メルカリ専用出品にペナルティはある？ない？横取りについても完全解説

助手

そもそも『専用出品』という行為自体は、ルール的に大丈夫なんでしょうか？

良い質問じゃ。まずはその行為がメルカリのルール上、どう位置づけられているか見ていこう。

博士

この章では、「専用出品」という行為そのものにペナルティや規約違反のリスクがあるのかを解説します。

メルカリの公式な考え方を理解し、安全な取引の第一歩としましょう。

結論：「専用出品」という行為自体にペナルティはない

結論から言うと、「専用出品」という行為そのものに対して、メルカリからペナルティが科されることはありません。

専用出品はメルカリが公式に定めた機能やルールではなく、あくまでユーザー間の非公式な慣習です。

ユーザー同士の個人的な取り決めには、介入しないというのがメルカリ公式のスタンスなのでしょう。

ただし、メルカリは「独自ルール」を推奨していない

しかし、ペナルティがないからといって、専用出品が公式に認められているわけではありません。

メルカリは、こういった「ローカルルール」を、公式には推奨していないのです。

これは、すべてのユーザーに公平な取引機会を提供することをメルカリが重視しているためです。

特定の購入者だけを優遇する専用出品は、この考え方とは相容れないため、サポートの対象外となっています。

参考:メルカリヘルプセンター「専用出品・取り置きなどの独自ルール」

専用出品が原因でペナルティになるケースとは？

専用出品そのものではなく、それに付随する行動が原因でペナルティにつながるケースがあります。

最も注意が必要なのは、取引が成立した後のキャンセルです。

「この商品は専用だった」という自分だけの理由で、成立した取引を一方的に取り消そうとする行為は、ペナルティの対象となる可能性があります。

メルカリにおける専用出品とは、ペナルティが課される規約違反ではないものの、「グレーゾーンの独自ルールである」ということを、まずは理解することが大切です。

助手

博士、今度は、専用出品を横取り購入した人にペナルティがあるのか知りたいです。

うむ。多くの人が気にするところじゃが、こちらもメルカリのルールを正しく理解することが重要じゃ。

博士

次は、メルカリで専用出品を横取り購入した場合のペナルティの有無を解説します。

メルカリの基本ルールと、やってはいけない注意点も合わせて確認しましょう。

結論：横取り購入をしても公式ペナルティはない

メルカリでは、専用出品を横取り購入しても公式なペナルティはありません。

なぜなら、メルカリのシステム上「専用出品」という機能は公式には存在しないからです。

あくまでユーザー間の信頼関係に基づいた独自ルールであり、メルカリは「早い者勝ち」を取引の原則としています。

そのため、たとえ商品名に「〇〇様専用」と書かれていても、最初に購入ボタンを押した人と取引を進めるのが基本となります。

「最初に購入した人が優先」というメルカリの大原則

メルカリでは、どのような状況であれ「最初に購入手続きをした人」が取引の権利を得ます。

これはメルカリの利用規約にも定められている、取引の最も基本的なルールです。

この大原則があるため、横取りという行為自体はルール違反にはなりません。

そもそも「横取り」という言葉すら、少し傲慢な言い方といえるかもしれません。

横取り購入者を「悪」と決めつけるのはNG

横取りされたとしても、購入者を「悪者」と決めつけて一方的な要求や不利益な対応をとることは避けましょう。

感情的には納得しがたいかもしれませんが、メルカリのルール上、その購入者は正当な手続きで購入した「お客さま」です。

そのため、出品者が

といった対応を取った場合、逆にペナルティの対象になる可能性があるので注意しましょう。

専用出品を横取りされても、公式ルール上は購入者が優先されます。

しかし、すぐ諦める必要はありません。出品者・購入希望者の立場で、トラブルを避けるために試せる対応策を解説します。

【出品者向け】まず横取りした人に連絡する

横取りされても、まずは購入者と取引メッセージで連絡をとりましょう。

感情的にならず、冷静に状況を伝えることが大切です。相手は悪意なく、単純に「販売中の商品」として購入しただけの可能性が高いです。

まずは購入してくれたことへの感謝を述べた上で、丁寧に対応を確認するのが良いでしょう。

取引メッセージを送る手順

取引メッセージは、以下の手順で送ることができます。

【出品者向け】取引をキャンセルできるかの判断ポイント

取引のキャンセルは、横取りした購入者の同意があれば可能です。

メルカリのシステム上、出品者から取引のキャンセル申請を行うことができます。

しかし、キャンセルはあくまで双方の合意があって初めて成立します。

購入者の同意なく一方的に進めようとすると、「出品者の自己都合によるキャンセル」と見なされる場合があるため、注意が必要です。

キャンセル申請の実際の手順

取引画面の下部にある「この取引をキャンセルする」を選択し、理由を選んで申請します。

購入者が24時間以内に「同意する」を選べば、取引はキャンセルされます。

【購入希望者向け】出品者に状況を伝えて相談する

横取りされても、すぐに諦めずに出品者にコメントなどで状況を伝えてみましょう。

出品者が横取りの事実に気づいていない可能性もあります。

その場合、あなたが連絡することで、出品者がキャンセルなどの対応を検討してくれるかもしれません。

ただし、強い口調でキャンセルを要求するのは絶対に避けましょう。「私が買うはずだったのに！」という態度は、かえって心証を損ねる可能性があります。

あくまで「もし可能でしたら」というスタンスで、丁寧にお伺いを立てる姿勢が重要です。

助手

博士、また『専用出品にしてください』って頼まれました。断るのも少し気が引けます…。

気持ちは分かるが、その対応の手間やリスクを考えることも大切じゃ。上手な断り方を知っておくと、安心して取引できるぞ。

博士

何度も言いますが、メルカリの「専用出品」はあくまでユーザー間の独自システムであり、出品者に強制できるものではありません。

頼まれた場合でも、ユーザーは正式に断る権利があります。

ここでは専用出品を頼まれた時の、上手な断り方のコツを解説します。

断る時に心がける基本姿勢

依頼を断る際は、まず丁寧な言葉遣いと相手への配慮をが大切です。

断る場合でも、「コメントありがとうございます」といった感謝の言葉や、「ご希望に添えず申し訳ありません」というお詫びの気持ちを伝えましょう。

相手を尊重する姿勢が、その後のスムーズな取引に繋がります。

角を立てない具体的なコメント例文

相手に納得してもらうには、「トラブル防止のため」など、誰もが納得しやすい理由を添えるのが効果的です。

個人的な都合ではなく、全ての購入者に公平に対応するため、というスタンスで伝えると良いでしょう。

予防策：プロフィールで事前に意思表示する

毎回コメントで断る手間を省くには、プロフィールに方針を明記しておくのが有効です。

購入希望のすべての人がプロフィールを見てくれるわけではありませんが、書いておいて損は無いでしょう。

以下の記載例を参考に、あらかじめ自己防衛をしておきましょう。

「専用出品」は特定の購入者への親切な対応に思えますが、多くのリスクや手間をはらんでいます。

個人的には、長期的に安心してメルカリで取引を続けるなら、専用出品はしない方が賢明だと感じます。

最大の理由は、やはり「横取り」をはじめとする予期せぬトラブルの種を、根本からなくせる点です。

また、特定の人を待っている間に、もっと良い条件ですぐに購入してくれる他のユーザーを逃してしまう「機会損失」も見過ごせません。

値下げ交渉後の価格変更やコメントのやり取りなど、専用出品には意外と手間がかかるものです。

メルカリの「早い者勝ち」というシンプルなルールに沿って出品する方が、結果として多くの人にとって公平で、スムーズな取引に繋がるといえるのではないでしょうか。

助手

博士、つまり専用出品や横取りに公式のペナルティはないけれど、トラブルという別のリスクがある、ということですね！

うむ。その通りじゃ。公式ペナルティの有無だけでなく、そうしたリスクを正しく知ることが、自分を守る一番の対策になるんじゃよ。

博士

本記事で解説した通り、メルカリの専用出品や横取りに対して、利用制限といった公式なペナルティは設けられていません。

しかし、それはトラブルが起きないという意味ではなく、低評価やブロックといった非公式ながら手痛いペナルティが存在するのも事実です。

最も重要なのは、専用出品がメルカリ非推奨の独自ルールであると認識し、それに伴うリスクを理解することです。

正しい知識を持つことで、ペナルティの不安に振り回されず、安心して取引を進めることができるでしょう。