

2024年5月に導入されたメルカリの「出品者レベル」。
自分のレベルが他の人と比べてどうなのか、レベルが上がるとどんなメリットがあるのか、気になっている方も多いでしょう。
この記事では、出品者レベルの基本的な仕組みから確認方法、平均や割合の考察、そしてレベルを上げるコツまで、あなたの疑問に網羅的に答えます。
2024年5月に導入されたメルカリの「出品者レベル」。
自分のレベルが他の人と比べてどうなのか、レベルが上がるとどんなメリットがあるのか、気になっている方も多いでしょう。
この記事では、出品者レベルの基本的な仕組みから確認方法、平均や割合の考察、そしてレベルを上げるコツまで、あなたの疑問に網羅的に答えます。
メルカリの出品者レベルは、あなたの販売実績を可視化する機能です。
ここでは、その基本的な仕組みと、レベルを上げることで得られる本当のメリットについて解説します。
出品者レベルとは、メルカリで商品を売った累計数によって変動する10段階のランクです。
レベルは商品の取引が完了し、売却数にカウントされた時点で自動的に更新されます。
具体的な各レベルの到達に必要な売却数は以下の通りです。
レベル | 必要な累計売却数 |
レベル1 | 0個 |
レベル2 | 1個~ |
レベル3 | 5個~ |
レベル4 | 10個~ |
レベル5 | 20個~ |
レベル6 | 50個~ |
レベル7 | 100個~ |
レベル8 | 200個~ |
レベル9 | 500個~ |
レベル10 | 1,000個~ |
参考:メルカリ:ヘルプセンター:「出品者レベル」
この出品者レベルは自分だけでなく、他のユーザーもあなたのプロフィール画面で確認することができます。
自身の出品者レベルは、メルカリアプリの「出品」タブから簡単に確認できます。
具体的な手順は以下の通りです。
この画面では、次のレベルまでに必要な売却数や、これまで売ったことのあるカテゴリーなども分かります。
ご自身の出品活動の振り返りにも役立つでしょう。
現時点では、出品者レベルが上がることによる手数料の割引やクーポン付与といった直接的な特典はありません。
レベルが高いからといって、商品の検索順位が優遇されるといったシステム上のメリットも公式には発表されていません。
では、レベルを上げる意味は全くないのでしょうか。実は、目に見えにくい重要なメリットが存在します。
出品者レベルを上げる最大のメリットは、購入者からの「信用」を分かりやすく示せる点です。
例えば、同じ商品が同じ価格で出品されていた場合、多くの購入者はレベル2の出品者よりも、取引経験が豊富なレベル8の出品者から購入したいと感じるでしょう。
レベルの高さが「安心して取引できる相手だ」という判断材料の一つになるからです。
この信用は、結果として商品の売れやすさに繋がる可能性があります。出品者レベルは、あなたの丁寧な取引の積み重ねが形になった「信用の証」と言えそうです。
自分の出品者レベルの立ち位置は、多くの人が気になるところでしょう。
この章では公表データに基づき、レベルの割合や平均値を独自に考察します。
メルカリは出品者レベルごとの正確なユーザー割合を公表していませんが、他の統計情報から全体像を推測できます。
例えば、MMD研究所の調査によると、フリマアプリ利用者のうち出品経験があるのは65.0%と報告されています。
これは「出品・購入の両方(48.8%)」と「出品のみ(16.2%)」の利用者を合計した数値です。(出典:MMD研究所の調査より)
また、過去のメルカリの発表では出品者1人あたりの平均月間売上額は約1.7万円というデータもありました。(出典:ウェルネスデイリーニュースより)
仮に1個1,200円の商品を売るとすると、平均売上額の達成には月に14個も売る計算です。
これは、一部のヘビーユーザーが平均値を引き上げており、大多数は月に数個も売らないライトユーザーである可能性を示唆しています。
この構図が、続くレベル割合の推計の根拠となります。
レベルごとの必要売却数を考慮すると、出品者レベルが上がるほどユーザーの割合は少なくなるピラミッド構造だと考えられます。
前項の利用実態を踏まえ、出品経験者を100%とした場合の各レベルのユーザー割合を推計したものが以下の表です。
【重要】 以下のパーセンテージは、公表データに基づく筆者の独自推計であり、メルカリ公式のデータではありません。あくまで大まかな目安としてご覧ください。
レベル | 必要売却数 | 想定されるユーザー層 | 割合(独自推計) |
Lv.1 | 0個 | 出品したが未売却のユーザー | 30% |
Lv.2 | 1〜4個 | 初めて売却を経験したユーザー | 25% |
Lv.3 | 5〜9個 | 取引に慣れ始めたユーザー | 15% |
Lv.4 | 10〜19個 | 継続的に利用しているユーザー | 10% |
Lv.5 | 20〜49個 | 定期的に不用品などを売却 | 8% |
Lv.6 | 50〜99個 | かなり出品に慣れているユーザー | 5% |
Lv.7 | 100〜199個 | いわゆる「ヘビーユーザー」 | 4% |
Lv.8 | 200〜499個 | 副業として活用しているユーザー | 2% |
Lv.9 | 500〜999個 | 本格的に物販を行っているユーザー | 0.7% |
Lv.10 | 1000個以上 | ごく一部のトップ出品者 | 0.3% |
この推計からも分かるように、レベル1〜4までに出品経験者の約8割が集中していると考えられます。
もしあなたの出品者レベルが7以上であれば、出品者全体の中でも上位10%以内に入る、かなり経験豊富なユーザーと言えるかもしれません。
全出品者の平均的な出品者レベルは、レベル4〜5(売却数10〜49個)あたりと推測されます。
前述のピラミッド構造を考えると、ボリュームゾーンは初心者から経験者層にかけたあたりになります。
「数回出品して利用しなくなった」という休眠ユーザーも含めると、平均的な出品者レベルは比較的低い方に寄るといえそうです。
もしあなたの出品者レベルが6(売却数50個以上)を超えているなら、出品者全体の中ではかなり経験豊富な部類に入ると考えてよいかもしれませんね。
出品者レベルはあくまで取引実績の結果を示すものであり、一喜一憂しすぎないことが大切です。
出品者レベルが高いことは確かに信頼の一つの指標になりますが、それが取引の質を完全に保証するわけではありません。
レベルが低くても、丁寧な商品説明や迅速な発送を心がけることで、購入者に安心感を与えることは十分に可能です。
大切なのは、出品者レベルという数字そのものではなく、一つ一つの取引に誠実に向き合う姿勢です。
出品者レベルは、その誠実な積み重ねが可視化されたものと捉えるのが良いでしょう。
出品者レベルの基準は、純粋な「売却数」です。 ここではレベルアップの速度を上げるため、効率よく売却数を増やす3つのコツを解説します。
レベルアップを最優先するなら、単価よりも「売れやすさ」を重視した商品選びが近道です。
取引数を増やすには、多くの人が探している、需要の高いジャンルを狙うのが最も効率的です。
特に、1,000円以下の低価格帯で取引されやすい以下の商品は、レベルアップのブースターとなり得ます。
まずは自宅の不用品の中から、これらのジャンルに当てはまるものを出品してみましょう。
在庫を抱えずに素早く売却するため、相場を意識した「売り切り価格」を設定しましょう。
早く売却数を増やすには、いかに早く購入してもらうかが鍵となります。
メルカリで同じ商品を検索し、実際に売れている価格(相場)を調べ、それよりも少しだけ安く設定するのがポイントです。
時には利益がほぼ出ない価格、あるいは最低出品価格の300円で出品することも、取引数を稼ぐ上では有効な戦略の一つと言えるでしょう。
商品は多くの人に見られるほど売れる確率が上がるため、出品のタイミングが重要です。
メルカリは新しく出品された商品ほど、タイムラインの上位に表示される仕組みになっています。
そのため、ユーザーがアプリを最も活発に利用している時間を狙って出品するのが効果的です。
また、一度出品して売れ残った商品も、削除して同じ内容で出品し直す「再出品」を行うことで、再び多くの人の目に触れる機会を作れます。
メルカリでは出品者レベルの他に、出品者の信頼性を示す「出品者バッジ」という機能があります。
ここでは、その種類と出品者レベルとの違いについて解説します。
出品者バッジは、出品者の優れた対応力を示すための特別なマークです。
出品者レベルが主に「売却数」という実績を示すのに対し、出品者バッジは日々の取引における「対応の質」を評価するものです。
購入者はこのバッジを見ることで、出品者がどのような点に優れた対応をしてくれるのかを一目で判断できます。
2025年現在、メルカリには以下の4種類の出品者バッジが存在します。
購入者からの評価が一定基準を満たす出品者に表示される、信頼の基本となるバッジです。
具体的には、直近の取引で「良かった」の評価のみを獲得し続けることで表示されます。
「残念だった」評価が1件でもあると非表示になるため、このバッジがある出品者は、一貫して誠実な取引を行っている証と言えるでしょう。
発送までの日数を「1〜2日」で設定した上で、購入から発送までの平均時間が24時間以内の出品者に表示されます。
「すぐに商品が欲しい」と考える購入者にとって、このバッジは購入の決め手にもなり得ます。
ただし、あくまで過去の実績に基づく目安であり、今後の取引での24時間以内発送を保証するものではありません。
出品した商品へのコメント返信が平均して12時間以内である出品者に表示されるバッジです。
購入を検討しているユーザーからのサイズや状態に関する質問に素早く応える姿勢は、安心感に直結します。
スムーズなコミュニケーションが期待できる出品者であることの証明といえそうです。
購入者からの「まとめ買い機能」による依頼を承諾した実績がある出品者に表示されます。
複数の商品を一度に購入したいユーザーにとって、送料の交渉などがスムーズに進む可能性を示唆する、ありがたい目印です。
このバッジがあれば、まとめ買いの依頼を歓迎している姿勢も伝わりますね。
出品者レベルと出品者バッジは、それぞれ出品者の異なる側面を評価する指標です。
両者の役割を比較してみましょう。
特徴 | 出品者レベル | 出品者バッジ |
示すもの | 取引の「経験量」(売却数) | 取引の「対応の質」 |
指標の種類 | 10段階の数値 | 4種類のマーク |
アピール点 | 豊富な販売実績、慣れ | 丁寧さ、速さ、柔軟性 |
出品者レベルが過去の実績の積み重ねを示すのに対し、出品者バッジは「今、この瞬間の取引」への期待値を直接的に高めるものです。
購入者が最終的に購入を決める際には、経験量を示すレベルよりも、迅速さや丁寧さといった具体的な対応力を示すバッジの方が、より強く影響を与えるのかもしれませんね。
現在テスト段階であるメルカリの出品者レベルが、今後どのように進化していく可能性があるのかを考察します。
メルカリ公式ガイドでも「テスト中」と公言されていることから、将来的な機能拡充を期待する声は少なくありません。
将来的に、出品者レベルに応じて販売手数料が割引される可能性があります。
ユーザーにとって最も分かりやすいメリットの一つが、手元に残る利益が増えることです。
例えば、レベル8以上は手数料9%、レベル10なら手数料8%といった、段階的な優遇措置が考えられます。
このような直接的な金銭的メリットは、出品活動を継続する大きな動機付けになるでしょう。
検索結果で上位に表示されるなど、販売活動そのものが有利になる特典も期待できます。
手数料割引のような直接的な利益だけでなく、売れやすさを後押しする機能的なサポートも十分に考えられますね。
具体的には、同じ商品ならレベルの高い出品者のものが検索上位に表示されたり、プロフィール画面のレベル表示が特別なデザインになったりすることなどが挙げられます。
これらは購入者の目に留まる機会を増やし、さらなる信頼性向上に繋がる効果が期待できるでしょう。
将来的には、現在のレベル10を超える新たな段階が設定されるかもしれません。
現在の最高レベルは10(売却数1000個)ですが、メルカリにはそれをはるかに超える販売実績を持つユーザーも多数存在します。
こうしたヘビーユーザーのモチベーションをさらに高めるため、レベル11やレベル15といった新たな段階が追加される可能性は十分に考えられます。
その際には、より特別な特典が付与されることも期待できるでしょう。
これらの将来的な変更や特典を見据え、今からレベルを上げておくことで「先行者利益」を得られる可能性があります。
もし将来、これらの特典や新しいレベル段階が正式に導入された場合、その恩恵を受けるには高い実績が必要です。
特典が始まってから慌ててレベル上げをしても、すぐに追いつくのは困難です。
日頃からコツコツと実績を積んでおけば、仕様変更があったその日から有利な条件で販売できるかもしれません。
将来への投資として、今のうちからレベルを意識しておくことは賢明な判断と言えそうです。
メルカリの出品者レベルに関して、多くのユーザーが抱える疑問に回答します。
A: 取引完了時にカウントされます。
レベルの基準となる売却数は、商品が購入者に届き、双方の評価が終わって「取引完了」となったタイミングでカウントされるのが一般的です。商品が売れた直後や発送した時点では反映されないため、最後まで丁寧な取引を心がけることがレベルアップに繋がります。
A: はい、現在は売却数のみが基準です。
メルカリ公式ガイドでは「商品の売却数に応じたレベル分け」と説明されており、評価の内容や発送スピードなどは含まれません。これらの取引姿勢に関する指標は、後述する「出品者バッジ」で別途評価されるため、レベルとは役割が異なると理解しておきましょう。
A: 出品者が任意で非表示にはできません。
出品者レベルはメルカリのシステムが自動で表示するため、出品者自身が表示のON/OFFを切り替えることはできません。プロフィールページで他のユーザーからも見られますが、誠実な取引を重ねていれば、あなたの信頼性を高める客観的な指標となってくれます。
A: 現在の仕様では下がることはありません。
出品者レベルは累計の「売却数」で決まるため、取引を続けている限りレベルが下がることは基本的にありません。ただし、これは2025年9月現在の仕様です。今後、もし他の要素が基準に加わるような変更があれば、変動する可能性もゼロではないでしょう。
メルカリの出品者レベルについて、その仕組みからメリット、平均の考察まで解説しました。
現時点で手数料割引などの特典はありませんが、レベルの高さは購入者の安心感に繋がる無形の資産です。
レベルアップの鍵は、特別な裏技ではなく、誠実な商品説明や丁寧な梱包といった日々の積み重ねにあります。
まずは一つひとつの取引を大切にすることから始め、信頼される出品者を目指しましょう。
初心者おすすめ度 | ★★★★★ |
即金性 | ★★★☆☆ |
ビジネス継続性 | ★★★★☆ |
仕入れに必要な資金目安 | 3万円~ |
目指せる利益額 | 10万円以上 |
メルカリ卸物販は、初心者がつまずきやすい「仕入れリサーチ」をプロに任せられるのが最大の特徴。商品はすでに利益が出るよう選定されており、自宅に届いたらそのままメルカリで販売可能です。
また、扱う商材はブランド品やアパレル系が中心で、1商品あたりの利益幅が大きいため、少ない出品でもしっかり利益を出すことができます。
コメント