今回は、ECモール研究家たつみんさんにお越しいただきました!
たつみんさんってこんな人
・物販歴7年(個人2年・法人5年)
・ECモール研究家
・D2C事業のスペシャリスト
D2Cの事を全く知らない人向けに、再現性の高い内容を解説します。
きっと、好きなことを仕事にできる可能性を感じていただけますよ。
後編では実際のD2Cの始め方を具体的に解説させていただきます。
たつみんさんってこんな人
・物販歴7年(個人2年・法人5年)
・ECモール研究家
・D2C事業のスペシャリスト
ただ数年仕事をしてみて、この業界は自分には合わないと感じました。
そこで、円満退職の大義名分を得るために自分の事業を作る決意をしたんです。
カナダに留学したとき、日本と海外の間で「商品の価格に差があること」がわかったんです。そこから日本と海外の価格差を利用した、欧米輸入転売をやってみようという考えに繋がっていきました。
その後、大学在学中に仲間5人で美容系せっけんのネット販売をする会社を開始したんです。しかし、この事業はすぐに失敗してしまいました。この口惜しさは長い期間ずっと残っていました。
欧米輸入転売 | 欧米Amazonで仕入れ→日本Amazonで販売 |
中国輸入転売 | アリババ・タオバオで仕入れ→日本Amazonで販売 |
メーカー・卸し仕入れ | 国内外の業者から仕入れ→日本で各種ECモール販売 |
卸業者小売店への卸販売 | 自社商品を卸業者や小売店に販売 |
転売ビジネスは副業で行っていたので、日常生活にゆとりがありませんでした。
毎日休みなく限界まで働いていて、このまま続けていたら身体も精神も壊れかねないと感じていました。
運よく初動を作ることができ、在庫は完売し再生産を行っていた矢先に商品の致命的欠陥が見つかったんです。
そこからは1年がかりで問題の対処にあたり、事業に大きなダメージを残しました。
社員を育てるためには外部の教育を受けさせたい。
しかし、外部に出たら引き抜かれるというジレンマに苦み続けました。
一番は、心強い仲間ができたこと。
大変なときも同じ志の仲間と励まし合ってきたから、ここまでやってこれたと痛感しています。
SNS上のやり取りから仕事に繋がることがあったり。
一緒に事業を行うパートナーができたり。
多くの人と繋がることができたのは、物販をやってきたおかげだと強く思います。
それがD2C事業の開始に繋がっていきます。
中でも、ストック型のビジネスモデルを想定しました。
ビジネスを拡大させるなら資産として蓄積され、時間経過と共に自由な時間が増えていく形が理想的だと考えました。
具体的にはどのようなことをしていくおつもりですかな。
また、これまでの事業の経験を活かして地元静岡に貢献できる事業に携わっていきたいと考えています。
例えば、民泊や観光などの分野ですね。
「仲介を通さず自社商品を販売するビジネスモデル」ということですね。
ただ、D2Cの解釈も様々なので「一般的にはこんなイメージで認知されている」程度の理解で十分です。
これらは両方ともD2Cと呼ばれています。
という流れがしっくりくるのではないでしょうか。
対面販売やオンラインストアを通じて、様々なブランドの商品を取り扱うのが特徴ですね。
かたや、D2Cビジネスは「製造者(メーカー)」が直接消費者に販売するビジネスモデルです。
中間業者を介さず、自社のウェブサイトなどから商品を提供します。
製造者(メーカー)が直接顧客と関係を築けるので、顧客データを収集しやすいという特徴があります。
1つずつ解説していきます。
収益の計算方法を最もシンプルに表すと、
ですので、「販売価格」と「商品原価」をコントロールできるD2Cは収益を高めやすいということです。
ECモールに比べて自社ECサイトでは手数料を抑えられることも、収益性を高める要因です。
ECモールのような集客力はありませんが、費用対効果の良い広告を打つことができれば収益性は担保できます。
また、D2C事業はリピート顧客を増やすことが前提のビジネスモデルです。
よって、新規顧客の獲得に腐心しなくてもリピート購入による収益性が年々上がり続けるのも大きなメリットです。
商品ページ作りやパッケージなど細部に至るまで、お客様には商品へのこだわりが伝わります。
これが良い方向に働けば、リピート客に繋がることになります。
ただ事業をやめてしまうだけでは、あとに何も残りません。
しかし、他社が事業を買い取り引き継いでくれるのであれば、気持ち的にも金銭的にもメリットがあります。
D2Cは従来の小売と比較して再現性が高く、事業譲渡案件における譲受希望者に好まれる傾向にあります。
そのため、収益をあげている事業であれば買い手希望者はすぐに集まり譲渡が容易なんです。
自社商品を作るということはそれだけロットを積むということです。
結果大量の在庫を抱えることになります。
物販においては、生産して即売れるのが理想。
しかしそれは初期段階では難しいでしょう。
十分な資金を用意しておかないと、資金ショートを起こす可能性が高いので注意が必要です。
事業初心者が借金をして、スタートから大きなリスクを負うことはおすすめしません。
基本的にスモールスタートを切ることが理想でしょう。
また、クラウドファンディングは資金調達だけでなく、プロジェクトに対する市場の反応を試す手段としても機能します。
資金を集める過程で消費者の関心や需要を把握でき、事業計画の調整やマーケティング戦略の改善に役立ちます。
小規模で細々とやるなら、1人でも可能かもしれません。
しかし規模拡大を目指すならチームが必要になります。
またスタッフを雇用した場合、教育に時間がかかります。
ここは、ぼくも苦労した点なので十分に注意しておいてください。
D2Cの特性上お客様との接点が多いので、商品に込められた情熱が伝わりやすいんです。
こだわりが強い人であれば、その強い気持ちが電波してファンを作りやすくなります。
やることが多岐に渡るD2C事業では、以下のようなことが求められます。
その点、ビジネスに関してある種冷めた目で客観的に見れる人には有利に働きます。
その場合は、こだわりが強い人をパートナーにして弱点を補い合うというのが理想的ですね。
向いていない商品を強いてあげるとしたら、
この辺りでしょうか。
消費者直販モデルでは、製品の正しい使用方法やトラブルシューティングを消費者自身で理解し対処するのが難しい場合が多いです。
そのため中間販売業者や専門のサービス提供者を通じた販売が適している場合が多いです。
他にも、
これらの理由から、高度な技術を要する電子機械系の商材は、直接消費者に販売するD2Cではおすすめできません。
専門の販売代理店や卸売業者を通じて販売する方が適切であることが多いですね。
さらに、製品が市場に出る前には、各国の厚生労働省や食品医薬品局(FDA)などの規制機関による厳しい承認プロセスをクリアする必要があります。
D2Cモデルは比較的迅速な市場投入とフィードバックの取り込みが求められますが、医薬品の場合スピード感を持って市場に対応することが困難です。
以上のような方法でコストを削減し、収益を最大化するD2Cとは相性が悪いと言えます。
また、同じ製品を大量に保持するのではなく、異なる1点ものの商品を扱うことにより、在庫管理や物流が複雑になります。
各製品の保管や配送に特別な注意が必要になるため、効率的な運営が難しくなります。
しかし、薄利多売の商品は一つ一つの販売から得られる利益が非常に低いため、これらの削減されたコストが大きな利益に繋がることは少ないです。
D2Cはブランドが直接顧客との関係を構築する必要があるため、マーケティングや顧客サービスに投資が必要になります。
薄利多売の商品では、これらの前提投資を補うだけの利益を上げることが難しいです。
これらの理由から、薄利多売のコモディティ商品はD2C事業モデルには不向きであると言えます。
これは僕の印象ですが「儲かりやすい」という観点で商材を選定する例は少ないですね。
「どれだけ思いを込められるか」で商品を決める人が大多数なイメージです。
まずは何を販売するのか、商材(ブランド)を決めます。
そして、商品を実際に販売するためのショップを立ち上げます。
最後にショップにお客様を集める、集客を行う。
D2C事業には向いている人、向いている商品、メリットデメリットが明確にあります。
ご自身のスタイルや得意と照らし合わせてみてから、D2Cの開始を検討しましょう。
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