メルカリとラクマは、国内のフリマアプリ市場を牽引する二大プラットフォームです。
どちらも手軽に出品できるため、物販やせどりの販路として活用されています。
しかし、両者には明確な違いがあり、「どっちが売れる?」「手数料は?」「安全なのは?」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、メルカリとラクマの基本的な違いから、売れやすさ、安全性などを、徹底的に比較解説します。
メルカリとラクマは、国内のフリマアプリ市場を牽引する二大プラットフォームです。
どちらも手軽に出品できるため、物販やせどりの販路として活用されています。
しかし、両者には明確な違いがあり、「どっちが売れる?」「手数料は?」「安全なのは?」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、メルカリとラクマの基本的な違いから、売れやすさ、安全性などを、徹底的に比較解説します。

メルカリとラクマは似ているようで、その特性は大きく異なります。
それぞれの概要と、出品者として知っておくべき3つの主要な違いを解説します。

出典:メルカリ
メルカリは、月間2,300万人以上が利用する国内最大のフリマアプリです。
その圧倒的なユーザー数は、他のフリマサービスを大きく引き離しています。
スマホひとつで誰でも簡単に出品・購入できる手軽さが特徴で、「フリマアプリといえばメルカリ」という強いブランドを確立しています。

出典:ラクマ
ラクマは、楽天グループが運営するフリマアプリです。
楽天IDと連携でき、売上金を楽天キャッシュにチャージしたり、楽天ポイントを使って商品を購入したりできる点が大きな特徴です。
メルカリに次ぐ規模のプラットフォームとして、多くのユーザーに利用されています。
ユーザー数と集客力は、メルカリがラクマを圧倒しています。
メルカリの月間利用者数が2,300万人以上であるのに対し、ラクマのユーザー規模は推定900万〜1,000万人程度と言われています。
この集客力の差は、出品した商品が見られる回数、つまり「売れるスピード」に直結する、最も重要な違いといえるでしょう。
手数料の安さでは、ラクマがメルカリより明確に優位です。
メルカリの販売手数料が一律10%であるのに対し、ラクマは販売実績に応じて変動する仕組み(4.5%〜10%)を採用しています。
また、売上金の振込手数料も、メルカリが一律200円かかるのに対し、ラクマは楽天銀行への振り込みなら1万円以上で無料になります。
| 項目 | メルカリ | ラクマ |
| 販売手数料 | 販売価格の10% | 販売価格の4.5%〜10%(変動制) |
| 振込手数料 | 一律200円 | 210円(楽天銀行は1万円以上無料) |
送料や配送方法に関しては、両者で大きな差はありません。
どちらもヤマト運輸や日本郵便と提携した、安価で便利な匿名配送サービス(メルカリ便、かんたんラクマパック)を提供しています。
A4サイズ・厚さ3cm以内の小型配送(ネコポスやゆうパケット)の料金もほぼ同等です。
メルカリとラクマの主な違いを、一覧表にまとめました。
物販で特に重要となるポイントで比較しています。
| 比較項目 | メルカリ | ラクマ |
| 月間ユーザー数 | 約2,300万人以上 | 約900万〜1,000万人 |
| 販売手数料 | 一律10% | 4.5%〜10%(変動制) |
| 振込手数料 | 200円 | 210円(楽天銀行1万円以上無料) |
| 匿名配送 | 〇(メルカリ便) | 〇(かんたんラクマパック) |
| 販売スピード | 非常に速い | やや時間がかかる傾向 |
| 独自機能 | 特になし | 購入申請機能 |
この表からも、「集客力(販売スピード)のメルカリ」と「手数料(利益率)のラクマ」という基本的な構図が見えてきます。
では、物販において最も重要な「結局どっちが売れるのか?」という点を、次の章で詳しく掘り下げていきましょう。

メルカリとラクマの「売れやすさ」を比較した場合、販売に至るまでの速さが大きく異なります。
それぞれのプラットフォームが持つ集客力と、それが販売スピードにどう影響するかを見ていきましょう。
商品を「早く売る」ことだけを考えるなら、メルカリを選ぶのが最適解です。
メルカリは月間2,300万人以上という圧倒的なアクティブユーザー数を誇ります。
ラクマのユーザー数も増加傾向にありますが、メルカリの集客力には及びません。
多くの人の目に触れる機会が多いほど、商品は売れやすくなります。
特に物販において、出品した商品がすぐに現金化できる「販売スピード」は、キャッシュフローの観点からも非常に重要な要素です。
メルカリの強みは、その巨大な「市場規模」と「流動性の高さ」にあります。
プラットフォームの利用者数が多ければ、それだけ多様なニーズを持った購入希望者が存在します。
筆者自身も両方のプラットフォームを利用していますが、体感として商品の売れるスピードはメルカリの方が早いと感じます。
ニッチな商品であっても、メルカリほどの規模があれば買い手が見つかる可能性が高まります。
また、ユーザーのアクティブ率も高く、出品されてから購入に至るまでの時間が短い傾向が強いです。
この「流動性の高さ」こそが、メルカリがラクマよりも早く売れる最大の理由と言えるでしょう。
ラクマは、特定の条件下でメルカリと同等か、それ以上に「売れる」ポテンシャルを持っています。
例えば、ラクマは楽天ポイント経済圏と強く結びついています。 そのため、楽天ユーザーやポイントを貯めたい・使いたい層にとって魅力的な市場です。
また、メルカリよりも手数料が安い(条件による)ため、高額な商品や利益率を重視したい商品は、ラクマでの販売が適しているかもしれません。
特に、
のようなケースでは、ラクマの強みが活きます。
メルカリは「オールジャンル」、ラクマは「ファッション・エンタメ系」に強みがあります。
メルカリはユーザー層が幅広いため、日用品から趣味の品まで、あらゆるジャンルの商品が活発に取引されています。
一方、ラクマはもともと女性向けフリマアプリ「フリル」から始まっている経緯もあり、現在もファッションやコスメ、エンタメ・ホビー関連のカテゴリーに強い傾向が見られます。
自分の売りたい商品ジャンルと、各プラットフォームの得意分野が一致しているかも、「売れやすさ」を左右するポイントです。

フリマアプリを利用する上で、安全性は非常に重要です。
ここでは、両者の安全対策や独自機能について比較します。
メルカリとラクマは、どちらも安心して取引できる基本的な安全対策を備えています。
エスクロー決済(運営が代金を一時的に預かる仕組み)や、個人情報を相手に伝えない匿名配送システムは、両プラットフォーム共通の機能です。
また、不正利用を防ぐための24時間パトロールや、万が一の際の補償制度も整備されています。
どちらか一方が極端に危険ということはなく、基本的な仕組みは同等レベルと言えるでしょう。
ラクマには、出品者が購入者を選べる「購入申請」機能が搭載されています。
これは、出品時に「購入申請あり」に設定しておくと、購入希望者が「購入ボタン」を押しても即決済とはならず、出品者が「承認」して初めて取引が成立する仕組みです。
この機能により、出品者は購入希望者の過去の評価を確認してから取引相手を決められます。取引に不安のあるユーザーを避けられるため、特に高額商品の販売時や、安全性を最重要視する場合に大きなメリットとなります。
参考:ラクマ公式:「購入申請について」
トラブル発生時の対応や補償内容は、両者で細かな違いがあります。
メルカリは「メルカリ便」利用時の補償が充実しており、配送中の紛失や破損に対して事務局が手厚くサポートする体制が整っています。
一方、ラクマも「かんたんラクマパック」に補償が付帯していますが、ユーザーからはメルカリの方がサポート対応が迅速であったという声も聞かれます。
ただし、どちらのプラットフォームも補償の適用には条件があるため、規約をよく確認しておくことが重要です。
参考:メルカリ公式:「配送方法早わかり表」
参考:ラクマ公式:「かんたんラクマパックについて」

メルカリとラクマでの同時出品は、多くのメリットがある一方で、規約や在庫管理の注意点を理解する必要があります。
ここでは、同時出品の可否と安全な運用方法を解説します。
メルカリとラクマの利用規約上、同時出品そのものを明確に禁止する条項はありません。
ただし、両サービスともに「在庫のない商品を販売すること(空売り)」は厳しく禁止されています。
同時出品で片方が売れた際、もう片方の出品を取り下げ忘れると、この「在庫のない商品の販売」状態に該当し、ペナルティの対象となる可能性があります。
参考:メルカリ公式:「手元にない商品の出品やECサイト等から直送すること(禁止されている行為・出品物)」
参考:ラクマ公式:「ラクマのルール(手元にない商品の出品の項)」
同時出品の最大のメリットは、販売機会が2倍になり、より多くのユーザーに商品を露出できる点です。
これにより、単品での販売スピードが格段に向上する可能性があります。
しかし、最大のデメリットは「売り違い」のリスクです。もし両方のアプリでほぼ同時に商品が購入された場合、どちらかの取引をキャンセルせざるを得ません。
購入者からの信頼を失うだけでなく、アカウントの評価にも悪影響が及ぶため、厳重な在庫管理が求められます。
最も安全な運用方法は、ラクマの「購入申請あり」設定を最大限に活用することです。
ラクマ側を購入申請ありに設定しておけば、もしメルカリで先に売れた場合、ラクマでの購入申請を承認しないことで売り違いを防げます。
逆にラクマで購入申請が入った場合は、その時点ですぐにメルカリの出品を停止(または削除)します。このルールを徹底することが、同時出品における最大のリスクヘッジとなります。

メルカリやラクマと並んで比較される、Yahoo!フリマとヤフオク。
これら2つのプラットフォームの特徴と使い分けを解説します。
出典:ECセラーラボ別記事:「メルカリ vs Yahoo!フリマ どっちが売れる?」
Yahoo!フリマは、販売手数料の安さとPayPay連携が最大の魅力です。
旧PayPayフリマとして知られ、販売手数料はメルカリ(10%)よりも大幅に安い5%に設定されています。 PayPayでの売上金チャージや支払いがスムーズなため、PayPay経済圏のユーザーにとっては非常に使いやすいプラットフォームと言えるでしょう。
ただし、当サイトの別記事でも解説している通り、ユーザー数や集客力ではまだメルカリに及びません。
総合的な「売れやすさ」や「販売スピード」を考慮すると、多くの場合メルカリに軍配が上がります。
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出典:ECセラーラボ別記事:「メルカリ vs ヤフオク どっちが売れる?」
ヤフオクは、オークション形式で高値を狙える点がメルカリやラクマとの最大の違いです。
フリマ形式(定額)が基本のメルカリ・ラクマに対し、ヤフオクは価格が競り上がっていくオークション形式を選べます。 当ブログのヤフオク比較記事でも触れたように、コレクター品や専門品、希少価値の高い商品は、フリマアプリよりも高値で売れる可能性があります。
一方で、オークションは終了まで時間がかかるため、販売スピードを最優先する場合はメルカリが有利です。
売りたい商品や目的に合わせて、これらのプラットフォームも使い分ける視点が重要ですね。
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メルカリとラクマの利用でよくある疑問について、Q&A形式で解説します。
迷いがちなポイントを整理し、自分に合った選択ができるようにしましょう。
A: 販売手数料が安いラクマがおすすめです。
高額商品の販売は、ラクマを選ぶと手元に残る利益が多くなります。
メルカリの手数料は一律10%ですが、ラクマは4.5%〜10%(販売実績による)です。例えば10万円の商品が売れた場合、メルカリの手数料は1万円ですが、ラクマなら最低4,500円で済みます。この差は非常に大きいため、利益率を重視するならラクマが合理的です。
A: 販売手数料が安いラクマです。
販売手数料の低さは、ラクマを利用する最大のメリットです。
メルカリの10%に対し、ラクマは4.5%〜10%と優位性があります。ただし、これはあくまで「売れた場合」の話です。メルカリの高い集客力で早く売ることもキャッシュフローの観点からは利益と言えます。安定して売れる商品ならラクマ、早く売り切りたいならメルカリと判断するのがよいでしょう。
A: 利用者数が多く売れやすいメルカリです。
フリマアプリ初心者は、まずメルカリから始めることをおすすめします。
理由は、圧倒的なユーザー数の多さにより「出品したら売れた」という成功体験を最も得やすいためです。まずはメルカリで出品や取引の流れを掴みましょう。操作に慣れ、さらに利益を追求したくなったタイミングで、ラクマのアカウントを開設して使い分けるのが効率的です。

メルカリとラクマは、どちらか一方を選ぶのではなく、賢く使い分けることが重要です。
基本は、圧倒的な集客力と販売スピードを誇るメルカリを販売の軸に据えましょう。そして、高額商品や利益率を最大化したい商品については、販売手数料の安いラクマを活用します。
両者のメリットを活かすことで、販売機会と利益の最大化を目指しましょう。




| 初心者おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
| 即金性 | ★★☆☆☆ |
| ビジネス継続性 | ★★★★★ |
| 仕入れに必要な資金目安 | 50万円~ |
| 目指せる利益額 | 100万円以上 |

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