

メルカリ物販で話題の「古着100円仕入れ」。仕入れ値を極限まで抑えられる夢のような話ですが、現実はそう甘くありません。
この記事では、100円仕入れの実態、可能な場所、そして注意すべきリスクについて、徹底的に解説します。
メルカリ物販で話題の「古着100円仕入れ」。仕入れ値を極限まで抑えられる夢のような話ですが、現実はそう甘くありません。
この記事では、100円仕入れの実態、可能な場所、そして注意すべきリスクについて、徹底的に解説します。
「古着100円仕入れ」― メルカリ物販で、まるで魔法のように古着を安く仕入れられる方法があるかのように宣伝されていますが、本当にそんなことが可能なのでしょうか?
この章では、その実態と、「古着100円仕入れスクール」について解説します。
結論から言うと、古着の100円仕入れは不可能ではありません。
ただし、それは非常に限られた条件下での話であり、「誰でも、どこでも、簡単に」できるわけではないことを理解しておく必要があります。
古着100円仕入れは、主に、大阪、岡山、名古屋などにある「古着倉庫」と呼ばれる施設を利用します。これらの倉庫は、全国の古着屋で売れ残った商品や、海外から輸入された古着などを大量に保管・販売しています。
古着倉庫では、商品を「ベール」(圧縮された古着の塊)や「アソート」(様々な古着の詰め合わせ)といった形で販売しています。 これらの形態は、基本的に業者向けの大量販売であり、数十着、数百着単位での取引が前提となります。
一般の個人が古着倉庫から直接古着を仕入れるのは、コネクションや伝手がない限り、非常に困難です。 そこで登場するのが、「古着100円仕入れスクール」です。
これらのスクールは、多くの場合特定の古着倉庫と提携しており、スクールの受講生に対して、倉庫からの仕入れを斡旋する、という形式を取っています。
スクールでは、古着の仕入れ方だけでなく、メルカリでの販売ノウハウなども学ぶことができます。
ただし、スクールによっては、倉庫への同行は可能でも、遠方(岡山や名古屋など)であるため、交通費がかさむというデメリットがあります。
古着100円仕入れスクールには、注意すべき点がいくつかあります。
主な注意点は以下の3つです。
スクールによっては、入会金や受講料が100万~200万円と高額な場合があります。また、同じスクールでもコースによって内容や質が異なり、「100円仕入れ」ができるコースでも、実際には条件が厳しかったり、品質が安定しないこともあります。
さらに、「100円仕入れ」と謳っていても、実際には様々な条件が付いていたり、品質の悪い古着が含まれていたりする可能性もあります。
古着100円仕入れスクールの入会を考えている方は、これらの注意点を十分に検討しておく必要があるでしょう。
メルカリ物販で古着を100円で仕入れるためには、主に「古着倉庫」と呼ばれる施設を利用することになります。 この章では、代表的な古着倉庫をいくつか紹介します。
こちらで紹介している古着倉庫の多くは、仕入れにミニマム設定(最低購入量)が設定されているため、実際に行って5着(500円分)だけ買って帰る、なんていうことは出来ませんので、お注意下さい。
出典:たんぽぽハウス
全国展開している大型の古着店です。厳密には「倉庫」ではありませんが、その規模と、100円仕入れイベントなどを開催することから、実質的に倉庫のような役割を果たしています。多くの古着転売スクールが仕入れ先として推奨しています。
出典:西海岸アンカー
千葉県に拠点を置く古着倉庫です。卸売だけでなく、業者や一般の方向けにも販売を行っています。幅広いジャンルの古着を取り扱っており、大量仕入れにも対応しています。
出典:RUSH OUT
大阪府東大阪市にある古着倉庫・卸問屋です。主に業者向けの販売を行っています。アメリカ古着を中心に、幅広いアイテムを取り揃えています。
出典:古着BB VINTAGE
大阪府堺市にある古着倉庫です。業者向けの卸売を専門としており、大量仕入れを希望する古着転売業者などに利用されています。 アメリカ古着、ヨーロッパ古着、ブランド古着など、幅広い商品を取り扱っています。
出典:3Peace名古屋倉庫
愛知県にある古着倉庫です。業者向けの販売が基本ですが、毎日一般開放されており、合計4万着の古着から安値で古着を購入することが出来ます。
出典:山久商会
東京都に3店舗、大阪に1店舗で運営しており、アメリカ、ヨーロッパを主な仕入れ先にしています。ミニマム10万円から買い付けができ、完全予約制で1日4セクションの時間帯から選ぶことが出来ます。
大阪市にある古着倉庫です。ヨーロッパ古着をメインに取り扱っており、 1キロ1650円から購入できます。 業者向けの販売が中心です。
「古着100円仕入れ」、そしてそれをサポートすると謳う「古着100円仕入れスクール」。一見魅力的に見えますが、結論から言うと、おすすめできません。
ここでは、その理由を7つ解説します。
古着100円仕入れは、数十着~数百着単位での大量仕入れが前提です。
個人でこれだけの量を保管するスペースの確保が難しく、商品の状態管理に手間がかかり、売れ残りによって不良在庫がかさむリスクを考えると、ハードルが高いと言えるでしょう。
「古着100円仕入れスクール」は、入会金や受講料が100万円以上になる高額な場合も少なくありません。 さらに、スクールによっては、料金プランが複数あり、上位プランでないとブランド古着や状態の良い古着を仕入れられない、というケースもあります。
高額な費用を払っても、必ずしも良質な古着を仕入れられるとは限らず、費用対効果が低い場合があるので注意しましょう。 「100円仕入れ」と宣伝していても、実際には条件があったり、質が悪かったりすることも多いです。
100円で仕入れられる古着は、状態が良いとは言えません。
多くの場合シミや汚れ破れなどがあり、そのままでは販売できません。リペアやクリーニングをするにも追加で費用がかかってしまいます。
仕入れ先が遠方の場合、倉庫までの交通費や宿泊費がかさみます。
また、大量の古着を郵送する場合には、その分の送料も考慮しなければなりません。
大量の古着の中から、メルカリで売れる商品を選び出すのは重労働です。1枚ずつ状態を確認する必要があり手間がかかります。また、売れるデザイン、サイズなどを見極める商品知識がないと難しいでしょう。
スクールによっては、古着の選別を代行してくれるサービスを提供している場合があります。しかしこの場合、スクール側が売れにくい商品を優先的に選んでいる可能性も否定できません。 また、自分で選別できる場合でも、選別をサポートする講師への謝礼(例えば3万円程度)が別途必要になるケースもあります。
「100円仕入れ」を謳っていても、実際には大量仕入れが条件であったり、状態の悪い商品が含まれていたりすることがあります。また、スクールの実績や評判が不明確な場合もあり、注意が必要です。
古着100円仕入れでは、ノーブランドや状態の悪い古着が中心となるため、メルカリ物販で重要となる「売れる商品を見極める力(ブランドやトレンドを把握する力)」が養われにくいです。
100円古着スクールの中には、既に選別されたアパレルが自宅に届く、といったシステムを採用しているところもあり、「楽である」という反面、後になって潰しの利くスキルの習得というものに繋がらない恐れがあります。
結果的に、メルカリ物販で継続的に稼ぐために必要なスキルが身につかず、長期的に見ると不利になる可能性があります。
ここまでの説明で、古着100円仕入れには多くのデメリットやリスクがあることをご理解いただけたと思います。
それでも挑戦したいという方に向けて、失敗のリスクを減らし、成功の可能性を高めるための注意点をまとめます。
古着100円仕入れで成功するためには、まず、信頼できる仕入れ先を見つけることが重要です。
インターネットやSNSで情報を集めるだけでなく、実際に古着転売で成功している人に話を聞いたり、業者や倉庫に直接問い合わせたりするのも有効です。
複数の仕入れ先を比較検討し、仕入れ条件(最低ロット数、商品の状態、価格など)や、サポート体制(返品・交換の可否など)を確認しましょう。 スクールを利用する場合は、無料相談や体験入学などを活用し、自分に合っているか見極めましょう。
古着100円仕入れは、初期費用を抑えられるメリットがありますが、様々な費用がかかることを考慮しましょう。
最悪の場合、仕入れた古着が全く売れず赤字になる可能性も想定し、無理のない資金計画を立てましょう。
最初は少額の仕入れから始め、経験を積みながら徐々に仕入れ量を増やしていくのが賢明です。
仕入れ時には、商品の状態を1枚ずつ丁寧に確認し、「メルカリで売れる商品」を見極めることが重要です。
状態が良いだけでなく、現在のトレンドや人気ブランドなど、古着の知識を身につけ、売れ筋商品を把握するように努めましょう。
メルカリで古着を販売する際には、適切な価格設定と、丁寧な商品説明が不可欠です。
商品説明には、商品の状態(ダメージなど)を正直に、詳しく記載し、サイズ、素材、ブランドなども正確に記載しましょう。
写真は、商品の状態がよくわかるように、様々な角度から撮影し、必要に応じて明るさなどを調整しましょう。
古着転売は、必ず成功するとは限りません。
常に改善策を考え、実行し、PDCAサイクルを回すことが重要です。
「古着100円仕入れ」や「スクール」に頼らず、メルカリ物販で成功するためには、徹底したリサーチが不可欠です。 本章では、売れる古着を自分で見つけ、適正な価格で販売するための、具体的なリサーチ方法を解説します。
まずはメルカリ内で、売れる古着の傾向と相場を掴みましょう。
メルカリShopsの古着専門店を参考に、売れ筋商品や価格帯をチェック。「売り切れ」商品を検索し、過去の取引履歴を分析します。
どんな古着がいくらで売れたのかを知ることで、仕入れ値の目安、メルカリでの販売価格設定の参考にできます。
古着のトレンドは常に変化します。ファッション雑誌、Webサイト、SNSで最新情報を収集しましょう。
「#古着転売」「#古着せどり」「#古着屋」などのハッシュタグも活用します。実店舗(古着屋、リサイクルショップ)に足を運び、商品や客層を観察するのも勉強になります。
メルカリやSNSで、自分が出品したい古着と似た商品を販売している競合セラーをリサーチ。
出品商品、価格、説明文、フォロワー数などを分析。成功しているセラーの戦略を参考に、自分の販売方法を改善しましょう。仕入れの参考にもなります。
リサーチだけでなく、自分の販売実績を分析することも重要です
データを分析し、戦略を最適化し続けることが、メルカリ物販で成功し続けるためのカギです。
これらの習慣を身に着けて、スクールに頼らずともメルカリ物販を成功させましょう!
A: 不可能ではありませんが、簡単ではありません。
大量仕入れ、状態の悪い商品、選別の手間など、ハードルが高いです。 「100円仕入れ」を謳うスクールも、注意が必要です。 まずは情報収集を徹底し、リスクを理解した上で、慎重に検討しましょう。
A: いいえ、必ず稼げる保証はありません。
スクールはノウハウを学ぶ場ですが、稼げるかどうかは、あなた自身の努力次第です。 リサーチ、仕入れ、販売…地道な努力が必要です。
A: 古着の卸売業者が運営する、倉庫型の店舗のことです。
全国の古着屋の売れ残りや、海外からの輸入品などが大量に保管されています。 ベールやアソートと呼ばれる形態で、業者向けに販売されていることが多いです。 大阪、岡山、名古屋など、各地に存在します。
A: おすすめできません。
高額な受講料、不透明な仕入れ条件、品質への懸念など、多くのデメリットやリスクがあります。 「誰でも稼げる」といった甘い言葉には注意し、慎重に検討しましょう。
メルカリ物販で成功するためには、安易な「100円仕入れ」に頼るのではなく、地道なリサーチと堅実な仕入れが重要です。
リサイクルショップやフリマアプリなど、リスクの少ない方法から始め、経験と知識を積み重ねていきましょう。
初心者おすすめ度 | ★★★☆☆ |
即金性 | ★★★☆☆ |
ビジネス継続性 | ★★★★★ |
仕入れに必要な資金目安 | 5万円~ |
目指せる利益額 | 50万円以上 |
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