Shopee（ショッピー）は、東南アジアと台湾で圧倒的なシェアを誇る、今最も注目すべき越境ECプラットフォームです。
この記事では、Shopeeの基本情報から「危険性」の真相、そして実際に利益を出すための「売れるものリスト」まで、初心者が知っておくべき全知識を網羅的に解説します。
Shopee（ショッピー）は、シンガポールに本社を置くSea Groupが運営する、東南アジア・台湾地域における最大級のECマーケットプレイスです。
2015年の設立以来、モバイルファーストの戦略で急成長を遂げ、現在ではアプリのダウンロード数、月間アクティブユーザー数ともに競合を抑えてトップシェアを独走しています。
出典:shopeeジャパン公式
我々にとって重要なのは、ここが「日本に居ながらにして、海外の消費者に商品を直接販売できる」という点です。
初期費用や固定費が無料で始められるため、国内市場に閉塞感を感じている物販プレイヤーにとって、海外進出への最も確実なゲートウェイとなっています。
Shopee最大の魅力は、人口増加と経済成長が続く東南アジア6億人の巨大市場へ、ダイレクトに販路を持てることです。
Shopeeは、シンガポール、マレーシア、タイ、台湾、インドネシア、ベトナム、フィリピンといった主要国を網羅しています。これらの国々はスマートフォンの普及率が高く、若年層が人口の多くを占めるため、EC市場の拡大スピードが桁違いです。
現地では「Made in Japan」への信頼が非常に厚く、日本の化粧品やアニメグッズなどが高値で取引されています。
国内での価格競争から抜け出し、商品を求めている現地の数億人にアプローチできる環境こそが、Shopeeを利用する最大のメリットです。
Shopeeでの販売活動は、Shopee Japanの公式サイトからアカウント申請を行うことで、すぐに開始できます。
日本在住者が海外へ販売する「越境EC」を行う場合、まずはアカウントの開設申請が必要です。審査は通常数営業日で完了し、通過すると各国のショップ管理画面（Seller Centre）へアクセスできるようになります。手続きは日本語のサポートページが充実しているため、英語が苦手な方でも問題なく進められます。
すでにアカウント開設済みの方は、以下のリンクから各国の管理画面へログインしてください。
Shopeeの名を騙る「偽サイト」やフィッシング詐欺は実在しますが、URL（アドレス）を確認するだけで公式と容易に見分けることができます。
Shopeeの人気に便乗し、公式とそっくりなデザインで個人情報を盗み取ろうとするサイトには注意が必要です。
公式のShopee Japan（shopee.jp）や、正規の各国マーケットプレイス（shopee.sg や shopee.tw など）以外の、意味不明な英数字が並ぶURLは、アクセスするだけで危険な場合があります。
特に「出店代行」などを謳い、公式ではないサイトで高額な保証金や登録料を振り込ませようとする手口には十分注意してください。正規のルートを使えば、初期費用は無料です。
結論として、Shopee自体はニューヨーク証券取引所に上場している巨大企業が運営しており、日本企業も多数参入している極めて安全なプラットフォームです。
「危険」という噂の正体は、前述のような偽サイト被害や、ルールを知らずに発送してトラブルになったケースがほとんどです。Shopeeには「Shopee Guarantee」という、購入者が商品を受け取るまで代金を一時預かる仕組みがあり、日本からのセラーも確実に売上金を回収できるよう保護されています。
また「売れない」という声については、単に「日本と同じ感覚で売っている」ことが原因です。
正しい知識と戦略を持てば、Shopeeは日本人が世界で稼ぐための最も安全で強力なツールとなります。
Shopeeで利益を上げるための最短ルートは、東南アジアのユーザーが「日本から買いたい」と熱望している特定のジャンルを攻めることです。
日本の化粧品や美容グッズは、Shopeeの全市場において不動のNo.1人気カテゴリです。
東南アジアの女性にとって「日本のコスメ」は、高品質で安全、そして憧れの対象として絶大な信頼を得ています。特に高温多湿な気候に適した日焼け止めや、現地の美白ブームにマッチしたスキンケア用品は飛ぶように売れます。
高価なデパコスだけでなく、日本のドラッグストアで買えるプチプラコスメも需要が高く、まとめ買いされるケースも珍しくありません。
日本のアニメやゲームのグッズは、国境を越えて熱狂的なコレクターに求められています。
ポケモン、ワンピース、ガンダムなどのフィギュアや限定グッズは、現地では入手困難な「お宝」です。これらは価格競争になりにくく、送料が高くても「本物が欲しい」というファンが喜んで購入してくれます。
新作だけでなく、日本の中古ショップに眠っているレアなグッズが、驚くような高値で取引されることもこのジャンルの特徴です。
「大切な我が子には最高品質のものを」と願う現地の親たちから、日本のベビー用品が指名買いされています。
哺乳瓶、おむつ、ベビースキンケアなど、赤ちゃんの肌や口に直接触れるものに対して、日本の厳しい安全基準は最強のブランドになります。所得が増加している東南アジアの中間層は、子供のためなら出費を惜しみません。
消耗品であるためリピート購入にも繋がりやすく、一度ファンになってもらえれば安定した売上が見込めます。
偽物が多く出回る海外市場において、「日本から発送される中古ブランド品」は本物の証明として絶大な需要があります。
ルイ・ヴィトンやシャネルなどのバッグ、ロレックスなどの高級時計は、日本の厳しい鑑定基準をクリアしているため、高額でも安心して購入されます。また、日本人は物を大切に扱うため「中古でも状態が非常に良い」と認知されている点も大きな強みです。
単価が高いため、1つの取引で大きな利益を確保したいセラーにとって、最も効率よく稼げるジャンルの一つです。
Shopeeは稼げないという噂の多くは、正しい攻略法を知らずに参入したケースがほとんどです。
ここでは、「売れない」と言われる本当の原因と、それを覆して高利益を出すための具体的な戦略を解説します。
Shopeeで商品が売れない最大の原因は、プラットフォームのせいや市場の飽和ではなく、事前の「リサーチ不足」と「ターゲット選定のミス」にあります。
多くの初心者は、「日本で人気だから海外でも売れるだろう」という安易な予測だけで商品を出品してしまいます。
しかし、常夏の国に冬物の衣類を出したり、現地の平均月収に対してあまりに高額すぎる日用品を並べたりしても、購入されることはありません。
また、ショップの専門性が薄いことも「売れない」大きな要因です。何でも屋のような雑多な品揃えでは、専門店の信頼感には勝てず、フォロワーもつきにくくなります。
「誰に」「何を」売るのかを明確にしないまま、ただ商品を並べるだけでは、数億の商品数の中に埋もれてしまうのが現実です。
誰もが扱う安価な回転率重視の商品ではなく、特定のニッチな需要を満たす「高付加価値商品」に絞ることで、価格競争を回避し高い利益率を確保できます。
Shopeeには多くのライバルセラーが存在しますが、その多くは薄利多売の価格競争に疲弊しています。そこで勝ち残るためには、以下の3つのポイントで差別化を図ることが重要です。
単品では利益が出にくい商品も、関連商品とセットにすることで単価と利益率を劇的に向上させることができます。
例えば、化粧水単体ではなく「化粧水＋乳液＋美容液」のスキンケアセットにしたり、アニメのフィギュアと関連グッズをまとめ売りにしたりする方法です。
これにより、送料の節約効果とともに、購入者にとっても「一度に揃う」というメリットが生まれ、購入決定率が高まります。
英語での問い合わせに迅速かつ丁寧に回答することで、海外顧客の不安を取り除き、価格以上の価値を感じさせることができます。
海外通販では「本当に届くのか」「商品は本物か」という不安が常に付きまといます。翻訳ツールを使った簡単な英語で構わないので、誠実に対応することで「この人から買いたい」という信頼を獲得でき、リピーター化させることが可能です。この信頼関係こそが、価格競争から抜け出す最大の鍵となります。
「何でも売る店」ではなく、「釣具専門店」や「日本のアニメフィギュア専門店」のようにジャンルを絞ることで、濃いファン層を獲得できます。
専門店化することで、そのジャンルに詳しいセラーとして認識され、指名買いが増えます。また、一度購入した顧客が別の商品を求めて再訪する確率も高くなります。
ニッチであればあるほど、ライバルは減り、高値でも売れやすい環境を作ることができるのです。
ShopeeはAmazonやeBayのような「世界統一のアカウント」で利用できるサービスではなく、国ごとに完全に独立したプラットフォームとして運営されています。
そのため、日本から商品を購入しようとすると、システムや配送の面で物理的な壁に直面します。
ここでは、Shopee独自のサイト構造と、日本在住者が商品を合法かつ安全に入手するための具体的な手順を解説します。
ShopeeはeBayのようなグローバルサイトではなく、台湾、タイ、シンガポールなど、国ごとにアプリもアカウントも完全に分断された独立サイトです。
例えば「Shopee 台湾」と「Shopee タイ」は、名前こそ同じですが、システム上は全く別のショッピングモールです。
そのため、Amazonのように「一つのアカウントで世界中の商品を買う」ことはできず、台湾の商品が欲しければ台湾版Shopee、タイの商品ならタイ版Shopeeのアカウントとアプリがそれぞれ個別に必要になります。
日本からShopeeの各国サイトで直接買い物をすることは、現地の電話番号や住所を持たない限り、システム的にほぼ不可能です。
具体的には、以下の3つの壁が立ちはだかります。
日本にいながらShopeeの商品を合法的に購入する唯一の解決策は、「輸入代行業者（プロキシサービス）」を利用することです。
代行業者は、あなたの代わりに現地の電話番号と住所を使って商品を購入し、日本へ転送してくれます。
手数料はかかりますが、現地の認証システムをクリアし、安全に商品を日本へ取り寄せるための必要経費として割り切るのが、現状における最も賢い利用法です。
Shopeeへの参入を判断する上で、実際に利用しているセラーの評価や、他プラットフォームとの違い、そして利益に直結するコスト構造を理解することは非常に重要です。
ここでは、良い面だけでなく厳しい現実も含めた評判と、手数料の仕組みについて解説します。
Shopeeの評判は、圧倒的な集客力と初期コストの低さが評価される一方、価格競争や言語対応の負担に苦戦する声も散見されます。
ポジティブな意見として最も多いのは、
「AmazonやeBayに比べてアカウントが作りやすい」
「初期費用無料で始められるリスクの低さ」
です。
また、東南アジアの「日本ブーム」を肌で感じられるほど、出品直後から反応が得られるスピード感も高く評価されています。
一方でネガティブな評判としては、
「薄利多売になりがち」
「英語での顧客対応が大変」
という点が挙げられます。
中国セラーによる安価な商品も多く出回っているため、単なる転売では価格競争に巻き込まれやすいのが現実です。また、越境EC特有の運用面での苦労を挙げる声も少なくありません。
これから越境ECを始める初心者にとって、Shopeeは「低リスク」かつ「高成長」という点で、AmazonやeBayよりも圧倒的に参入しやすいプラットフォームです。
他の主要な越境ECプラットフォームと比較すると、Shopeeの優位性は「固定費の安さ」と「市場の伸びしろ」にあります。
すでに飽和状態で手数料も高いAmazon等のレッドオーシャンで戦うよりも、成長著しい東南アジア市場でポジションを築く方が、個人の物販ビジネスとしては勝率が高いと言えます。
【主要越境ECプラットフォーム比較表】
| 比較項目 | Shopee（ショッピー） | Amazon輸出 | eBay |
| 初期費用・固定費 | 無料（リスク極小） | 月額登録料あり（高い） | 出品手数料あり |
| 販売手数料 | 安い（数％程度） | 高い（8-15％程度） | 普通（10-15％程度） |
| 市場の成長性 | ◎（東南アジア急拡大中） | △（成熟・飽和気味） | ◯（安定している） |
| 日本人へのサポート | 手厚い（日本語対応あり） | 厳しい（垢BANリスク高） | 英語必須 |
| ライバル | 増加中だがまだチャンス大 | 超強力（激戦区） | 専門知識が必要 |
このように、Shopeeは資金力の乏しい個人や小規模事業者でも、負けるリスクを最小限に抑えながら世界展開できるという点で、頭一つ抜けた評価を得ています。
Shopeeの手数料体系は、前述の比較表でも「安い」と触れた通り、セラーの利益を圧迫しにくい非常に良心的な設計になっています。
具体的なコスト構造は、主に「販売手数料（コミッション）」と「決済手数料」の2階建てです。
Amazonなどが10〜15%の手数料を取るケースが多いのに対し、Shopeeの販売手数料は多くの国で売上の3%〜5%程度（税別）に抑えられています。
さらに、新規出店者向けのキャンペーンを活用すれば、この手数料が一定期間免除されることもあります。
これに約2%程度の決済手数料を加算しても、トータルコストは他モールより圧倒的に低く、その分を利益に還元したり、価格競争力に転嫁したりしやすいのが大きな強みです。
送料については、Shopee独自の配送サービス（SLS）を利用するのが一般的です。基本的には購入者が送料を負担する仕組みですが、販売促進のためにセラー側が送料の一部を負担する設定も可能です。
利益計算をする際は、これらの手数料に加え、売上金を日本円で受け取る際の為替手数料（Payoneerなど）も忘れずに考慮に入れましょう。
Shopeeへの参入を検討する際、初心者が特につまずきやすいポイントや不安に感じる要素を、Q&A形式で簡潔にまとめました。
A: 初期費用・月額固定費は完全無料です。
商品が実際に売れた時のみ、販売手数料や決済手数料が発生する「成果報酬型」の仕組みが採用されています。そのため、Amazonの大口出品のように毎月固定費がかかることはなく、資金的なリスクを最小限に抑えて海外販売をスタートさせることができます。
A: 翻訳ツールを使えば全く問題ありません。
セラー管理画面（Seller Centre）の一部は日本語化が進んでいますし、顧客とのチャット対応も「DeepL」や「Google翻訳」などの高精度なツールを活用すればスムーズに行えます。実際に、英語力が全くない状態からスタートして、大きな売上を上げている日本人セラーは数多く存在します。
A: Payoneer経由で日本円で受け取れます。
Shopeeの売上を受け取るには、海外送金サービス「Payoneer（ペイオニア）」のアカウント作成（無料）が必要です。これをShopeeと紐付けることで、外貨で売り上げた利益を、日本の普段使っている銀行口座へ日本円で引き出すことが可能になります。
Shopeeは、日本にいながら東南アジアの巨大市場にアクセスできる、現在最も勢いのあるプラットフォームです。
「危険」「売れない」といったネガティブな噂は、正しい知識と戦略を持てば恐れるに足りません。むしろ、初期費用や固定費が無料で、これほど大規模な6億人市場に挑戦できるチャンスは、他のプラットフォームにはない特大のメリットです。日本の商品は、あなたが思っている以上に世界で求められています。
Shopeeは、個人がローリスクで海外ビジネスを始めるための最高の舞台です。
「英語が不安」「難しそう」と足踏みをしている間に、ライバルたちはすでに利益を上げています。
まずはアカウントを作成し、あなたの手元にある日本の商品を世界へ届けてみてください。
その小さな一歩が、未来の大きな利益へと繋がるはずです。
| 初心者おすすめ度 | ★★★★★ |
| 即金性 | ★★★☆☆ |
| ビジネス継続性 | ★★★★☆ |
| 仕入れに必要な資金目安 | 3万円~ |
| 目指せる利益額 | 10万円以上 |
メルカリ卸物販は、初心者がつまずきやすい「仕入れリサーチ」をプロに任せられるのが最大の特徴。商品はすでに利益が出るよう選定されており、自宅に届いたらそのままメルカリで販売可能です。
また、扱う商材はブランド品やアパレル系が中心で、1商品あたりの利益幅が大きいため、少ない出品でもしっかり利益を出すことができます。
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