eBayで欲しい商品が「日本発送不可」となっていても、諦める必要はありません。
その原因はセラーの設定やシステムエラーなど、いくつかのパターンに分けられます。
この記事では、eBayで日本から買えない4つの主な原因と、セラーが知るべき「売れない」禁止商品の知識までを網羅的に解説します。
eBayで欲しい商品が「日本発送不可」となっていても、諦める必要はありません。
その原因はセラーの設定やシステムエラーなど、いくつかのパターンに分けられます。
この記事では、eBayで日本から買えない4つの主な原因と、セラーが知るべき「売れない」禁止商品の知識までを網羅的に解説します。

eBayで日本から商品が買えない状況には、必ず理由があります。
ここでは、その代表的な4つの原因を、原因①から順番に解説します。

eBayで商品が買えない最大の理由は、出品者(セラー)が発送対象国から日本を除外しているためです。
セラーは送料計算の手間や国際発送のリスクを避けるため、意図的に発送地域を限定することがあります。
特に個人セラーや小規模なストアでは、自国や近隣国のみを発送対象とする「日本発送不可」設定がよく見られます。
具体的な英語表記としては
が確認できる場合、この設定が原因である可能性が高いです。

セラーが日本への発送を許可していても、eBayの国際配送システムが対応していない場合があります。
eBayが提供する国際配送プログラム(eBay International Shippingなど)は、すべての商品カテゴリーや発送先国を網羅しているわけではありません。
セラーがこのシステムを利用している場合、システム側の都合で「日本発送不可」と自動的に判定されてしまうケースです。
これはセラーの意図とは異なる場合もあります。

商品の購入手続き自体は進んでも、決済段階でエラーが発生し、結果的に「買えない」状況になることがあります。
クレジットカードの国際取引制限や、PayPalアカウントの設定不備、あるいはeBayアカウントと決済情報が正しく紐づいていない場合、支払いが拒否されます。
セラー側ではなく、購入者側の設定や環境に起因する問題といえるでしょう。

購入者自身、またはセラーのアカウントがeBayのポリシーによって何らかの制限を受けていると、取引ができません。
例えば、購入者のアカウントが新規で評価が少ない場合、高額商品の購入が制限されることがあります。
また、セラー側が過去のトラブルなどでeBayから販売活動を一部制限されている場合も、特定の国への発送ができなくなるケースが考えられます。

「日本発送不可」と表示されていても、商品を手に入れる方法は存在します。
主な解決策は、セラーへの直接交渉か、購入代行サービスの利用です。

最も手軽な解決策は、出品者(セラー)に直接「日本へ発送してもらえないか」と交渉することです。
意外なことに、セラー側が単に国際発送の設定を忘れていただけ、あるいは手間を考えて設定していなかっただけで、個別の依頼には応じてくれるケースも少なくありません。
交渉はeBayのメッセージ機能(Contact seller)から、以下の手順で行います。
【例文】(コピペOK)
Hello, I am very interested in your item (ここに商品IDや商品名).
I noticed that you do not ship to Japan,
but would you consider shipping it to Japan if I pay all shipping costs?
I would really appreciate your consideration.
Thank you, (あなたのユーザー名)
【日本語訳】
こんにちは。 私はあなたの商品(ここに商品IDや商品名)にとても興味があります。
日本へは発送しない設定になっていることに気づきましたが、
もし私がすべての送料を支払うとしたら、日本への発送を検討していただけないでしょうか?
ご検討いただけますと幸いです。 よろしくお願いします。 (あなたのユーザー名)

セラーが交渉に応じない場合や、返信がない場合の最も確実な手段が「購入代行」の利用です。
購入代行とは、日本にいながら海外のECサイトの商品を購入できる専門のWebサービス(代行業者)を利用することです。
サービスの利用自体に違法性はありませんが、購入する商品が法律に違反していないかは自己責任で確認する必要があります。
例えば、ワシントン条約に抵触するものや偽ブランド品など、日本の法律で輸入が禁止されている商品の輸入を依頼すれば、それは違法行為となります。
代行業者は、あなたの代わりに現地アカウントで商品を代理購入し、業者の現地倉庫で受け取った後、日本のあなたの住所宛に国際発送してくれます。
購入代行や転送サービスは、手数料やサポート体制が異なります。
ここでは代表的なサービスを3つ紹介します。

出典:セカイモン
セカイモンは、eBay公認の日本語公式サイトとして運営されている「購入代行」サービスです。
サイト全体が日本語化されており、eBayの商品を日本のECサイトと同じ感覚で検索・購入できます。
購入手続き、セラーとのやり取り、国際発送まで全てを代行してくれるため、eBayや英語に不慣れな初心者でも安心して利用できるのが最大の特徴です。

出典:ストレートジャパン
ストレートジャパンは、長年の実績を持つ老舗の「購入代行」サービスです。
eBayだけでなく、多くのアメリカのECサイトに対応しています。手数料はかかりますが、検品や梱包が丁寧であるとの評判もあります。
日本語での手厚いサポートを重視する方に向いているサービスと言えるでしょう。

出典:スピアネット
スピアネットは、「転送サービス」の代表的な業者です。
購入手続き自体は自分で行い、商品の発送先としてスピアネットが提供するアメリカの倉庫住所を利用します。
業者が行うのは現地倉庫での受け取りと日本への転送のみであるため、購入代行に比べて手数料を安く抑えられるのがメリットです。
eBayでの購入手続きや簡単な英語に抵抗がない中級者向けの選択肢といえます。

なぜeBayでは「日本発送不可」のセラーが多いのか、その背景にある4つの具体的な理由を解説します。
購入者側がこの事情を理解しておくことは、次のステップ(交渉など)にも繋がります。
海外セラーが発送地域を限定する最も多い理由は、国際送料の計算と設定が非常に複雑だからです。
国内配送とは異なり、国際送料は国ごと、商品の重量やサイズごと、配送スピードごとに細かく変動します。この複雑な料金体系をeBayの出品ページへ正確に反映させる作業は、セラーにとって大きな負担となります。
もし設定を誤って送料を安く見積もりすぎると、セラーは赤字を被ることになります。
国際発送は、国内発送よりも厳重な梱包が求められ、その手間とコストが敬遠される理由の一つです。
商品は長距離輸送され、多くの拠点を経由するため、配送中の破損リスクが格段に高まります。破損を防ぐためには、緩衝材を多く使った頑丈な梱包が必要となり、その分の資材コストや作業時間がかかります。
この手間をかけるよりは、発送可能な地域を限定した方が効率的と判断するセラーも多いのです。
言語の壁や、万が一のトラブル対応への懸念も、日本への発送を避ける大きな要因です。
購入者からの住所確認や商品に関する問い合わせ、あるいは「商品が届かない」「破損していた」といったクレーム対応において、英語が通じない可能性のある国とのやり取りはセラーにとってストレスとなります。
スムーズな取引が難しいと予想される地域を、最初から除外してしまうケースは少なくありません。
発送先(日本)の関税ルールや輸入規制を海外セラーが正確に把握していないことも理由として挙げられます。
各国には独自の輸入禁止品や規制品があり、税関告知書の作成も必要です。セラーがこれらのルールを知らずに発送した場合、商品が税関で没収されたり、購入者(あなた)に高額な関税が請求されたりするトラブルに発展しかねません。
こうした法的なリスクを避けるため、セラーは知識のない国への発送を一律で停止することがあります。

eBayでの購入には、「やめとけ」と言われるようなリスクも確かに潜んでいます。
安全に取引を終えるために知っておくべき、具体的な注意点を解説します。
eBayの決済システム自体は強固に保護されており、安全性は非常に高いです。
eBayの決済システム(Managed Payments)は、セラーに購入者のクレジットカード情報が渡らない仕組みを採用しています。そのため、セラー側からの情報漏洩リスクは最小限に抑えられています。
ただし、決済時のリスクがゼロになるわけではありません。
注意すべきは、eBay本体や決済会社を装った「フィッシング詐欺」です。不審なメールやリンクを開き、
偽のサイトで情報を入力してしまうと、アカウント自体が乗っ取られる危険性があります。
対策としては、以下の点を徹底しましょう。
PayPalを間に挟むことで、eBayにもカード情報を直接渡さずに決済が完了するため、二重の安心感が得られます。
トラブルを避ける最も確実な方法は、購入前にセラーの信頼性を確認することです。
商品説明が魅力的でも、相手が信頼できるセラーでなければ購入すべきではありません。チェックすべき項目は明確です。
| チェック項目 | 確認内容 | 理想的な基準 |
| 評価(Feedback) | ポジティブな評価の割合と評価数 | 99%以上(Top Rated Sellerバッジがあれば尚可) |
| 商品説明・写真 | 商品の状態が詳細かつ明確か | 鮮明な写真が複数あり、傷や汚れも明記されている |
| 返品ポリシー | 返品(Return)を受け付けているか | 明確な返品ポリシー(Return policy)が設定されている |
逆に、新規アカウント(評価が0または極端に少ない)、ネガティブな評価が目立つ、あるいは商品説明が雑なセラーからの高額商品の購入は、慎重に判断すべきでしょう。
購入代行は便利なサービスですが、手数料の内訳を正確に把握しないと総額が高騰します。
代行業者を利用する際は、商品代金と国際送料だけで計算すると、最終的な請求額との差に驚くことになります。
商品代金以外にかかる主な費用は、以下の通りです。
一見安く見える業者でも、これらの費用が積み重なることで、結果的に他の業者より高くなる可能性があります。
必ず複数の業者で見積もりを取り、総額で比較することが重要です。

eBayで「日本発送不可」の商品がある背景には、セラー側の事情だけでなく、そもそも「売ってはいけない」と定められた規制が存在します。
セラーとして活動する上で、これらの規制を知ることは、アカウント停止などの重大なリスクを回避するために不可欠です。
eBayでセラーとして活動する際は、まずeBay独自のポリシー(規約)で定められた出品禁止商品を理解する必要があります。
これらは全世界共通のルールであり、違反した場合は出品の削除やアカウントの利用停止(サスペンド)といった厳しい措置の対象となります。
具体的には、以下のようなカテゴリーの商品が厳しく規制されています。
また、特定のブランドの偽造品やレプリカ品の販売は、知的財産権を保護する「VeRO(Verified Rights Owner)プログラム」によって固く禁じられています。
「他のセラーも出品しているから大丈夫」と考えるのは危険であり、常に最新のポリシーを公式ページで確認する姿勢が重要と言えるでしょう。
次に、セラーが拠点とする日本の法律、特に「関税法」で輸出が禁止されている物品を把握しなければなりません。
これらはeBayの規約以前の問題として、税関で差し止められる対象となります。
代表的な禁止品は以下の通りです。
特に注意が必要なのは【知的財産権を侵害する物品】です。
アニメの海賊版DVDや、ブランド品のスーパーコピーなどは、たとえバイヤーからの需要が高くても、法律違反として処罰の対象となる可能性があります。
セラーは、バイヤーが住む「相手国の輸入規制」を必ず確認する必要があります。
たとえeBayの規約や日本の法律をクリアしていても、相手国が「輸入禁止」と定めていれば、税関で没収されたり、返送されたりする重大なトラブルに発展します。
規制は国ごとに大きく異なり、特に以下の3点を意識することが重要です。
食品、化粧品、サプリメントなどは、国によって成分や表示に関する規制が厳しく、個人間の取引では事実上不可能な場合があります。
リチウムイオン電池(スマホやPC)や、スプレー缶、香水(アルコール)などは「航空危険物」に該当します。
これらは配送方法や同梱方法に厳格なルールが定められており、国によっては引き受け自体ができません。
ワシントン条約(CITES)に該当する絶滅危惧種の動植物(象牙、特定の爬虫類革、希少な木材など)を使用した製品は、国際取引が厳しく制限されます。
これらの複雑な規制を調べるには、以下の方法が有効です。
この確認を怠ることが、結果として「売れない」のではなく「売ってはいけない」状況を生み出す最大の原因と言えるでしょう。

eBayでの購入、特に海外セラーとの取引には多くの疑問が伴います。
ここでは、決済の安全性や代行利用に関するよくある質問をまとめました。
A: セラー次第ですが、試す価値は十分にあります。
評価が高く取引に慣れているセラーほど、日本への発送に柔軟に対応してくれる可能性があります。大切なのは、高圧的にならず「もし可能であれば、日本への発送を検討いただけませんか?」と丁寧に依頼することです。断られてもペナルティはありません。
A: 最短でも1〜2週間は見ておきましょう。
流れは「代行業者が購入→業者の倉庫に到着→検品・再梱包→日本へ発送」となります。セラーが業者の倉庫へ送るまでの時間と、国際配送にかかる時間が必要になるため、通常の国内取引より時間がかかることは理解しておきましょう。
A: eBayのガイドラインを直接確認するのが確実です。
この記事でも解説しましたが、規制は頻繁に更新されます。最終的にはセラー(出品者)がeBayのポリシーや各国の法律を確認する義務があります。購入者側としては、少しでも不安を感じたら代行業者に相談し、輸入の可否を判断してもらうのが安全です。

eBayで日本から商品が買えない時、その原因はセラーの設定や配送システムの問題がほとんどです。
しかし、諦める必要はありません。セラーへの直接交渉や、信頼できる購入代行サービスを利用することで、多くの商品は日本からでも手に入れられます。
この「買えない」という壁を乗り越えた経験は、購入者としてだけでなく、将来セラーとして活動する際にも役立ちます。
日本のバイヤーが何を求めているかを理解し、輸出入の知識を深める第一歩として、まずは一つの商品から挑戦してみましょう。




| 初心者おすすめ度 | ★★★★★ |
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