メルカリの値下げ依頼は「うまい交渉のコツ7選」で攻略！出品者の対応術と例文も紹介

助手

博士、最近「値下げ依頼」のボタンができましたけど、コメントでの交渉とは何が違うんですか？

よい質問じゃな。まずはその新しい機能の仕組みから、交渉の基本ルールまでしっかり押さえておこう。

博士

メルカリでの値下げ交渉には、新たに「値下げ依頼」機能が加わりました。

ここでは、この新機能の使い方と、交渉全般に共通する基本マナーから解説します。

新機能「値下げ依頼」って何ができるの？

「値下げ依頼」機能とは、出品者へのコメントなしで、希望する購入価格を伝えられる仕組みのことです。

2024年12月頃のアップデートで、従来の「希望価格の登録」機能がこの現在の形にリニューアルされました。

商品ページにあるボタンから希望金額を入力するだけで、出品者に直接「この価格で販売してほしい」という意思を伝えられます。

以前は匿名で希望を伝えられましたが、新しい機能では誰が依頼したかが出品者に通知される点が大きな違いです。

【購入者向け】値下げを依頼する具体的な手順

「値下げ依頼」機能の使い方はとてもシンプルです。

以下の手順で出品者に依頼ができます。

依頼できる金額は、販売価格の50%までと決まっています。

例えば10,000円の商品なら、5,000円までの範囲で依頼が可能です。

【出品者向け】依頼の確認から対応までの流れ

出品している商品に値下げ依頼が届くと、「お知らせ」に通知がきます。

対応の流れは以下の通りです。

「売る」を選択すると、商品は依頼された価格に変更され、依頼者に通知が届きます。

ただし、価格変更後は他の人もその価格で購入できる状態になるため、注意が必要といえるでしょう。

依頼したことは出品者にバレる？

現在の「値下げ依頼」機能では、依頼したユーザーのアカウント名と希望した価格が、セットで出品者に通知されます。

そのため、コメントでのやり取りと同じように、誰が交渉しているか分かる状態だと考えておくと良いでしょう。

交渉前に知っておきたい3つのこと

値下げ交渉は、お互いの顔が見えないからこそ、より一層の配慮が求められます。

気持ちの良い取引のために、最低限以下の3つは心構えとして持っておきましょう。

①相手への敬意を忘れない

値下げはあくまで「お願い」する立場です。丁寧な言葉遣いを心がけるのが取引の基本といえるでしょう。

②無理な要求はしない

出品者にも商品の原価や送料、販売手数料の負担があります。あまりに大幅な値引き要求は避け、常識の範囲内で交渉しましょう。

③交渉成立後は速やかに購入する

出品者はあなたの依頼のために価格を変更してくれています。感謝の気持ちを伝えて、できるだけ速やかに購入手続きに進むのがマナーです。

助手

博士、メルカリで値下げをお願いしたいんですけど、断られたり無視されたりするのが怖くて…何かうまいコツってないですか？

む。やみくもにお願いしても成功はせん。成功率を上げるには、いくつか押さえるべきコツがあるんじゃよ。

博士

メルカリの値下げ依頼は、少しの工夫で成功率が大きく変わります。

本章では、購入者が出品者に好印象を与え、気持ちよく交渉を進めるための具体的な7つのコツを解説します。

【コツ1】交渉前に出品者プロフィールを必ず確認する

値下げ交渉のコメントを送る前に、まず出品者のプロフィールを確認することが大前提です。

出品者によっては、値下げに関する独自の方針を記載している場合があります。

確認すべきポイントは以下の通りです。

プロフィールに「値下げ不可」と明記されているにも関わらず交渉を持ちかけると、説明を読んでいないと判断され、返信がもらえないどころかブロックされてしまう可能性もあります。

敬意を払い、まずは相手のルールを確認する姿勢が重要と言えるでしょう。

まずは相手の土俵を知ること、それが交渉の第一歩じゃ。

博士

【コツ2】丁寧な言葉遣いと挨拶を忘れない

顔が見えないテキストでのやり取りだからこそ、丁寧な言葉遣いが双方の信頼関係の第一歩となります。

値下げはあくまで「お願い」する立場であり、丁寧な姿勢を示すことで、出品者も「この人なら譲ってもいいかな」と感じやすくなります。

「はじめまして、コメント失礼します。」という挨拶から始まり、「大変恐縮ですが」「もし可能でしたら」といったクッション言葉を挟むことで、印象は格段に良くなります。

ぶしつけな要求ではなく、誠実な対話を心がけることが、うまい交渉への近道です。

礼儀は、見えぬ相手との最も重要な架け橋じゃぞ。

博士

【コツ3】希望する金額を具体的に提示する

交渉の際は、「お値下げ可能でしょうか？」といった曖昧な質問は避けるのが賢明です。

この聞き方では、出品者は「いくらを希望しているのか？」と聞き返す手間が発生し、やり取りが長引く原因になります。

といったように、具体的な希望額を提示することで、出品者はその金額で対応できるか否かを一度で判断できます。

スムーズな取引を望む出品者は多いため、相手の手間を省く配慮が、結果的に交渉の成功につながります。

曖昧な問いかけは、相手を迷わせるだけじゃ。具体的な数字を示すことが重要じゃぞ。

博士

【コツ4】「即購入」「まとめ買い」で購入意欲をアピールする

出品者にとって最も嬉しいのは、商品がスムーズに売れることです。

その気持ちを後押しする一言を添えることで、交渉が有利に進む場合があります。

例えば、

といった提案は、出品者にとって「売上が確定する」「まとめて発送できて手間が省ける」というメリットがあります。

ただお願いするだけでなく、相手のメリットも提示する視点を持つことが、交渉上手への一歩です。

自分の得ばかり考えず、相手にも利を示すのが『うまい』交渉の秘訣じゃ。

博士

【コツ5】相場を調べて現実的な値下げ額を提示する

出品されている商品の価格には、商品の状態や送料、手数料などが考慮されています。

それを無視した大幅な値下げ要求は、出品者に不快感を与え、交渉決裂の大きな原因となります。

交渉前には、同じ商品や類似品がメルカリでいくらで売れているかを調べてみましょう。

検索画面の絞り込み機能で「売り切れ」を選択すれば、過去の取引価格が分かります。

その相場を理解したうえで、「相場が〇〇円ほどのようですが、△△円でお譲りいただくことは難しいでしょうか？」と尋ねることで、リサーチに基づいた現実的な提案となり、出品者も検討しやすくなります。

根拠のない要求は、ただのワガママじゃ。まずは市場調査じゃぞ。

博士

【コツ6】タイミングを見計らって交渉する

実は、メルカリの値下げ依頼には交渉しやすいタイミングが存在します。

例えば、出品されてから数週間〜1ヶ月以上経過している商品は、出品者も「そろそろ売り切りたい」と考えている可能性が高いでしょう。

また、「いいね！」がたくさんついているのに中々売れない商品も、あと一押しで購入に繋がるケースがあり、交渉が通りやすい傾向にあります。

逆に、出品されたばかりの商品への値下げ依頼は、まだ定価で買ってくれる人が現れる可能性が高いため、断られることが多いといえそうです。

焦りは禁物じゃ。機が熟すのを待つのも、また戦略のうちじゃよ。

博士

【コツ7】交渉成立後は速やかに購入手続きを行う

出品者の厚意で値下げに応じてもらえた場合、感謝の気持ちを伝えると同時に、できるだけ速やかに購入手続きを済ませるのがマナーです。

値下げされた価格は他のユーザーも見ることができるため、長時間放置していると横取り購入されるリスクがあります。

また、何より「本当に買う気があるのかな？」と出品者を不安にさせてしまいます。

スムーズな購入は、出品者からの「良かった」評価にも繋がります。気持ちの良い取引で終えることが、次の良いご縁にも繋がるでしょう。

交渉成立はゴールではない。気持ちの良い取引の完了までが交渉じゃ。

博士

助手

博士、値下げ交渉のコツは分かったんですが、実際にどんな言葉でコメントすればいいか迷います…。

うむ。購入者側も出品者側も、状況に合わせた丁寧な言い回しを知っておくとスムーズじゃぞ。

博士

メルカリの値下げ依頼では、丁寧で分かりやすいコミュニケーションが大切です。

ここでは、購入者と出品者、それぞれの立場でそのまま使えるコメント例文を状況別にご紹介します。

【購入者】交渉を始めるときの丁寧なコメント

値下げ交渉を成功させる第一歩は、丁寧な第一印象を与えることです。

失礼のないように、以下の要素を盛り込むと良いでしょう。

これらの要素を簡潔にまとめたコメントを送ることが、交渉を円滑に進めるカギです。

基本の例文

はじめまして、コメント失礼いたします。

こちらの商品の購入を検討しているのですが、
〇〇円にお値下げしていただくことは可能でしょうか。

ご検討いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

まずはこの基本形を覚えておけば、大半の値下げ交渉は失礼なく始めることができます。

応用編：購入意欲をアピールする例文

はじめまして。
こちらの素敵なお品物の購入を考えております。

不躾なお願いで恐縮ですが、
〇〇円でお譲りいただくことは可能でしょうか。

ご了承いただけましたら、すぐに購入手続きをさせていただきます。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

「不躾なお願いですが」といったクッション言葉を挟むことで、より謙虚な姿勢が伝わります。

さらに、「すぐに購入します」という一言で出品者側のメリットを提示することで、交渉が有利に進む可能性が高まるでしょう。

【購入者】断られても印象の良い返信コメント

残念ながら交渉が成立しなかった場合でも、出品者への返信は必ず行いましょう。

時間を割いて検討してくれたことへの感謝を伝えるのがマナーです。

今回は購入を見送る場合でも、丁寧に対応することで「この人は信頼できる」という印象を残せます。

購入を見送る場合の例文

ご返信いただき、ありがとうございます。

承知いたしました。今回は少し検討させていただきます。

また機会がございましたら、よろしくお願いいたします。

このように、たとえ購入に至らなくても、きちんと返事をすることで、お互いに気持ちよくやり取りを終えられます。

出品者の提示額で購入する場合の例文

ご返信ありがとうございます。

また、ご検討いただき感謝いたします。
無理を言ってしまい申し訳ありませんでした。

現在の価格で購入させていただきたいです。
よろしいでしょうか。

値下げ交渉に応じてくれた出品者への配慮を示すことで、その後の取引もスムーズに進みやすくなるでしょう。

【出品者】快くOKするときの返信コメント

購入者の希望額で問題ない場合は、速やかに承諾の意思を伝えましょう。やり取りがスムーズに進むと、お互いに気持ちの良い取引になりますね。

シンプルな承諾例文

コメントありがとうございます。

ご希望の〇〇円にお値下げ可能です。
価格を変更しましたので、
よろしければご購入手続きへお進みください。

値下げ後は、他の人に横取りされるリスクも考慮する必要があります。

そのリスクを伝えつつ、購入を促すのも一つの手です。

専用ページ対応を示唆する例文

お問い合わせありがとうございます。

〇〇円で承知いたしました。

念のため「〇〇様専用」として
価格変更しますが、よろしいでしょうか。
（メルカリのルール上、専用としても他の方が購入する可能性がある点はご了承ください）

お返事お待ちしております。

専用出品はあくまでメルカリの独自ルールです。

このように横取りのリスクを事前に伝えておくことが、後の「言った、言わない」というトラブルを防ぐ上で非常に重要になります。

【出品者】「〇円なら…」と代案を出すときのコメント

希望額までの値下げは難しいけれど、少しなら応じられる、という場面はよくあります。

その場合は、ただ断るのではなく「〇〇円までなら可能ですが、いかがでしょうか？」と代替案を提示するのがおすすめです。

この一工夫で、販売機会を逃さずに済むかもしれません。

代案を提示する例文

コメントありがとうございます。

大変申し訳ありませんが、
ご提示の金額までのお値下げは難しいです。

〇〇円まででしたら対応可能なのですが、いかがでしょうか。

ご検討いただけますと幸いです。

このようにボールを相手に返すことで、購入者が再度検討するきっかけを作ることができます。

【出品者】きっぱりお断りするときのコメント

出品したばかりの商品や、送料・手数料を考えるとギリギリの価格で出品している場合など、値下げに応じられないケースもあります。

その際は、相手に不快感を与えないよう、丁寧な言葉で、しかし明確にお断りの意思を伝えることが重要です。

理由を添えて断る例文

コメントいただきありがとうございます。

大変申し訳ないのですが、
こちらの商品は出品したばかりですので、
今のところお値下げは考えておりません。

ご希望に沿えず申し訳ありませんが、
この価格でご検討いただけますと幸いです。

単に「できません」と伝えるよりも、具体的な理由を一言添えるだけで、相手の納得感は大きく変わります。

感謝で締めくくる例文

お問い合わせありがとうございます。

誠に恐縮ですが、送料などを考慮しますと、
これ以上のお値下げは厳しい状況です。

ご期待に沿えず大変申し訳ございません。

引き続きご検討いただけると嬉しいです。

断る場合でも、相手への感謝と今後の可能性を示すことで、お店のような丁寧な印象を与えることができますね。

【出品者】値下げ後に購入を促す「念押し」コメント

価格変更後、すぐに購入されないと「もしかして買わないのでは…」と不安になるものです。

そんなときは、念押しのひと言を添えてみましょう。

これにより、購入者に「早く買わなきゃ」と思ってもらう効果や、丁寧な出品者という印象を与える効果が期待できます。

シンプルな念押し例文

価格を変更いたしました。

お手すきの際に、ご購入手続きをお願いいたします。

相手を急かすことなく、自分のアクションを丁寧に伝えるのがポイントです。

横取りのリスクに触れる例文

価格を変更いたしました。

メルカリのルール上、
先に購入された方とのお取引となりますので、
お早めの手続きをおすすめいたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

出品者として親切心を示すと同時に、購入者の「早く買わなくては」という気持ちを後押しする効果も期待できそうです。

要するに、購入者は「購入意思」を、出品者は「明確な回答」を示すことが肝心じゃ。どの立場でも、相手が次どうすれば良いか分かるように伝えてやることじゃな

博士

助手

博士、メルカリで値下げ依頼が来たんですが、どう返答したらいいか迷ってしまいます…。

承諾する場合と断る場合、どちらにも相手に良い印象を与えるスマートな対応方法があるんじゃよ。

博士

メルカリの値下げ依頼に、どう返答するのがベストなのでしょうか。

ここでは依頼を承諾する場合の流れから、角を立てずに断る方法まで、具体的な対応の仕方を解説します。

依頼に「承諾」して価格変更する流れ

購入者からの値下げ依頼の金額に納得できる場合は、快く承諾して販売機会に繋げましょう。

その際の対応と価格変更の流れは以下の通りです。

1. コメントで承諾の意思を伝える

まずはコメントで「ご希望の〇〇円にお値下げします」というように、承諾する意思を明確に伝えます。

この一言で購入者は安心し、その後の取引がスムーズに進みやすくなると言えるでしょう。

2. 価格を変更する

次に、実際の価格変更作業に移ります。価格の変更は、以下の簡単な3ステップで完了します。

3. （推奨）変更したことをコメントで伝える

価格を変更したら、再度コメントで「価格を変更しましたので、お手続きをお願いいたします」と連絡するのが丁寧な対応です。

横取り購入を避けたい場合は、価格変更前に「ご購入の準備ができましたら、お声がけください。そのタイミングで価格を変更します」と一言添えるのも有効な手段ですね。

交渉に応じないと決めた場合の断り方

提示された金額では売りたくない、あるいは値下げ自体を考えていない場合、断ることももちろん可能です。

ただし、無視や冷たい態度は悪い評価に繋がりかねないため、丁寧な断り方を心がけることが重要です。

大切なのは、ただ「できません」と伝えるのではなく、感謝と理由をセットで示すことです。

まず感謝を伝える

「コメントありがとうございます」と、興味を持ってくれたことへの感謝を最初に述べましょう。

断る理由を簡潔に添える

「出品したばかりなので」「送料を考えると厳しいです」など、一言理由を添えるだけで相手の納得感は大きく変わります。

丁寧な言葉遣いを徹底する

たとえ無茶な要求だと感じても、感情的にならず、あくまで丁寧な言葉遣いを維持することが、出品者としての信頼を守る上で大切です。

プロフィールへの値下げ方針の記載例

そもそも不要な値下げ交渉を減らしたい場合は、プロフィールに値下げに関する方針をあらかじめ明記しておくのが非常に効果的です。

自分なりのルールを記載しておくだけで、やり取りのストレスは大きく軽減されるでしょう。

高圧的な表現は避ける

「値下げ交渉は即ブロック」のような強い言葉は、他の購入希望者にも威圧感を与えてしまう可能性があります。

代替案を示す

「まとめ買いの場合は送料分お値引きします」のように、値下げ以外のメリットを提示するのも良い方法です。

方針は簡潔に

長々と書くのではなく、誰が読んでも分かりやすいように簡潔に記載しましょう。

助手

博士、せっかく値下げに応じたのに、全然購入されません…。何か理由があるんでしょうか？

うむ、それは出品者がよく直面する悩みじゃな。購入されない理由と、賢い対処法を解説しよう。

博士

値下げに応じたのに購入されない、メルカリで最もストレスが溜まる瞬間です。

なぜ購入されないのか、その理由と出品者が取るべき具体的な対策を解説します。

なぜ？値下げ後にすぐ買ってもらえない理由

値下げ交渉に応じて価格を変更したにもかかわらず、すぐに購入されない背景には、いくつかの購入者側の事情が考えられます。

悪意があるケースは少なく、多くは以下のような理由です。

理由① 他の商品と比較・検討している

購入者は、同じような商品を複数の出品者と同時に交渉している可能性があります。

その結果、より早く返信があったり、より良い条件を提示してくれたりした別の出品者から購入を決めたのかもしれません。

理由② 単純に忘れている・多忙

価格変更の連絡に気づいたものの、仕事や家事などで手が離せず、後で手続きしようと思っているうちに忘れてしまうケースです。

特に悪気はなく、単にタイミングを逃しているだけの可能性があります。

理由③ 購入意欲が冷めてしまった

交渉している間に冷静になり、「やっぱり今すぐ必要ではないかもしれない」と購入意欲そのものが薄れてしまうことも、残念ながらよくある理由の一つです。

衝動的な欲求が、時間とともに落ち着いてしまったと考えられます。

出品者としてはやきもきしますが、まずはこういった可能性があることを理解しておくと、少し冷静に対処できるでしょう。

いつまで待つ？価格を元に戻すベストなタイミング

値下げした価格をそのままにしておくと、他のユーザーからもその価格が基準だと思われたり、横取り購入されたりするリスクがあります。

そのため、購入されない場合は適切なタイミングで価格を元に戻すのが得策です。

24時間経過しても購入されない、あるいは何の連絡もない場合は、価格を元に戻して再出品することを検討しましょう。

その際、いきなり価格を戻すのではなく、

「〇〇様、まもなく24時間が経過しますので、一度価格を元に戻させていただきますね。もしご購入の際は、お手数ですが再度お声がけください。」

のように、ひと言コメントを入れてから対応すると、丁寧な印象を保てます。

「〇〇様専用」には購入期限を忘れずに

「値下げ後に買われない」という状況を避けるために最も有効な対策が、専用ページに購入期限を明記することです。

「専用ページ」自体はメルカリの公式ルールではありませんが、多くのユーザー間で利用されている習慣です。

これを活用し、出品者側で明確なルールを提示しましょう。

対応のポイント

このように期限を設けることで、購入者に程よい緊張感が生まれ、スムーズな購入を促すことができます。

また、万が一購入されなかった場合でも、気兼ねなく価格を元に戻して再販売に移れるため、出品者の精神的な負担も軽くなります。

助手

博士、値下げ交渉がまとまったのに、他の人に買われちゃいました…！これってルール違反ですよね？

うむ、それは残念じゃったな。じゃが、メルカリには独自の『早い者勝ち』という原則があるんじゃよ。

博士

メルカリの値下げ依頼で最も悔しい瞬間の一つが「横取り購入」です。

ここでは、横取りに関するメルカリの公式ルールと、購入者・出品者それぞれの立場でできる対策を解説します。

横取りはOK？メルカリの「早い者勝ち」ルール

結論から言うと、メルカリにおいて値下げ交渉中の商品を他のユーザーが購入する、いわゆる「横取り」はルール違反ではありません。

メルカリの公式ガイドラインでは、最初に購入手続きをした方と取引を進めることが基本原則として定められています。

出典：専用出品・取り置きなどの独自ルール

たとえコメントで特定のユーザーと値下げの合意がなされていたり、「〇〇様専用」と表示されていたりしても、それはユーザー同士が独自に行っている「ローカルルール」に過ぎません。

システム上、購入ボタンを押した人が正規の購入者として扱われるのです。

これは、個々の取引の公平性を保ち、運営が複雑な交渉に介入しないようにするための仕組みと言えるでしょう。

悔しい気持ちはありますが、まずはこの大原則を理解しておくことが重要です。

【購入者向け】横取りされないための自衛策

横取りはルール上OKとはいえ、交渉した側としては何としても避けたいものです。

購入者としてできる最も有効な自衛策は、「交渉が成立したら、一刻も早く購入手続きを完了させる」ことです。

そのために、以下の点を意識して交渉に臨みましょう。

購入できるタイミングで交渉する

仕事中や移動中など、すぐに手続きができない状況での交渉は避けましょう。

スマホをすぐに操作できる「今すぐ購入できる」という状態で交渉を始めるのが理想的です。

購入意思を明確に伝える

値下げを依頼するコメントに「価格変更後、すぐに購入いたします」といった一文を添えることで、出品者に迅速な対応を促す効果が期待できます。出品者も安心して価格を変更できるでしょう。

通知設定をONにしておく

出品者からの返信に即座に気づけるよう、アプリの通知は必ずONに設定しておきましょう。

値下げ交渉において、レスポンスの速さが横取りを防ぐ最大の鍵となります。

【出品者向け】購入予定だった人への伝え方

出品者としては、交渉してくれた相手に申し訳ない気持ちになりますが、ルール上は後から購入したユーザーと取引を進めるのが正解です。

自己判断で取引をキャンセルすると、ペナルティを受ける可能性もあるため注意が必要です。

横取りが起こってしまった際は、まず交渉していた相手（Aさんとします）に対して、丁寧にお断りのコメントを入れましょう。

コメント例文

A様

この度は、コメントにてご相談いただきありがとうございました。
大変申し訳ございませんが、お話の途中で別の方が購入手続きをされました。

メルカリのルール上、先にご購入いただいた方とのお取引を進めることになります。
ご希望に添えず大変心苦しいのですが、何卒ご了承いただけますと幸いです。

また機会がございましたら、よろしくお願いいたします。

大切なのは、感情的にならず、あくまでメルカリのルールに基づいた対応であることを丁重に伝えることです。

誠実な対応を心がけることで、相手の理解も得やすくなるでしょう。

助手

博士、あまりに無茶な金額を言ってくる人がいて、どう返信したらいいか…

うむ、そういう時は無理に対応する必要はないんじゃ。メルカリには自分を守るための機能もあるからの。

博士

丁寧な交渉が基本ですが、中には常識から外れた要求をしてくるユーザーもいます。

ここでは、そうした「困った交渉」に遭遇した際の冷静な対処法と、自分を守るための機能について解説します。

無茶な交渉コメント、無視するとどうなる？

大幅な値下げ要求や失礼なコメントをされると、つい無視したくなるかもしれません。

しかし、コメントを完全に無視することは、いくつかのリスクを伴います。

他のユーザーから見ると、あなたが「コメントに返信しない不誠実な出品者」と映ってしまい、購入の機会を逃す可能性があります。

また、交渉相手が逆上し、別の商品で嫌がらせを受けるといったトラブルに発展するケースもゼロではありません。

基本的には、たとえ断るにしても何らかの返信をするのが望ましいでしょう。

悪質ユーザーはブロック機能でシャットアウト

あまりにしつこい、あるいは暴言を吐くなど、悪質だと感じたユーザーに対しては、メルカリの「ブロック機能」を活用しましょう。

ブロックするとどうなるか

ブロックした相手は、あなたの出品するすべての商品に対して、以下の行動ができなくなります。

これにより、特定のユーザーとの関わりを物理的に断つことができます。

トラブルに発展しそうな場合は、我慢せずにこの機能を使いましょう。

コメントの削除も有効

悪質なコメントや、交渉が決裂した後のコメントは、他のユーザーに悪い印象を与えかねません。

出品者は、自分の商品についたコメントを自由に削除できます。

不快なコメントや、他の購入検討者の誤解を招きそうなやり取りは、削除してクリーンな状態に保つことをお勧めします。

【購入者向け】もしコメントを無視されたら？

値下げ交渉のコメントをしたのに、出品者から全く返信がない場合もあります。

その際は、残念ですが縁がなかったと考えるのが賢明です。

出品者が「値下げ交渉には応じない」というスタンスであったり、多忙でコメントに気づいていなかったり、様々な理由が考えられます。

しつこく返信を催促するのは、相手に悪い印象を与えかねません。潔く諦めて、他の商品を探すか、提示されている価格での購入を検討しましょう。

助手

博士、メルカリの値下げ依頼って、ただの価格交渉じゃないんですね！コツやマナーを知ることで、お互いが納得できる取引になるんだと分かりました！

その通りじゃ。大切なのは仕組を理解し、相手への配慮を忘れないこと。それが快適な取引への一番の近道なんじゃよ。

博士

メルカリの値下げ依頼は、時に悩みの種になることもあります。

しかし、機能の仕組みや交渉のコツ、そしてトラブルへの具体的な対処法を知ることで、不要なストレスは大きく減らせるはずです。

購入者も出品者も、正しい知識と少しの配慮を武器に、お互いが納得できる気持ちの良い取引を目指しましょう。