メルカリで商品を購入すると、思いがけず「おまけ」が同封されていることがあります。
予想外のプレゼントに嬉しい気持ちになることもありますが、一方で、全く不要な物や、場合によってはゴミ同然と感じるような物が送られてきて、正直迷惑だと感じる人も少なくありません。
では、メルカリでおまけを付けることはルール上どう扱われ、どうすれば喜んでもらえるのでしょうか。
この記事で紹介している
をしっかり押さえ、トラブルのない気持ちの良い取引を目指しましょう。
メルカリでおまけを付ける際、どのような公式ルールがあるのでしょうか？
この章では、まず基本となるガイドラインの定めを確認します。
まず最初に、多くの方が誤解しているかもしれませんが、メルカリでおまけを付けること自体は、ルール上禁止されていません。「おまけ禁止」というわけではないので、その点は安心してください。
しかし、ここで非常に重要な注意点があります。それは、おまけも出品物の一部である以上、「商品の内容が不明瞭な状態」で出品してはならない、というメルカリの基本ルールです。
購入者が事前に何を受け取るのか分からないような出品（例えば、中身が見えない福袋のような形式）は、トラブル防止の観点から認められていません。
この点について、メルカリガイドを確認してみましょう。「商品の内容が不明瞭な詰め合わせ、セット商品（禁止されている出品物）」という項目で、内容が分からない出品を禁止する説明があります。
これは、「内容不明瞭な出品はNG」というルールが、おまけにもそのまま適用されることを明確に示しています。
したがって、結論としては、「禁止ではない」ものの、「内容を具体的に明記する」という次の節で説明するルールを守ることが絶対条件となる、と理解してください。
おまけを付ける際に最も重要なルールは、おまけの内容を商品説明欄に具体的に記載し、可能であれば画像も掲載することです。
先程のメルカリガイドをもう一度確認してみましょう。内容が不明瞭な出品について次のように注意喚起しています。
出品時には「商品の状態がわかる画像を掲載し、実際に発送される商品の内容が確認できる状態で出品」することが求められています。
これはおまけも同様で、購入者が「何を受け取るのか」を事前に正確に把握できる状態にしておく必要があるのです。
おまけの内容を事前に明記することは、単なるルールというだけでなく、スムーズで安全な取引のために不可欠です。
主な理由は以下の通りです。
購入者は商品説明とおまけの内容を含めて購入を判断します。
内容が不明だと「期待と違った」「これは要らないものだった」といった不満やトラブルにつながる可能性があります。
おまけが医薬品や危険物、偽ブランド品など、メルカリで禁止されている出品物に該当しないことを示す必要があります。
明記されていれば、事務局や他のユーザーも確認できます。
出品内容が明確であることは、購入者に安心感を与え、信頼関係の構築につながります。
何が送られてくるか分からない状態は避けるべきでしょう。
感謝の気持ちを込めて、購入者に内緒でサプライズとしておまけを同梱したい、と考える出品者の方もいるかもしれません。
しかし、この行為はメルカリのルールに反します。必ず商品説明で事前にお知らせするようにしましょう。
事前連絡なしでおまけを入れることには、以下のようなリスクが伴います。
良かれと思った行動が裏目に出ないよう、ルールを守ることが大切です。
良かれと思って付けたおまけが、トラブルや低評価につながることも少なくありません。
ここでは、メルカリで避けるべきNGなおまけの具体例とその理由を詳しく解説します。
出品者自身の「ついでに処分したい」という気持ちが透けて見えるような、購入した商品と全く関連性のない不用品をおまけにするのは避けましょう。
例えば、
などが付いてきても、購入者は困惑してしまいます。
「勝手に」送られてきたと感じ、不快に思う人もいるかもしれません。 おまけはあくまで感謝の気持ちを示すものであり、出品者の在庫処分であってはなりません。
たとえ商品と関連があるとしても、状態の悪い中古品をおまけにするのは失礼です。
これらは、受け取った購入者をがっかりさせる可能性が高いです。
「ゴミ」と思われても仕方ないような状態の物は、絶対に入れないでください。
また、開封済みの食品や飲料、賞味期限が極端に近い、または過ぎている食品は、衛生面・安全面から絶対にNGです。 アレルギーの問題や、規約違反の可能性もあります。
おまけを付けたことで、荷物のサイズや重さが変わり、予定していた送料を超過してしまうケースもトラブルの原因です。
特に、ゆうパケットポストやネコポスなど、サイズや厚みに厳しい配送方法では注意が必要です。
おまけのせいで送料が数百円上がってしまっては本末転倒ですし、最悪の場合、荷物が返送されたり、購入者に迷惑がかかったりすることも。
おまけを入れる際は、梱包後の総重量やサイズを必ず最終確認しましょう。
大前提として、メルカリのガイドラインで出品そのものが禁止されている物は、おまけとして付けることもできません。 知らなかったでは済まされないため、注意が必要です。
具体例としては、以下のようなものが挙げられます（※一部抜粋。必ず最新のメルカリガイドをご確認ください）。
これらをおまけとして同封した場合、取引キャンセルやアカウント利用制限などのペナルティを受ける可能性があります。
商品の購入時に元々セットになっていた「付属品」を、あたかも特別なサービスであるかのように「おまけ」と表現することも、誤解や不信感を招く可能性があります。
例えば、
これらは、付属品として説明するのが適切です。
「おまけ付きでお得！」とアピールしたい気持ちは分かりますが、事実と異なる表現は、コメントで指摘されたり、後々トラブルになったりする可能性があるので避けましょう。
これは少し判断が難しいかもしれませんが、「おまけが付いているからこの価格です」「おまけ込みなので値下げできません」といった説明は、購入者に不信感を与える可能性があります。
本来、おまけは無償の付加価値であるはずなのに、実質的におまけの代金が商品価格に上乗せされていると受け取られかねないからです。
購入者から見れば、「おまけはいらないから、その分安くしてほしい」と感じることも少なくありません。
価格設定の主体はあくまで商品そのものであるべきです。 おまけを付ける場合でも、商品自体の価値に見合った価格設定を心がけ、誤解を招くような説明は避ける方が賢明でしょう。
せっかくおまけを付けるなら、購入者に「嬉しい！」「気が利いている！」と思ってもらいたいですよね。
もちろん、おまけの内容は購入者の好みや状況によって受け止め方が異なりますが、比較的好印象を与えやすいおまけの具体例をいくつかご紹介します。
何がいいか迷った際の参考にしてみてください。
購入した商品と関連性の高いおまけは、購入者の満足度を高める可能性があります。出品者の「分かっている感」が伝わりやすく、喜ばれることが多いでしょう。
| 商品の種類（例） | おまけのアイデア例 |
|---|---|
| トレーディングカード | 同シリーズのノーマルカード、関連キャラカード、スリーブ、ミニローダー |
| 特定ブランドの衣類 | ブランドのステッカー、ポストカード、シンプルなアクセサリー（美品）、ショッパー |
| ハンドメイド作品 | 同テイストの試作品（ミニチャーム等）、お手入れ用クロス、素材サンプル |
| 本・雑誌 | 関連作家のポストカード、しおり、関連フリーペーパー、クリアファイル |
| ゲームソフト | 関連キャラの公式ステッカー、販促用ミニポスター（美品）、クリーニングクロス |
この表はあくまで一例です。商品の特性や購入者の属性（もし推測できれば）に合わせて、柔軟にアイデアを考えると良いでしょう。アクセサリーの状態確認やショッパーの送料など、個別の注意点は別途考慮が必要です。
ポイントは、どの例でもあくまで「おまけ」であること。メインの商品価値を損なわず、かつ相手の負担にならない程度の、ちょっとしたプラスアルファを意識することが大切です。
誰にでも使ってもらいやすく、実用的な消耗品もおまけとして選びやすいアイテムです。
ただし、清潔感が重要なので、必ず未開封・未使用のものを選びましょう。
個包装で賞味期限が明記されており、期限まで十分な期間があるものを選びましょう。
チョコレートなど溶けやすいものは季節を考慮する必要があります。アレルギーにも配慮し、商品説明に内容を記載することが大切です。
未開封で、入手時期が比較的新しいものが好ましいです。
購入者が肌に合うか分からないため、少量である試供品は受け入れられやすいかもしれません。こちらも成分などを商品説明に記載できるとより親切です。香水サンプルなども人気ですが、香りの好みは分かれる点に留意しましょう。
個包装の入浴剤も手軽なおまけとして考えられます。
様々な種類がありますが、香りの好みは分かれるかもしれません。比較的万人受けしそうな、シンプルな香りや無香料タイプを選ぶのも一つの手です。
これらの消耗品は、好みが合えば使ってもらえますし、もし不要でも処分が比較的容易なため、心理的な負担になりにくい点もメリットと言えるでしょう。
特定のキャラクター、アーティスト、スポーツチームなどのグッズを購入した方には、同じジャンルの関連グッズや公式ノベルティなども喜ばれる可能性があります。
| グッズの種類（例） | おまけのアイデア例 |
|---|---|
| アニメグッズ | 関連キャラの公式グッズ（クリアファイル、ステッカー、缶バッジ等 ※下位賞など） |
| アーティストグッズ | 非売品ステッカー、フライヤー、銀テープ（美品） |
| スポーツチームグッズ | チームのロゴステッカー、過去シーズンの選手カード（美品）、非売品応援グッズ（タオル等） |
いずれの場合も、おまけにするグッズの状態が良いことが大前提です。また、銀テープのように梱包に注意が必要なものもあります。
注してほしいのは、これらは購入者のコレクション状況や好みによっては不要とされる場合もあるということです。
「推し」以外は不要と考えるファンや、既に持っているという可能性もあるため、もし付ける場合は「ご不要でしたら処分してください」といった一言を添える配慮も有効かもしれませんね。
物ではなく、感謝の気持ちを伝える手書きのメッセージカードも、温かみが感じられる良い「おまけ」と言えるでしょう。
丁寧な取引への感謝や、商品の使い方に関する一言アドバイスなどが添えられていると、購入者は嬉しい気持ちになるものです。
メッセージカード作成のポイント:
ただし、メッセージカードについても「不要」「気持ち悪い」と感じる人も一部いることは事実です。
特に、過度に個人的な内容や馴れ馴れしい言葉遣いは避け、あくまで取引相手への感謝を示す、というスタンスが重要です。シンプルに「この度はありがとうございました」の一言でも、気持ちは伝わるものでしょう。
メルカリでおまけを付けるなら、せっかくなら購入者に喜んでもらい、気持ちの良い取引につなげたいものですよね。
ここでは、おまけ選びのポイントやメッセージの工夫、そして付けるかどうかの判断基準について解説します。
ワンランク上の気遣いで、購入者からの印象アップを目指しましょう。
喜ばれるおまけ選びで最も大切なのは「相手目線」です。購入商品との関連性や相手の好み、商品の価格帯とのバランスも考慮しましょう。
特に以下の2点を意識すると良いでしょう。
この2点を意識するだけでも、かなり印象は変わります。
もし気の利いたものや関連商品が特に思い浮かばず、この2点に合致しないのであれば、無理におまけを付けずに、そのまま出品することをおすすめします。
おまけにはメッセージを添えると、より感謝の気持ちが伝わり、丁寧な印象を与えます。良い評価にもつながりやすいため、ぜひ活用したい一手間です。
メッセージ作成のポイントは「簡潔さ」「具体性」「相手への配慮」です。長文は不要で、感謝の言葉、おまけの品名、不要な場合の断り書きを簡潔に含めましょう。
メッセージの例文をいくつかご紹介します。状況に合わせて使い分けてみてください。
この度はご購入いただき、
誠にありがとうございました。
ささやかではございますが、
〇〇（おまけの品名）を同封させていただきました。
よろしければお使いください。
（ご不要でしたら、お手数ですが処分してくださいね）
商品が無事に届きますことを願っております。
またご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。
〇〇様
この度は、数ある商品の中からお選びいただき、
誠にありがとうございます。
感謝の気持ちを込めまして、
〇〇（おまけの品名）を心ばかりですがお付けいたしました。
〇〇様のお役に立てれば幸いです。
（もしご不要の際はお気軽にお捨てください）
商品のお届けまで、今しばらくお待ちくださいませ。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ご購入ありがとうございます！
ほんの気持ちですが、
〇〇（おまけの品名）を同梱しました。
不要でしたら処分してください。
商品到着までお待ちください。
ここまでおまけのメリットやコツをお伝えしてきましたが、おまけを付けることにはデメリットやリスクも存在します。
おまけを付けるメリット
おまけを付けるデメリット
これらのメリット・デメリットを比較検討し、付けるか付けないかを冷静に判断しましょう。
おまけは必須ではなく、「付けない」選択も有効です。丁寧な梱包や迅速な発送といった基本的な取引をしっかり行うことの方が重要と言えるでしょう。
購入者から「おまけ不要」と伝えられたり、不要な代わりに値下げを交渉されたりすることもあります。その際は、相手の意向を尊重し、以下の点を踏まえてスマートに対応しましょう。
購入者から「おまけ不要」と伝えられたり、不要な代わりに値下げを交渉されたりすることもあります。
その際は、相手の意向を尊重し、以下の点を踏まえてスマートに対応しましょう。
「承知いたしました。お気遣いいただきありがとうございます。」のように返信し、おまけは付けずに発送しましょう。
無理に付けるのは絶対に避けるべきです。購入者の意思を尊重する姿勢を示すことが大切です。
値下げに応じるかは出品者の判断次第です。応じる場合は価格を変更し、取引を進めます。応じない場合は、「申し訳ありませんが、お値下げは考えておりません。おまけなしでの発送は可能です。」のように丁寧に断り、購入者に最終的な判断を委ねましょう。
相手の気持ちを尊重し、柔軟に対応することが、円滑な取引の秘訣です。
良かれと思って付けたおまけが、トラブルの種になることもあります。
最後に、おまけに潜むリスクと、安全な取引のための防止策を知っておきましょう。
意図せず個人情報が漏洩するリスクには、細心の注意が必要です。
メルカリの匿名性を守るためにも、以下の点を確認しましょう。
差出人として本名をフルネームで記載したり、住所の一部やSNSアカウントなどを安易に書いたりするのは避けましょう。
メルカリの匿名性を損なわないよう、ニックネームやメルカリでの登録名（一部）の使用に留めるのが安全です。
なども、個人情報が含まれていないか発送前に必ず確認しましょう。
再利用の段ボールなどに貼られたままの古い配送ラベルや、メモ書きなども見落としがちです。
完全に剥がすか、塗りつぶすなどの対策が必要です。
食品をおまけにする場合は、購入者の健康に関わる可能性があるため、特に慎重な対応が求められます。
必ず未開封で賞味期限が十分なものを選び、手作り品は絶対に避けましょう。
特に夏場は、チョコレートなど溶けやすい食品の品質管理にも注意が必要です。
アレルギー表示が不明瞭なもの、原材料が確認できないものは避けるべきです。
商品説明にアレルゲン情報を記載し、購入者が判断できるようにすることが重要です。万が一、おまけが原因で健康被害が生じた場合、出品者が責任を問われる可能性も考慮し、慎重に判断しましょう。
通常、個人間取引で景品表示法が厳密に適用される場面は限定的ですが、誤解を招く表現や過度な期待を煽る行為はトラブルの元になります。
「超豪華」「これだけで元が取れる」など、おまけの内容を過度に良く見せる表示は避けましょう。
購入者に不当な期待を抱かせないことが大切です。
おまけが主役に見えるような高額すぎるものや、おまけのために商品価格を不当に吊り上げていると見られるような設定は、健全な取引とは言えません。
あくまで付随的なものであることを明確にしましょう。
著作権や商標権など、第三者の権利を侵害しないよう注意が必要です。
偽ブランド品や海賊版など、正規品でないものをおまけにすることはメルカリの規約違反であり、法的にも問題があります。
既存キャラクターを無断で使用した自作イラストやハンドメイド品なども、権利侵害となる可能性があります。
公式ライセンス品かどうか不明な場合も避けた方が無難です。
公式ノベルティであっても、入手経緯や提供方法によっては権利者から問題視される可能性がないとは言えません。
常識的な範囲での提供を心がけましょう。
ここでは、メルカリのおまけに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
A: 禁止ではありませんが、ルールがあります。
メルカリではおまけ自体は禁止されていません。 ただし、おまけも出品物の一部と見なされるため、必ず商品説明に内容を明記し、可能であれば画像を掲載する必要があります。
また、メルカリで出品が禁止されている物（医薬品や危険物、権利侵害品など）をおまけにすることはできません。 ルールを守れば、おまけを付けることは可能です。
A: 要求に応じる義務はありません。丁寧にお断りしましょう。
購入者から特定のおまけを要求されるケースもあるかもしれません。 しかし、出品者にはその要求に応じる義務は一切ありません。
もし要求された場合は、「申し訳ありませんが、おまけのご要望にはお応えできかねます」など、丁寧な言葉遣いでお断りするのが良いでしょう。 無理に応じる必要はありません。
A: 必須ではありませんが、伝えると丁寧です。
購入者としておまけを受け取った際に、必ずしもお礼のメッセージを送る必要はありません。
しかし、もし感謝の気持ちがあれば、「お心遣いありがとうございます」といった一言を取引メッセージで伝えると、出品者も嬉しい気持ちになり、より円滑なコミュニケーションにつながるでしょう。 評価コメントで触れるのも良いですね。
A: ルール違反であり、トラブルの元です。
良かれと思ってサプライズでおまけを入れるのは、メルカリのルール違反となります。 おまけも商品の一部として、事前に内容を明記する必要があります。
また、購入者が予期せぬものを受け取ることで、アレルギー反応が出たり、不要なものを処分する手間が発生したりする可能性もあります。 必ず事前に告知しましょう。
メルカリでのおまけは、禁止されているわけではありませんが、必ず守るべきルールがあります。
商品説明への明記や禁止物でないかの確認はもちろん、送料超過などのうっかりミスにも注意が必要です。
そして何より、受け取る購入者の気持ちを想像することが大切。「迷惑」「ゴミ」と思われないためには、相手への配慮が欠かせません。
ルールとマナーを守り、心のこもったおまけで、メルカリでの取引をより良いものにしていきましょう！
| 初心者おすすめ度 | ★★★★★ |
| 即金性 | ★★★★☆ |
| ビジネス継続性 | ★★★☆☆ |
| 仕入れに必要な資金目安 | 3万円~ |
| 目指せる利益額 | 10万円以上 |
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