

総合リユースショップのセカンドストリート(以下、セカスト)に不用品を持ち込んでも、買取不可になるケースは少なくありません。
実は買い取りできないモノにはいくつかの共通点があります。
本記事では、セカストで買取不可となる品物の特徴から、具体的なリスト、断られた後の最適な処分方法までを分かりやすく解説します。
総合リユースショップのセカンドストリート(以下、セカスト)に不用品を持ち込んでも、買取不可になるケースは少なくありません。
実は買い取りできないモノにはいくつかの共通点があります。
本記事では、セカストで買取不可となる品物の特徴から、具体的なリスト、断られた後の最適な処分方法までを分かりやすく解説します。
まず大前提として、「次の人が気持ちよく使えるか」という視点があります。
そのため、以下のような状態のものは買取が難しくなります。
これらは査定前にご自身でチェックできる、最も基本的なポイントと言えるでしょう。
次に、「今、その商品が市場で求められているか」という視点です。
状態が良くても、需要が見込めないものは買取不可となる代表的な例です。
特に家電や衣類は、持ち込む前に年数やデザインを確認することが無駄足を防ぐコツです。
安全性や衛生面から、セカンドストリートが「再販売にリスクがある」と判断するものです。
たとえ未使用品であっても、一度人の手に渡ったと判断される衛生用品は買取が難しいケースがあります。
最後に、法律やセカンドストリートの規定そのもので、取り扱いができないものです。
これらは商品の状態にかかわらず一律で買取不可となるため、事前の確認が重要です。
参考:セカンドストリート公式:「買取ができないお品物」
前章の共通ルールに加え、ここでは各カテゴリで特に見落としがちな査定のポイントを解説します。
持ち込む前の最終チェックとして、ぜひ参考にしてください。
衣料品は共通ルールの「状態」が特に細かく見られるカテゴリです。
たとえ目立つダメージがなくても、次に着る人への配慮が欠けると判断されると買取は難しくなります。
ブランドタグや洗濯表示タグは、正規品の証明やメンテナンスに不可欠です。
これらが切り取られていると、価値が大きく下がるか、買取不可となる場合があります。特にハイブランド品はタグが真贋鑑定の重要な要素になるため、切り取らないよう注意しましょう。
デザイン上重要なボタンや飾りが取れている場合、予備がなければ買取は難しくなります。
一方で、シンプルなシャツのボタンなど、市販品で代用できるものであれば査定してもらえる可能性はあります。
特にニットやスウェットに見られる、全体的な毛玉や生地が薄くなっている「生地痩せ」も査定に影響します。
市販の毛玉取り器である程度除去できる場合もあるので、査定前に一度ケアしてみるのもおすすめです。
タバコや香水以外に、長期間クローゼ-ットに保管した際の防虫剤のニオイも、買取が難しくなる原因の一つです。
査定前に数日間、風通しの良い日陰で干しておくだけでもニオイはかなり軽減されます。
靴やバッグは、ファッションアイテムの中でも特に消耗が激しい部分の状態がチェックされます。
長期間保管していた品は、素材特有の「経年劣化」に注意が必要です。
スニーカーの靴底などで見られる、素材がボロボロと崩れてしまう状態で、修復が困難なため買取不可となります。
特にポリウレタン製のソールは、長期間履かずに保管していると起こりやすい現象です。
湿気などが原因で発生する合成皮革特有の劣化で、こちらも再販売が難しくなります。
一度劣化が始まると修復はほぼ不可能なため、買取は極めて難しいと言えるでしょう。
スムーズに動かない、閉めても開いてしまうなど、機能的な不具合があるものは買取ができません。
財布やバッグはもちろん、パーカーやブルゾンなどの衣類でも同様にチェックされるポイントです。
外側が綺麗でも、内側にペン跡や化粧品の汚れ、カビなどがあると買取は難しくなります。
普段見えない部分だからこそ、査定前に中身を全て出してチェックする習慣をつけたいですね。
家具・家電はサイズや製造年数に加え、セカストが定める特定の品目が買取対象外です。
持ち込む前に、そもそも取り扱いがあるかを確認することが重要です。
状態やサイズにかかわらず、「ベッド」「婚礼家具」「オフィス家具」は原則として買取の対象外となっています。
これらは需要が限定的であったり、輸送や店舗での再販が難しかったりする点が理由として挙げられます。
「エアコン(室外機付き)」や「ブラウン管テレビ」、「ガスコンロ」なども買取を行っていません。
特にガスコンロは持ち込まれることが多いですが、安全性の観点から買取不可なので注意が必要です。
リモコンや専用の電源コードなど、基本的な操作に必要な付属品が欠けていると買取不可になる場合があります。
次の購入者がすぐに使えない状態だと判断されるため、買取が非常に難しくなります。
衛生面が重視されるこのカテゴリでは、「未使用であること」がほぼ絶対条件です。
また、未使用品であっても販売時の状態が保たれているかがポイントになります。
5枚組の皿の1枚だけ、ペアグラスの片方だけ、といった場合は未使用でも買取ができません。
再販売時にセットとして売ることができず、単品での需要も見込みにくいためです。
食器と同様に、衛生上の観点から一度でも使用されたものは買取の対象外です。
ただし、箱に入ったままの贈答品などで、明らかに未使用とわかる場合は買取対象となります。
未使用品でも、贈答品などに見られる箱の大きなへこみやシミは減額や買取不可の対象となります。
中身が新品でも、外箱は商品の顔であるため査定額に大きく影響してしまいます。
共通ルールで挙げた品目以外にも、セカストが安全面や専門性の観点から買取を行っていないものがあります。
これらは状態にかかわらず値段がつきません。
安全上の理由から、石油ストーブや石油ファンヒーターなどは買取対象外です。
同様の理由で、カセットコンロ用のガスボンベなども買取の対象外です。
ベビーカー、チャイルドシート、ベビーベッドといった大型品は、現在買取を行っていません。
これらは専門的な安全基準の確認が難しく、店舗でのスペース確保の問題もあるためです。
ピアノやエレクトーン、業務用の特殊な工具などは、取り扱い対象外となる場合があります。
動作確認や価値の判断が難しいため、それぞれの専門店に持ち込む方が高価買取に繋がりやすいでしょう。
セカンドストリートの査定に出す前に、ご自身でできる簡単なコツがあります。
これらを実行するだけで、買取不可のリスクを減らし、査定額アップも期待できます。
査定時の第一印象を良くするため、一手間かけて商品を綺麗にすることが重要です。
同じ品物でも、綺麗な状態の方が再販売しやすいため、買取されやすくなります。
洗濯やクリーニングはもちろんですが、以下のひと手間を加えるのがおすすめです。
セーターやスウェットなどに付着した目立つ毛玉は、市販の「毛玉取り器」を使うと簡単かつ綺麗に除去できます。
範囲の狭いシミであれば、衣類用の「シミ抜き剤」で部分的にケアしておくだけでも印象が良くなります。
長期間保管していた衣類は、消臭スプレーをかけて風通しの良い場所で半日ほど干し、ニオイを飛ばしておきましょう。
特に汚れが目立ちやすいアイテムなので、丁寧なケアが査定に影響します。
スニーカーのゴム部分(ソール)の黒ずみは、「メラミンスポンジ」に水を含ませて軽くこすると落ちやすいでしょう。
革製のバッグや靴は、専用のクリーナーを柔らかい布につけて表面を優しく拭くだけで、見違えることがあります。
普段使っている家電も、少し掃除するだけで生活感が薄れ、査定時の評価が上がります。
まずは全体のホコリを拭き取りましょう。特にリモコンのボタンの隙間や、掃除機のフィルターなどを綺麗にしておくと丁寧ですね。
ご自身で貼ったシールやステッカーは、商品を傷つけないようにゆっくりと剥がしておくのが基本です。
購入時に付いてきた付属品は、商品の価値と信頼性を証明する大切な要素です。
特にブランド品や家電製品では、付属品の有無が査定額に大きく影響します。
可能な限り、以下のものを探して揃えておきましょう。
これらが揃っていることで、正規品である証明や、次の購入者が安心して使えるという付加価値が生まれます。
個人的には、商品購入時に付属品をまとめて保管しておく「専用ボックス」を作っておくことをお勧めします。
持ち込む店舗が、売りたい商品のジャンルを扱っているかの事前確認が不可欠です。
セカンドストリートには、店舗によって取り扱う商品ジャンルが異なる複数の店舗形態があります。
店舗タイプ | 主な取扱商品 | 特徴 |
スーパーセカンドストリート | 全てのジャンル | 衣料品から家具、家電、ホビー用品まで扱う大型店。 |
トータルリユース | 衣料品、服飾雑貨、生活雑貨、小型の家具・家電など | 幅広いジャンルを扱う標準的な店舗。 |
アパレルリユース | 衣料品、ブランド品 | ファッションアイテムに特化。大型の家具・家電は扱わないことが多い。 |
専門店 | アウトドア、楽器、ホビーなど | 特定のジャンルに特化した店舗。 |
例えば、衣料品専門の店舗に家電を持ち込んでも買取はできません。
無駄足を避けるためにも、セカンドストリート公式サイトの「店舗検索」で、これから向かうお店がどのタイプなのかを調べてから向かいましょう。
セカンドストリートに「買取不可ブランドリスト」というものは存在しません。
しかし、ブランドの特性によって値段がつきにくいケースはあります。
ここではユニクロやノーブランド品の扱いについて解説します。
出典:ユニクロ公式
ユニクロは買取対象ですが、高価買取は難しく、状態によっては値段がつかないこともあります。
セカンドストリートでも人気のユニクロは、非常に多くの店舗で取り扱われています。しかし、元々の販売価格が手頃で、誰もが持っているアイテムだからこそ、中古品としての価値はつきにくいのが実情です。
ユニクロのアイテムで値段がつくかどうかは、主に「発売時期」と「状態」で判断されます。
これらの条件を満たしていれば、値段がつく可能性は十分にあります。
もし値段がつかなくても、店舗によっては後述の「ECO買取」として引き取ってもらえる場合があるかもしれませんね。
GU、ZARA、H&Mなどのファストファッションブランドも、ユニクロとほぼ同様の基準で査定されます。
これらのブランドも買取対象ですが、やはり高価買取は期待しにくいでしょう。
特に、ユニクロよりもデザインの流行り廃りが早いブランドは、査定がよりシビアになる傾向があります。
トレンドのデザインが中心のため、発売から時間が経つと「古着」としての需要が下がりやすいです。
最新シーズンのアイテムで、かつ状態が非常に良いものであれば、買取の可能性が高まります。
ユニクロよりもさらに手頃な価格帯のため、値段をつけるのが一層難しいブランドと言えるでしょう。
こちらも、新品同様の新しいモデルが査定の最低ラインと考えられます。
いわゆるノーブランド品は、デザインや状態が良くても買取は非常に難しいのが実情です。
ノーブランド品とは、ブランドタグがない、または一般的に知られていないメーカーの品物を指します。
セカンドストリートの顧客は特定のブランド名で商品を検索することが多いため、ブランドという価値基準がない品物は、価格設定と再販売が困難になります。
過去の販売データがないため、店舗側も仕入れのリスクが高くなるのです。
カシミヤや本革といった上質な素材が使われている、デザインが非常に凝っているなど、よほどの付加価値がない限り、買取は期待しない方がよいかもしれません。
ノーブランド品については、フリマアプリの活用や寄付なども有効な選択肢と言えるでしょう。
セカンドストリートで買取不可と判断されても、落ち込む必要はありません。
ここでは、買取以外の6つの処分方法を紹介し、あなたに合った最適な選択肢を見つけます。
一部の店舗では、買取不可の衣類を資源として無償、または1円で引き取るサービスがあります。
これは「ECO買取」と呼ばれるサービスで、主に店頭買取で値段が付かなかった衣料品が対象です。
引き取られた衣類はリサイクル資源として活用されるため、持ち帰る手間を省きたい場合に便利な選択肢と言えるでしょう。
ただし、以下の点には注意が必要です。
利用したい場合は、必ず事前に持ち込む店舗へ確認することをおすすめします。
セカストで買取不可でも、他のお店なら値段が付く可能性は十分にあります。
リサイクルショップは、お店ごとに得意なジャンルや抱えている顧客層、在庫状況がまったく異なります。
そのため、ある店では需要がないと判断された品物も、別の店では「まさに探していた品物」として買い取ってくれるケースは珍しくありません。
特に、特定のブランドやジャンルに特化した専門店であれば、セカストとは違う基準で価値を評価してくれるかもしれませんね。
いくつかの店舗で査定を試してみるのは、有効な手段です。
メルカリなどのフリマアプリでは、お店が買い取らないものでも個人間で売買できるのが魅力です。
リサイクルショップの買取は「再販売して利益を出せるか」が基準ですが、フリマアプリは「個人としてそれを欲しいか」が基準になります。少しニッチなブランドや、多少の傷は気にしないという買い手が見つかる可能性も高いです。
ただし、写真撮影や商品説明、梱包・発送といった手間がかかる点はデメリットと言えるでしょう。
メリット
デメリット
時間に余裕があり、少しでもお金に換えたいと考える人にはおすすめの方法です。
お金にはなりませんが、身近な人に譲ることは双方にとって喜ばしい処分方法の一つです。
特に、サイズアウトした子ども服や、自分には似合わなかったけれどまだ綺麗な服などは、喜んで受け取ってくれる人がいるかもしれません。
「こんなものがあるけど、よかったら使わない?」と気軽に声をかけてみるのも良いでしょう。
費用や手間をかけずに処分でき、相手にも喜んでもらえるため、双方にとってメリットのある選択肢といえそうです。
まだ使えるものであれば、NPO団体などを通じて寄付し、必要とする人のために役立てる道もあります。
あなたの不用品が、国内外で衣類などを必要としている人々の手に渡り、社会貢献につながります。
寄付できる品物は団体によって異なりますが、主に以下のようなものが挙げられます。
インターネットで「古着 寄付」「不用品 寄付」などと検索すると、多くの団体が見つかります。
多くの場合、送料は自己負担となりますが、社会的に意義のある手放し方と言えるでしょう。
どうしても手放す方法が見つからない大型家具や家電は、専門業者や自治体のルールに従って処分します。
この方法は最終手段ですが、責任をもって手放すための重要な選択肢です。
費用はかかりますが、電話一本で家まで回収に来てくれる手軽さが魅力です。
分別や運び出しも任せられるため、時間や手間をかけたくない場合に適しています。
回収業者に依頼するよりも費用を安く抑えられるのが一般的です。
ただし、自分で指定の場所まで運び出す必要があり、申し込みから回収まで時間がかかることもあります。
特にエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象品目です。
法律で定められた方法で適切に処分することが求められますので、お住まいの自治体のルールを必ず確認しましょう。
ここでは、セカストの買取不可について特に多くの人が抱く疑問を、Q&A形式で解消します。
A: 店舗により一部可能です。
店頭買取に限り、値段がつかなかった衣料品をリサイクル資源として無料引き取りしている場合があります。ただし全店共通のサービスではないため、査定時に確認しましょう。宅配や出張買取では対応していません。
A: いいえ、条件が合えば買取可能です。
発売から2~3年以内のデザインで、状態が非常に良いものが対象です。トレンドや状態が重視されるため高価買取は難しいですが、条件を満たすれば値段がつきます。諦めずに査定に出してみるのがおすすめです。
A: いいえ、別店舗で売れる可能性があります。
基本的な買取基準は共通ですが、店舗の在庫状況や規模によって査田判断が異なることがあります。特に大型の総合店とアパレル専門店では需要が違うため、一度、別のセカスト店舗に持ち込んでみる価値はあります。
A: サイズや製造年数に基準があるためです。
家具は三辺の合計が350cmを超えるもの、家電は製造から11年以上経過したものは原則買取不可となります。これらは出張買取の対象ですが、同様の基準が適用されるため、事前に公式サイトで確認するとスムーズです。
A: 値段がつかない服を1円で買い取る仕組みです。
店頭で値段がつけられなかった衣料品を、資源として再利用する目的で1着1円で買い取るサービスです。実施していない店舗もあるため、利用したい場合は事前に店舗へ確認することをおすすめします。
セカンドストリートで買取不可となっても、選択肢は一つではありません。
なぜ値段が付かないのかという基準を事前に把握して準備すること、そしてフリマアプリや寄付といった、他の最適な手放し方を知っておくことが重要です。
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