メルカリは、不要品を売ってお小遣いを稼げる、とても便利なサービスです。
しかし「何歳から使える？」「親の許可があればOK？」「年齢を偽ったらどうなる？」など、中高生にとっては多くの疑問が浮かびます。
この記事では、それらの疑問に一つひとつ答え、安全にメルカリを始めるための正しい方法を丁寧に解説します。
メルカリの利用を始めるにあたり、年齢制限は最も重要なルールのひとつです。
ここでは「何歳から利用できるのか」という疑問への明確な答えと、その背景にある理由を解説します。
メルカリの公式ルールでは、18歳にならないとアカウントを登録することができません。
このルールの根拠は、サービスの基本ルールである「メルカリ利用規約」に書かれています。
ただ、その書き方が少し分かりにくく、「親の同意があれば大丈夫」と勘違いしてしまう人がとても多いのです。
実際に、その誤解の原因となっている利用規約の部分を見てみましょう。
ご覧の通り、3条2項（画像上部）には「未成年者は親の同意を得て利用しなければならない」と書かれています。
これだけを読むと、許可があれば登録できるように見えます。
しかし、4条1項（画像下部）の「ユーザー登録は、必ず本人が行ってください」というルールと組み合わせると、意味が変わってきます。
メルカリのサービスは18歳以上を対象としているため、18歳未満の方は「本人」として登録することができません。
つまり、親の同意があっても、あなた自身の名前でアカウントを作ることはルール違反となるのです。
これは、未成年者がお金の絡む取引でトラブルに巻きされないための、重要な安全対策です。
もし年齢を偽り登録してしまうと、無期限で利用停止というペナルティが課され、メルカリを今後一切利用できなくなる可能性があります。
メルカリは複数のアカウントを持つことを禁止しているため、一度この処分を受けると、将来18歳になっても同じ情報では二度と登録できなくなる可能性が非常に高くなります。
また、売上金が没収されてしまうなど、金銭的なトラブルに繋がることもあるため、軽い気持ちで年齢を偽るのは絶対にやめましょう。
▼メルカリの複数アカウントについてはこちらの記事もチェック▼
たとえ保護者の方が利用を許可していても、18歳未満の方がアカウントを登録することは、明確に禁止されています。
古い情報サイトなどでは「親の許可があれば大丈夫」と書かれていることもありますが、それは現在のルールとは異なります。
今は規約が明確化・厳格化されていますので、許可の有無にかかわらず登録はできない、と覚えておきましょう。
「この年齢制限を解除する方法はないの？」と考えるかもしれませんが、18歳の誕生日を迎える以外に、この制限を正規の方法で解除することはできません。
これはシステムの設定で変更できるようなものではなく、メルカリというサービスを利用するための絶対的なルールです。
安易に年齢をごまかすと、ペナルティを受けるだけでなく、将来自分が利用する権利そのものを失うことにも繋がります。
メルカリのルールは、中学生や高校生といった「学年」ではなく、純粋に「満18歳以上かどうか」という「年齢」だけで決まります。
これは、2022年4月から日本の法律で成人年齢が18歳に引き下げられたことと関係しています。
法律上、18歳になると親の同意がなくても様々な契約が自分の責任でできるようになるため、メルカリもその基準を採用しています。
そのため、もしあなたが高校に在学中であっても、18歳の誕生日を迎えていれば、自分の責任でアカウントを登録し、メルカリを始めることができます。
参考:メルカリびより「4月1日からの成人年齢引き下げについて」
18歳未満の方が自分名義でメルカリに登録することは、ルール上できません。
しかし、安全にメルカリを利用する方法が一つだけ公式に認められています。
18歳未満の方がメルカリを利用するための唯一の安全な方法は、保護者のアカウントを管理・監督の下で利用することです。
これは「こっそりアカウントを借りる」ということではありません。アカウントの名義人である保護者の方が、すべての取引の責任者となります。
そのため、出品や購入、コメントのやり取りなど、すべての操作を保護者の方と一緒に行うか、許可を得てから行う必要があります。
当然ながら、登録されている名前や住所、売上金の振込先口座などは、すべて保護者の方のものでなければなりません。
保護者の方に協力してもらうためには、あなたの「本気度」と「計画性」を具体的に示すことが不可欠です。
以下の3ステップを参考に、プレゼンテーションの準備をしてみましょう。
まずは、なぜメルカリを使いたいのか、その熱意を正直に伝えましょう。
「どうしても欲しい限定グッズがある」「自分の欲しいものは、自分のお金で買う経験をしてみたい」など、あなたの素直な気持ちを話すことが大切です。
その上で、「でも、ルールを調べたら18歳未満は自分では登録できないことが分かった。だから、お父さん（お母さん）のアカウントで、監督のもとで安全に使わせてほしい」と、ルールを理解していることを明確に伝えます。
これが信頼を得るための最も重要な第一歩です。
次に、「お父さん（お母さん）が心配だと思うから、自分なりに家のルールを考えてきた」と言って、具体的な提案をしてみましょう。
あなたからルールを提示することで、「ただ使いたいだけじゃないんだな」と思ってもらえます。
＜提案ルールの例＞
最後に、「まずは一度だけ、この本を売るところまでやらせてほしい。それで危ないと感じたら、すぐにやめるから」と、お試し期間を設けることを提案します。
そして、「忙しいのに、こんなお願いを聞いてくれてありがとう。メルカリを通じて、モノの価値やお金の大切さも学びたいんだ」と、感謝と前向きな姿勢を伝えましょう。
あなたの真剣な気持ちが伝われば、きっと協力してくれるはずです。
保護者の方に協力してもらうためには、事前に家庭内のルールを明確に決めておくことが、トラブルを防ぐ最大のポイントです。
以下の3つの約束事を基準に、親子で話し合ってみましょう。
出品する商品、購入したい商品、値下げ交渉のコメントなど、メルカリでの操作はすべて保護者の方に報告・連絡・相談することを徹底しましょう。
特に、お金が関わる取引で自己判断をしてしまうと、大きなトラブルに繋がりかねません。
商品が売れた場合、売上金は保護者の方のアカウントに入金されます。そのお金をどうするのか（現金でもらう、次の購入資金にするなど）、手数料や送料を差し引いた金額はいくらになるのか、といったお金の流れを明確に決めておきましょう。
購入する場合の予算も同様です。
繰り返しになりますが、取引で使う名前、住所、電話番号、銀行口座などは、すべてアカウントの名義人である保護者の方のものです。
あなた自身の個人情報は絶対に公開・使用しない、というルールを再確認し、徹底しましょう。
一生懸命プレゼンをしても、保護者の方から「やっぱりダメだ」と言われることもあるかもしれません。
その時は、とても残念な気持ちになると思いますが、感情的に反発するのは逆効果です。
「分かった。よく考えてくれてありがとう」と、一度素直に引き下がる勇気を持ちましょう。
反対されるのには、何か理由があるはずです。その理由をなくすために、まずは勉強やお手伝いなど、普段の生活で責任感のある行動を積み重ねて、信頼を得ることが大切です。
そうすれば、数ヶ月後にもう一度お願いした時に、「あなたなら大丈夫かも」と思ってもらえる可能性が高まります。
メルカリを始める準備ができたら、次はいよいよ出品です。この章では
を解説し、あなたのメルカリデビューをサポートします。
しっかり最後まで確認し、いざとなった時に躓かないようにしましょう。
最初に、特別な商品を仕入れる必要は全くありません。
あなたの家にある「もう使わないけれど、誰かにとっては価値があるもの」が、立派な商品になります。
特に中高生が出品しやすく、売れやすい商品のジャンルは以下の通りです。
遊ばなくなったゲームソフトや、読み終えた漫画は特に人気があります。
特に漫画は、全巻セットで出品すると、単品よりも高値で売れやすい傾向があります。
サイズが合わなくなった服や、流行が過ぎて着なくなった服も、ブランドや状態によっては十分に売れます。
まずは自分の部屋を見渡して、これらの「お宝」が眠っていないか探してみましょう。
商品が売れたら、次に行うのが梱包です。
メルカリ専用の箱や袋がなくても、家にあるものを工夫すれば商品を安全に送ることができます。
梱包では、「衝撃」「水濡れ」「折れ」から商品を守る、という3つの意識が大切です。
このように、家にあるものを活用するだけで、丁寧な梱包は十分に可能です。
メルカリで最も簡単で安心な発送方法が「メルカリ便」です。
匿名でお互いの住所を知られずに送れる上、宛名書きも不要で、お近くのコンビニから手続きができます。
ここでは、特に利用者の多い「らくらくメルカリ便（セブン-イレブン、ファミリーマート）」と「ゆうゆうメルカリ便（ローソン）」の基本的な発送手順を紹介します。
レジでお金を支払う必要はありません。送料は、商品の売上金から自動的に差し引かれる仕組みになっています。
この手軽さが、メルカリ便の大きな魅力といえるでしょう。
メルカリをより安全・便利に使う上で重要になるのが「本人確認」です。
この章では、本人確認の基本的な意味から、年齢に関するルールまでを分かりやすく解説します。
本人確認とは、メルカリに「このアカウントを使っているのは、間違いなく私本人です」と公的な書類で証明する手続きのことです。
少し面倒に感じるかもしれませんが、本人確認を済ませることで、お金のやり取りに関する安全性が高まり、利用できる機能が増えるという大きなメリットがあります。
例えば、売上金（商品を売って得たお金）を銀行に振り込む際の180日という有効期限がなくなり、いつでも好きな時に申請できるようになります。
▼メルカリの本人確認については、こちらの記事もチェック▼
メルカリの本人確認は、18歳から行うことができます。
18歳未満の場合は、残念ながら本人確認の手続きを行うことはできません。これは、法律で定められた契約などを行える年齢が基準となっているためです。
18歳の誕生日を迎えて、自分名義でメルカリに登録した際には、便利な機能を使うために本人確認を検討してみると良いでしょう。
本人確認には、顔写真付きの公的な身分証明書が必要です。
中高生の多くが持っている「学生証」は、残念ながら本人確認には利用できません。
主に利用できるのは、以下の書類です。
18歳になったら、まずはマイナンバーカードを取得しておくと、メルカリだけでなく様々な場面で本人確認書類として使えるため便利かもしれませんね。
メルカリには、単に商品を売買する機能だけでなく、クレジットカードやネットショップ開設といった便利な関連サービスがあります。
これらはそれぞれ異なる年齢制限が設けられているため、正しく理解しておくことが重要です。
出典:メルカリ公式：メルカード紹介ページ
メルカードは、18歳以上の方が申し込めるクレジットカードです。
ただし、高校生の場合は、18歳になっていても卒業する年の1月1日以降でなければ申し込むことができません。
これは、安定した支払い能力が求められる信用契約の性質を持つためです。
申し込みには「アプリでかんたん本人確認」を済ませている必要があり、審査も行われます。メルカリの利用実績も審査の参考にされる、少し特徴的なカードと言えるでしょう。
| 項目 | 条件 |
| 対象年齢 | 18歳以上 |
| 高校生 | 卒業する年の1月1日以降から申込可能 |
| 必須条件 | アプリでの本人確認完了 |
出典:メルペイ公式ページ
メルペイは、メルカリアプリを通じて利用できるスマホ決済サービスです。
その中でも「あと払い」は、今月の購入代金を翌月にまとめて支払える便利な機能で、これも18歳以上から利用できます。以前は20歳以上が対象でしたが、法改正により成年年齢が18歳に引き下げられたことで、利用できる年齢も変わりました。
このサービスも信用に基づく契約となるため、18歳未満の方は利用することができません。
利用を開始するには、メルカード同様に本人確認が必要です。
メルカリShopsは、個人や法人がメルカリアプリ内に自分のお店を持てるサービスです。
フリマとは異なり、本格的なネットショップとして商品を販売できます。
このメルカリShopsを開設できるのも、18歳以上の方に限られています。事業としての契約行為となるため、法的に責任を負うことができる成年に達している必要があるからです。
メルカリの年齢制限について、特に中学生や高校生が抱きやすい疑問をQ&A形式でまとめました。
ルールやマナーを理解して、スムーズな取引に役立てましょう。
A: メルカリ独自の取引文化です。
これらは公式ルールではありませんが、多くのユーザー間で使われています。「即購入OK」はコメントなしでの購入を歓迎するという意味。「専用」は特定の人に向けた出品なので、他の人は購入を控えましょう。「プロフ必読」は、出品者のプロフィールに重要事項が書いてあるので、取引前に必ず読んでください。
A: 丁寧な言葉遣いで希望額を伝えます。
「〇〇円で購入させていただけないでしょうか？」のように、挨拶と具体的な希望金額を伝えるのがマナーです。出品者によっては値下げに対応していない場合もあるため、断られても丁寧にお礼を伝えましょう。大幅すぎる値下げなど、無理な交渉は避けるのが賢明です。
A: はい、コンビニでの支払いが可能です。
保護者のアカウントで購入手続きをした後、親子で一緒に、または保護者に頼まれてコンビニで支払うのは問題ありません。お店の人は支払い番号で処理するため、誰が支払いに来たかを確認することはありません。あくまで購入の最終的な責任は、アカウント名義人である保護者にあるという点が重要です。
A: ほとんどの場合、出品者が負担します。
メルカリでは「送料込み（出品者負担）」が主流です。価格には送料が含まれていると考えてよいでしょう。まれに「着払い（購入者負担）」の商品もあるため、購入前には必ずどちらが負担する設定になっているかを確認することが大切です。
A: 親とルールを決めれば可能です。
保護者のアカウントを使っている場合、売上金は保護者のメルペイ残高に入ります。そのため、売上金から手数料や送料を引いた分をどうやって受け取るか、事前に親子で話し合っておきましょう。「現金でもらう」「次の買い物の資金にする」など、家庭内のルールを決めておくとスムーズです。
メルカリの年齢制限は、未成年の皆さんをトラブルから守るための重要な安全装置です。
この記事で解説した通り、ルールを正しく理解し、保護者の方と協力することが、安全なメルカリデビューへの第一歩となります。
禁止されている行為やそのリスクを知り、認められている唯一の方法を賢く利用することで、誰でも安心してメルカリの便利な世界を楽しむことができます。
さあ、ルールを味方につけて、素晴らしい取引を始めましょう。
| 初心者おすすめ度 | ★★★★★ |
| 即金性 | ★★★☆☆ |
| ビジネス継続性 | ★★★★☆ |
| 仕入れに必要な資金目安 | 3万円~ |
| 目指せる利益額 | 10万円以上 |
メルカリ卸物販は、初心者がつまずきやすい「仕入れリサーチ」をプロに任せられるのが最大の特徴。商品はすでに利益が出るよう選定されており、自宅に届いたらそのままメルカリで販売可能です。
また、扱う商材はブランド品やアパレル系が中心で、1商品あたりの利益幅が大きいため、少ない出品でもしっかり利益を出すことができます。
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