳しい会社に勤める普通のサラリーマンでした。
物販に関わることなど夢にも思っていませんでしたが、ある出来事が人生を変えるきっかけとなりました。それは、流行りに乗って投資をしようと考えた結果、ポンジスキーム(詐欺)にひっかかってしまったことでした。
そこで、副業は絶対禁止ではあるものの、自分自身で生き抜く術を身につけるべく、物販に興味を持ちました。物販の世界に入るきっかけとなったのは、ネットで見つけた再現性が高く、丁寧に教えてくれるせどりスクールでした。
物販を始めることで、安定したサラリーマンの生活から一変し、自分の努力次第で大きく稼ぐことも赤字になることもある状況となりましたが、自分の努力と結果が直結することで、「やるしかない!」という思考が生まれました。
安定した会社のサラリーマンは、仕事をしてもしなくても給与に大きな変動はありませんが、物販は自分の努力次第で大きく稼げる時もあれば、赤字もある。そのため、自分の努力と結果が直結するのが魅力でした。
納品代行を始めるきっかけ
物販スクールを通じて全国の仲間に仲間ができたことで、住んでいる地域によって物販には有利・不利があることを知りました。
そんなことがわかったのは、九州でせどりをしている方々から以下のような悩みを聞いたからです。
「配達時間にタイムラグがあって不利」
FBA倉庫は関東が多い。だから必然的に九州からは送料は高くなります。
仕入れる際も関東にある倉庫から出荷されて九州まで届けられ、そこから梱包して発送してもさらに輸送に時間がかかります。九州のせどり仲間の悩みを解決しようと思い、私が代わりに仕入れ商品を受け取って納品をする提案をしました。
当時、神奈川県横浜市内の大きめなシェアアパートメントハウスに住んでいた私は、広い玄関ロビーで商品を受け取ることが容易でした。また、卓球台があり、それが納品作業にも使えました。
また、私の本業は夜勤が多く、平日の昼間にシェアハウスにいることができました。シェアハウスの仲間が昼間はほとんどいなかったため、卓球台も使い放題でした。近くに住んでいるコンサル同期生やシェアハウスの居住者にお願いして納品バイトもしてもらっていました。
この納品代行の取り組みにより、九州の方々は納品スピードが早くなり、送料も格安になると喜んでくれました。また、私自身の納品も早くなり、滞らなくなりました。送料もまとめて送ることで安くなりました。
でも、周囲にあるものを最大限活用すれば、納品が非常にスムーズで安く行えることがわかったんです。そして、小さな仕組みを自分がいる環境で作り上げることができたことで、自信を持つことができました。
何より、九州の仲間だけでなく、仕事を提供したシェアハウスの仲間やコンサル同期、物量増加によって支払う配送料が増えた輸送会社の方々など、みんながWINWINの状況になりました。この喜びを共有できる瞬間が、納品代行業を立ち上げるきっかけとなりました。
私の物販は、副業禁止のサラリーマンから始まりましたが、自分自身で生き抜く術を見つけ、多くの人に喜ばれる仕事になりました。この経験を通じて、人生には様々な困難があることを痛感しましたが、どんな状況でもチャレンジし続けることで、新たな道が開けることを学びました。
納品作業の時短テクニック①|まずは納品道具を揃えよう!
まず第一に、納品には必ず納品専用の道具を使いましょう!元々家にある道具を使っていても納品の効率は向上しません。
納品道具をしっかりと揃えることで、作業が格段にスピードアップするだけでなく、梱包自体も綺麗に行えます。プロとして物販に取り組むなら、仕事道具に投資をしない理由はないですね!
ダンボールカッター
いろんなダンボールカッターがありますが、FBA納品に関しての利便性から、ミドリのダンボールカッターを主に使っており、一緒に作業してくれている在宅パートナーにもこれを配布しています。
このダンボールカッターの大きな特徴は次の通りです。
①刃がセラミック製で怪我をしにくい
在宅パートナーさんは主婦の方が多く、子育て中の方が多いことが理由でもあります。
簡単に閉じることができて、刃が露出しない。かつ、刃が出ていて触っていても手が切れて大出血するほど鋭利ではない。しかし、ダンボールを開けるときには、しっかり切れてくれる。ちょうど良い塩梅を攻めてくれるカッターという印象ですね。
②マグネットで張り付く
FBA納品において、納品したダンボール内にカッターなどの鋭利なものを一緒に送付してしまったらどうなるかご存知でしょうか?
実は、出品が停止になって、改善計画書を提出しなくてはならないなど、不利益しかありません。疲れて眠い目を擦りながら副業で納品している方々は、こんなミスがあってもおかしくないですよね。
この商品はマグネットを搭載しているので、冷蔵庫や金属製の棚に貼り付けることができます。ここを定位置として決めて起き、「納品作業が終わったときにそこにない」ということであれば商品の中に同梱してしまった可能性を考えることができます。
自然に5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)ができる、そういう商品です。
③商品を傷つけにくい
セラミック製の刃に加えて、5mmほどしか刃が出ないため、開梱時に商品を傷つけてしまう可能性が非常に低いんです。なぜなら、ダンボールの厚みの方が厚いからですね。
ハンドラベラー
納品時にセット品、アソート品を作った場合、賞味期限を表示することが多くなります。それらをいちいちPCでラベル印刷するのはとても面倒です。昭和な時代の八百屋さん等で、商品の値段を貼り付けているシーンをよく見ましたが、今はほとんどないですかね(笑)
一度賞味期限を設定したら、レバーを握って貼り付けるだけで賞味期限を印字できます。何も印刷しないでバーコードを隠すためにも使うことができます。
ポリ袋(空気穴あり+バックシーラー)
私は、いわゆる規格品と言われる透明なポリ袋とバックシーラーという道具を使って、商品のセット品の梱包をしています。FBA納品で、袋詰めの梱包指定がある商品なら、単品でも袋に入れて納品します。
ポリ袋は、9号、11号、13号、15号、17号、19号の6種類を常備していています。
袋を閉じる際には、バックシーラーと言われる道具を使います。ニチバンBS-2200がコストパフォーマンスに優れていておすすめです。交換パーツも豊富で購入可能です。
ポリ袋の先端を少しねじって、ガチャン!ってシールすることができます。とても簡単で、すぐにセット品を作ることができます。
カートンシーラー+静音テープ
商品の梱包が終わったあとは、ダンボールを閉じていきますが、大量にあるときは結構大変です。
できるだけ多くの商品を詰め込むと、ダンボールを抑えつつテープで閉じていく必要が出てきます。そうすると一人での作業は大変なんです。でもこのカートンシーラーがあれば、左手でダンボールを抑えつつ、右手でダンボールを閉じてテープカットすることができる。
操作に若干の慣れは必要ですが、機能性もコストパフォーマンスも抜群に優れている一品です。
またこの、カートンシーラーに組み合わせて使うことがおすすめなのが、静音テープです。
普通のテープだと、梱包の際に「ビリビリー!!」という大きな音がでます。夜梱包をする際など、家族が起きたりしないか?近所から苦情が来ないか?心配になるぐらいです。ですが、静音テープはこれがほとんど出ません。
カートンシーラーと組み合わせることで、相性が良く、作業効率も上がります。経費は少し上がりますが、十分にその費用対効果はあると思います。
納品作業の時短テクニック②|セット品の梱包方法を統一しよう!
単品は基本的に商品に商品ラベルを貼るだけですが、セット品の梱包方法は人それぞれ。ここでは代表的な梱包方法を紹介します。
ポリ袋+バックシーラー
透明なポリ袋に商品をまとめて詰めて、バッグシーラーで口を閉じる方法です。
メリット
- ポリ袋の単価が安い(1枚0.5円〜5円程度)
- ポリ袋の規格サイズが豊富
- 商品を入れて閉じるだけなのでスピードが早い
デメリット
- JANのバーコードを別途隠さなくてはいけない
- 賞味期限が揃っていない場合、別途隠さなくてはいけない
不透明袋(宅配袋)
不透明な白い宅配袋でセット品を梱包する方法です。
メリット
- バーコードや賞味期限を隠さなくても良い
- テープがついているので、剥がして貼るだけで簡単
- 袋の強度が強い
デメリット
- 袋の単価が高い(1枚6円程度)
- 袋を閉じると中身が確認できない
ハンディーラップで巻く
ハンディラップで商品をぐるぐる巻きにしてセット梱包をする方法です。
メリット
- とにかく安い
デメリット
- 時間がかかる
- 見た目が悪い
- ラップがほどけて納品不備になることがある
どの方法を選ぶべきか
コストパフォーマンスとスピードの観点からCosmo-AcTでは、「ポリ袋+バックシーラー」で基本的に梱包しています。賞味期限がたくさんあるアソート品は「不透明袋(宅配袋)」、どうしても袋に入らない物だけ「ハンディラップ」を使います。
しかし、納品代行でもなければ、様々な納品方法に対応するために資材を購入していたら、資材の置き場も確保しなくてはいけないし、何より買ってもあまり使わずに・・・ということになりかねません。
ここは、①が一番、多種多様な納品に対応でき、コストパフォーマンスが良いため納品方法として統一してしまうのが一番良いと考えています。
もし、要期限商品やアソート品が主という方は、賞味期限を隠さなくてはならないシーンが多くなるため、不透明袋で統一することが良いと思います。袋の単価は高くなりますが、期限を隠したりする手間を考えれば、コストパフォーマンスに優れていると考えます。自己発送の場合の配送用の袋としても使えますしね。
全ての商品に関して③のハンディーラップは、どうしても難しい時の補助と考えるのが無難です。これで全てやるというのは、コストは安いかもしれませんが、時間だけがかかっていきます。誰かを雇えば、時給だけが増大して、結果高い費用になることでしょう。
納品作業の時短テクニック③|セット梱包のコツ
- ポリ袋に空気穴を開けておく
- ハンドラベラーでバーコードを全て隠しておく
- 2人以上で行う
ポリ袋に空気穴を開けておく
バックシーラーで閉じると空気が抜けないため袋に商品を入れたあと、空気をぬく手間が発生します。
抜かなくても良いですが、梱包時にダンボールに入れる数が減ってしまいます。空気穴が空いていれば、「空気を抜く工程」をなくすことができ、ダンボールに入れていけば自然に空気が抜けて、商品点数を多く入れることができます。
ポリ袋を取り扱う店舗に、「空気穴を開けてください」とお願いすると開けておいてくれます。(店舗によるのでものは試しで聞いてみましょう)
ハンドラベラーでバーコードを全て隠しておく
ハンドラベラーは通常、賞味期限をつけるのに使いますが、無地のラベルをつけておけばバーコードを隠す際に重宝します。商品を並べておき、バーコードを全て隠してから袋入れをすることで、商品の梱包方法に悩むこともなくなります。
バーコードを全て隠す必要はなく、バーコードリーダーで読めないようにすれば良いです。
2人以上で行う
納品作業は、1人でやるより2人以上でやることをおすすめします。2人でやるのは効率2倍ではなく、3倍にも4倍にもなります。
なぜなのか。作業を分業することで、ロスタイムを減らすことができるからです。
例えば3個セットの場合、一人だと
↓
3個の商品を入れる
↓
バックシーラーで閉じる
↓
商品ラベルを貼る
↓
ダンボールに入れる
という過程になり、これが50個商品があれば、50回繰り返すことになります。実はここには大きなロスタイムが生まれます。
実際の作業はもっと細かくて、
↓
片手で商品をとって袋に入れる(3回繰り返す)
↓
両手で袋を持って、捻る
↓
バックシーラーで閉じる
↓
一旦商品を置く
↓
商品ラベルを取る
↓
左手で商品ラベル用紙を持って右手でラベルをはがす
↓
商品にラベルを貼る
↓
商品ラベルを置く
↓
両手でダンボールに収納
といった流れになるでしょう。
この過程で、商品をもった状態から商品ラベルを持ち替える時間は単純にロスタイムになります。1個ならば大したことはありませんが、この持ち替える時間が1秒だとしても50個商品があれば50秒、100個あれば100秒の損失を産みます。
一度持ったならば、「持ち替える」(持ち替える)という動作が加わらないまでを1工程とすることで、作業効率をあげることができます。
作業効率だけに留まらず、一人で納品をしているときの「気分が滅入る」という状態を作り出さずに済みます。
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