

メルカリで偽物が届くと、焦ってしまいますよね。しかし、何よりも重要なのが「受取評価をしない」ことです。
このボタンを押すか押さないかで、返金されるかどうかが決まるといっても過言ではありません。
この記事では、なぜ受取評価がダメなのか、そして偽物だった場合に泣き寝入りせず解決するための正しい手順を解説します。
メルカリで偽物が届くと、焦ってしまいますよね。しかし、何よりも重要なのが「受取評価をしない」ことです。
このボタンを押すか押さないかで、返金されるかどうかが決まるといっても過言ではありません。
この記事では、なぜ受取評価がダメなのか、そして偽物だった場合に泣き寝入りせず解決するための正しい手順を解説します。
「受取評価」ボタンは、単に商品を受け取ったことを知らせるボタンではありません。
メルカリの取引において、「この取引に一切問題はありませんでした」と最終的な意思表示をするためのものなのです。
このボタンを押すと、取引はシステム上「完了」となり、出品者に売上金が支払われます。
一度取引が完了すると、原則としてキャンセルや返金はできなくなり、メルカリ事務局のサポートも極めて受けにくくなります。
偽物が届いた時に返金を求める権利を守るため、何よりもまず「受取評価をしない」ことがすべての基本です。
偽物被害での警察への相談は、最後の手段と考えるのが現実的です。
偽物と知って販売すれば詐欺罪に問われる可能性がありますが、立証には「相手が意図的に騙そうとした」証拠が必要です。
「知らなかった」「間違えた」と主張されると、警察が民事不介入の原則から介入しにくいケースが少なくありません。
もちろん、出品者が常習犯であったり、被害額が非常に大きかったりする場合は警察への相談も重要になりますが、最初の行動としてはより迅速で確実な方法を選ぶべきでしょう。
メルカリ内のトラブルは、メルカリのルールに則って解決するのが最も確実で早い方法です。
メルカリ事務局は、取引の当事者であり、すべての取引データやメッセージ履歴を閲覧できる公式な仲介者です。
偽物の出品は明確な規約違反であるため、事務局に報告することで、取引の中断や出品者への警告、返金手続きの仲-介といった対応を期待できます。
トラブルが発生したら、まずはプラットフォームの管理者であるメルカリ事務局へ相談しましょう。
受取評価前であれば、返金を受けられる可能性は非常に高いです。
これから解説する4つのステップを一つずつ確認していきましょう。
偽物が届いたら、まずは取引メッセージで出品者に返品と返金を希望する旨を連絡します。
この連絡は、あくまでも冷静かつ丁寧な言葉遣いを心がけることが重要です。
出品者自身も偽物と知らずに販売している可能性も考えられるため、高圧的な態度をとると、かえって話し合いがこじれる原因になりかねません。
伝えるべき内容は、主に以下の2点です。
この度は、お取引いただきありがとうございます。
本日商品を受け取りましたが、手元の品を確認したところ、
残念ながら正規品ではない可能性が高いと判断いたしました。大変恐縮ですが、メルカリの規約に基づき、
こちらの商品は返品させていただきたく存じます。つきましては、取引のキャンセルと返金をお願いできますでしょうか。
お手数をおかけしますが、
ご対応いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
出品者から返信があったら、取引メッセージ上で返品・返金の具体的な条件について合意を形成します。
円滑な返品のため、特に以下の点は発送前に必ず合意しておきましょう。
匿名配送の場合は相手の住所がわからないため、取引メッセージで確認が必要です。
また、商品の不備(偽物)が原因の返品では、返送料は出品者負担(着払い)とするのが一般的といえるでしょう。
返送の合意が取れたら、「追跡可能な方法での発送」と「発送前の写真撮影」を徹底しましょう。
追跡サービス付きの発送は、「商品が届いていない」という出品者側の主張を防ぎ、返送した事実を客観的に証明するために不可欠です。万が一のトラブルに備え、以下のいずれかの方法で発送することをおすすめします。
また、発送直前に【手元の偽物】と【梱包した状態】の写真を撮影しておくことも、自分を守る上で非常に重要です。
これにより、「返送時に壊れた」「違う商品を送ってきた」といった、すり替えなどの主張に対抗できる証拠を残せます。
商品が出品者の元に到着後、相手からの「取引キャンセル申請」に同意することで、手続きは完了します。
商品が返送されたことを確認した出品者が、取引画面からキャンセル申請を行います。
すると、あなたのメルカリアプリにキャンセル申請への同意を求める通知が届きます。
内容を確認し、「同意する」を選択してください。 あなたの同意をもって取引は正式にキャンセルとなり、支払った代金はメルカリ経由で返金処理へと進みます。
返金のタイミングは、以下のようにご利用の支払い方法によって異なります。
いずれかの方法で返金が確認できれば、評価前の基本的な対応はすべて完了です。
もし出品者がなかなかキャンセル申請をしてくれないなど、問題が発生した場合はメルカリ事務局へ相談しましょう。
▼メルカリのキャンセル申請については、こちらの記事もチェック▼
受取評価を終えた取引は、メルカリのシステム上でキャンセルや返金手続きができません。
受取評価は、購入者が「商品を確認し、取引に問題がなかった」ことをメルカリと出品者に伝える最終的な承認の合図です。
この評価が行われると、出品者へ売上金が支払われるため、公式な取引は完了となります。
この段階に至ると、メルカリ事務局の直接的なサポートを受けることは極めて難しくなるのが実情です。
取引メッセージの利用も評価から一定期間(2週間)でできなくなるため、時間との勝負にもなります。
原則は厳しいですが、まだ完全に諦める必要はありません。
以下の3つのアクションを試しましょう。
取引メッセージがまだ利用できる期間であれば、すぐに連絡を取ります。
偽物だと発覚した経緯と、返金を求めたい旨を丁寧に伝えましょう。感情的にならず、あくまで冷静に事実を伝えることが重要です。
出品者が返金に応じる姿勢を見せた場合、具体的な返金方法を話し合います。
メルカリのシステムを介さないため、銀行振込などの直接的なやり取りになる可能性が高いでしょう。
ただし、個人情報の交換にはリスクが伴うため、慎重に判断してください。
交渉と並行して、事務局へも必ず報告を入れましょう。「お問い合わせ」から商品IDを添え、評価後に偽物だと判明した経緯を詳細に伝えます。
事務局が直接返金を強制することは難しいかもしれませんが、出品者への警告や利用制限などの措置につながる可能性があります。
この事務局の動きが、出品者の態度を軟化させるかもしれませんね。
メルカリではブランド品や化粧品といった、偽物が多く出回るジャンルが存在します。
ここでは、購入前に偽物商品を見分けるための具体的なチェックポイントを解説します。
ブランド品の偽物は、ロゴや縫製といった細部の作りに違和感があることがほとんどです。
精巧な正規品と違い、多くの偽物はコストを抑えて製造されるため、細かい部分の作りが雑になりがちです。
本物の品質を知っておくことで、その「違和感」に気づきやすくなるでしょう。
ロゴのフォントや文字間隔、刻印の深さが均一であるかを確認します。
正規品のロゴは常にシャープで一貫性がありますが、偽物は文字が潰れていたり、間隔が不自然だったりするケースが目立ちます。
糸の太さや縫い目の間隔が、均等で丁寧であるかを見ます。
正規品は熟練の職人によって寸分の狂いなく縫製されていますが、偽物は縫い目が曲がっていたり、糸のほつれがあったりします。
ファスナーやボタンなどの金具も重要な判断材料です。
正規品の金具は高品質なメッキが施され、ブランド刻印も鮮明です。一方、偽物はメッキにムラがあったり、刻印が浅く不鮮明だったりします。
保証書やシリアルナンバーが付属していても油断は禁物です。
偽造された保証書は、不自然な日本語訳や誤字脱字が見られることがあります。
また、シリアルナンバーのフォントが正規品と異なる場合も注意が必要です。
正規品の革製品には特有の自然な香りがありますが、偽物は接着剤のような化学的な匂いがすることがあります。
手触りや質感も、正規品の持つしなやかさや重厚感とは異なる場合が多いでしょう。
化粧品の偽物は、パッケージの印刷や商品の香り・テクスチャが正規品と微妙に異なります。
肌に直接触れるものだからこそ、少しでも怪しいと感じたら購入を避けるのが賢明です。
具体的な3つの見分け方を見ていきましょう。
まず、箱や容器の印刷品質をチェックします。
正規品と比較して、文字がぼやけている、色の濃淡が違う、ロゴのフォントが微妙に異るといった点は、偽物を見分ける重要な手がかりとなります。
中身を確かめるのも有効な手段の一つです。
偽物は、正規品とは明らかに違う化学的な香りがしたり、色味やラメの質感が異なったりすることがあります。
テクスチャが本物より水っぽい、あるいは油っぽいと感じる場合も注意が必要といえそうです。
日本で正規販売されている化粧品には、日本語の成分表示ラベルが貼られています。
このラベルがない、あるいは不自然な日本語が記載されている場合は、非正規品である可能性が非常に高いと考えられます。
自身での判断が難しい場合は、専門家の知見を借りるのが最も確実な証明方法です。
出品者や事務局との交渉では、「偽物だと思う」という主観的な主張だけでは不十分な場合があります。
客観的な証拠を示すことで、その後の返金手続きがスムーズに進みやすくなります。
ブランド品の真贋を確かめる、非常に有効な方法です。専門の鑑定士は偽物に対して買取価格を提示しません。
そのため、「査定額が付かなかった」という事実そのものが、偽物であることの有力な証明となります。
正規店は「鑑定」そのものは行いませんが、「修理」や「メンテナンス」を依頼することで真贋を確かめることができます。
店側が「当店の商品ではないため修理不可」と判断した場合、それは偽物であることの証明になります。
メルカリで偽物を買わないための最も効果的な方法は、購入前に「偽者出品者」を見抜くことです。
取引を始める前に、これから紹介する特徴に当てはまっていないかを確認しましょう。
取引実績が極端に少ない、または「残念だった」評価が多い出品者には注意が必要です。
出品者の信頼性を判断する上で、評価と取引実績は最も分かりやすい指標となります。特に、ブランド品などの高額商品を取引する際は、慎重に確認すべき点と言えるでしょう。
確認すべきポイントは以下の通りです。
これらの情報を総合的に見て、少しでも不安を感じる場合は取引を避けるのが賢明ですね。
自己紹介文が空欄であったり、商品説明が不自然だったりする場合も警戒すべきサインです。
優良な出品者の多くは、購入者が安心して取引できるよう、プロフィールを丁寧に記載しています。
反対に、悪意のある出品者は自身の情報を隠そうとする傾向が見られます。
自己紹介文が初期設定のまま、あるいは一言しか書かれていない場合は注意しましょう。
本人確認が未済である場合も、慎重に判断すべきポイントの一つです。
商品説明に以下のような特徴が見られる場合も、偽物の可能性があります。
コメントで実物の写真追加を依頼したり、具体的な購入先を質問したりして、誠実な回答が得られない場合は購入を見送るべきでしょう。
市場価格や定価と比べて、不自然なほど安い価格で出品されている商品は偽物の可能性が高いです。
「お得な掘り出し物かもしれない」と感じるかもしれませんが、偽物販売の最も典型的な手口が、この極端な安値販売です。
特に、発売されたばかりの人気商品や、価値が下がりにくいハイブランド品が半額以下などのあり得ない価格で売られている場合は、まず偽物を疑うべきです。
購入ボタンを押す前に、一度公式サイトや中古市場の販売価格を調べ、相場感を把握することが重要です。相場から逸脱した価格設定は、偽物であるという危険信号と捉えましょう。
出品者が任意で設定できる「あんしん鑑定サービス」に対応していない高額商品は、慎重に検討すべきです。
あんしん鑑定サービスは、メルカリと提携する専門業者が商品を鑑定してくれる有料オプションです。
本物の証明になるため、正規品を扱う出品者にとっては、購入者の安心感を高めるメリットがあります。
もちろん、この設定が任意であるため、サービスに対応していないからといって直ちに偽物だと断定はできません。
しかし、高額なブランド品にもかかわらず、あえて鑑定オプションを付けていない場合は、「鑑定されると困る理由があるのかもしれない」と考える一つの判断材料にはなりそうです。
メルカリの偽物への対応は手厚いですが、他のフリマサービスではどうなっているのでしょうか。
代表的な「ヤフオク!」と「ラクマ」の補償制度を知ることで、各サービスの特徴が見えてきます。
ヤフオク!では「商品満足サポート」で、偽物トラブルに対応しています。
これは、出品者と連絡が取れない、あるいは返品・返金の合意に至らない場合に、ヤフオク!が商品代金を補償してくれる制度です。ただし、申請にはいくつかの条件があります。
メルカリと同様に、まずは出品者との話し合いが前提となります。
特徴的なのは、客観的な証明を求められる点で、ユーザー自身で偽物の証拠を用意する必要が出てくるかもしれませんね。
ラクマにも「ラクマあんしん補償」として、偽造品に対する補償が用意されています。
ラクマの対応で最も重要な点は、メルカリと全く同じで「受取評価をしない」ことです。評価をしてしまうと取引が完了し、補償の対象外となってしまいます。
偽物が届いた場合の基本的な流れは以下の通りです。
こちらも運営に相談する前に、当事者間で解決を試みることが求められます。
基本的な考え方や手順はメルカリと非常に似ているため、メルカリユーザーであれば、もしもの時も戸惑うことは少ないと言えるでしょう。
EC物販を長く続けていると、様々なトラブルに遭遇します。
私自身も過去に一度、明らかに作りが粗雑なブランド小物を受け取り、「これは偽物かもしれない」と頭が真っ白になった経験があります。
がっかりした気持ちと、少しの怒り。すぐにでも何か行動したい、そんな逸る気持ちを抑え、まず「受取評価をしない」という鉄則を思い出しました。
攻撃的な言葉にならないよう注意し出品者の方にご連絡したところ、すぐに丁寧な返信が。その方も知らずに出品していたそうで、真摯な謝罪と共に返品に快く応じてくれました。悪意はなく、ある意味ではその出品者の方もまた被害者だったのかもしれません。
もしあの時、感情的に相手を責めていたら、話がこじれていた可能性もあります。
トラブルの時こそ冷静に、そしてルールに沿って対応すること。それが解決への一番の近道だと、改めて実感した経験です。
ここでは、メルカリで偽物が届いた際によくある疑問をQ&A形式で解説します。
より具体的な悩みを解決していきましょう。
A: いいえ、偽物であれば返金可能です。
メルカリでは規約で「商品に問題があっても返品に応じない」という記載自体を禁止しています。たとえ商品説明に「ノークレーム・ノーリターン」などと書かれていても、届いた商品が偽物であれば規約違反にあたるため、出品者には返金・返品に応じる義務があります。
A: 原則、出品者が負担するのが一般的です。
商品に不備があった場合の返品送料は、メルカリのルール上、出品者負担が基本です。偽物が届いたのは購入者に非がないため、出品者と話し合いの上、着払いで発送するのがスムーズでしょう。トラブルを避けるため、発送前に送料負担については必ず合意しておきましょう。
A: はい、偽物被害は補償の対象です。
メルカリでは、万が一偽物が届き、出品者と連絡が取れないなどのトラブルが発生した場合に、購入代金を補償する制度を用意しています。2025年7月以降はAI監視の強化とあわせて補償がさらに手厚くなる予定です。まずは事務局へ正確な状況を報告しましょう。
A: 慌てず、事務局に事実を伝えましょう。
悪質な出品者から、返品時に商品をすり替えたと主張されるケースも稀にあります。このような場合は、当事者同士での解決は困難です。手元に届いた時の商品の写真や、やり取りの記録を証拠としてメルカリ事務局に提示し、冷静に判断を仰ぎましょう。
メルカリで偽物だった場合に最も重要なのは、焦って「受取評価をしない」ことです。
本記事で解説した手順に沿って出品者や事務局に連絡すれば、返金は十分に可能です。
正しい知識を身につけ、安心してメルカリを利用しましょう!
初心者おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
即金性 | ★★☆☆☆ |
ビジネス継続性 | ★★★★★ |
仕入れに必要な資金目安 | 50万円~ |
目指せる利益額 | 100万円以上 |
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