

出典:Aliexpress
中国発のオンラインマーケットプレイス「AliExpress(アリエクスプレス、通称アリエク)」は、個人輸入や仕入れに活用されています。
しかし、「個人輸入なら関税がかからない」と誤解していませんか?実は、16,666円を超える場合など、条件によっては関税が発生します。
この記事では、アリエクの関税について、計算方法、支払い方法、注意点などを詳しく解説。賢く仕入れるための第一歩を踏み出しましょう!
出典:Aliexpress
中国発のオンラインマーケットプレイス「AliExpress(アリエクスプレス、通称アリエク)」は、個人輸入や仕入れに活用されています。
しかし、「個人輸入なら関税がかからない」と誤解していませんか?実は、16,666円を超える場合など、条件によっては関税が発生します。
この記事では、アリエクの関税について、計算方法、支払い方法、注意点などを詳しく解説。賢く仕入れるための第一歩を踏み出しましょう!
関税とは、外国から商品を輸入する際にかかる税金です。関税には、主に以下の2つの目的があります。
海外から安価な商品が大量に輸入されると、国内の同種の商品が売れにくくなり、国内産業に悪影響が出ます。
関税は、輸入品の価格を調整し、国内産業を守る役割を果たしています。例えば、海外製の安価な衣類に高い関税をかけることで、国内の衣料品メーカーの製品が価格競争で不利にならないようにしています。また、関税は国にとって重要な収入源であり、その収入は様々な政策や公共サービスの費用に充てられます。
アリエクで商品を輸入する際には、関税以外にも注意しなければならない税金や手数料があります。具体的には、以下のものが挙げられます。
これらの税金や手数料は、原則として商品を受け取る人、つまり輸入者が負担することになります。
アリエクで商品を購入する際、「個人輸入」か「商業輸入(仕入れ)」かで、関税の扱いが大きく異なります。
アリエクで商品を購入する場合、たとえ少量であっても、販売目的であれば「商業輸入(仕入れ)」とみなされます。
仕入れ目的の場合は、基本的に関税がかかると考えておきましょう。
では、個人輸入の場合、どのような条件で関税が免除されるのでしょうか?次の章では、アリエクで個人輸入する際の関税について、さらに詳しく見ていきます。
は、実は注意が必要です。個人輸入で関税がかかる場合、かからない場合を徹底解説!16,666円の注意点、免税対象外の商品、関税未納のリスク…アリエクの関税、個人輸入の疑問を解消!
アリエクで個人輸入する場合、関税がかかるのは主に以下のような場合です。
課税価格とは、商品価格に送料や保険料などを合計した金額を指します。
この課税価格が16,666円を超えると、関税がかかることになります。また、革製品、ニット製品、特定の食料品などは、たとえ課税価格が16,666円以下であっても関税がかかる免税対象外の商品です。
以下の場合は、アリエクでの個人輸入の関税が免除されます。
課税価格が16,666円以下であれば、基本的には関税がかかりません。
ただし、前述の免税対象外の商品(革製品、ニット製品など)は除きます。また、書籍や一部の電子部品など、関税率が0%に設定されている商品は、課税価格に関係なく関税がかかりません。
「16,666円以下なら関税はかからない」というルールには、以下の3つの注意点があります。
16,666円は、商品価格だけでなく、送料や保険料も合計した「課税価格」で判断します。
アリエクでは、商品価格が安くても送料が高額になるケースもあるため、注意が必要です。
個人輸入の場合、商品によっては、課税価格が商品価格の60%で計算されることがあります。
このように、商品価格が16,666円以下でも、課税価格が60%計算になることで、関税がかかるケースがあります。
革製品、ニット製品、特定の食料品などは、16,666円以下でも関税がかかります。これらの商品は、「少額輸入貨物の免税制度」の対象外となるため、注意が必要です。
稀に、関税がかかるはずの商品なのに、請求されずに手元に届いてしまうことがあります。これは、税関の検査で見落とされたり、販売者が意図的に関税がかからないように申告したりするなどの理由が考えられます。
しかし、関税がかかる商品を申告せずに輸入することは、脱税行為にあたります。
後日、税関から連絡があり、本来支払うべき関税に加えて、追徴課税(加算税や延滞税など)を課される可能性があります。
万が一、関税が請求されなかったことに気づいたら、速やかに税関に連絡し、正しい申告と納税手続きを行うようにしましょう。
アリエクで商品を購入した際にかかる関税額は、単純に「商品価格の〇%」というわけではありません。以下の点を理解しておきましょう。
つまり、関税額は、
で計算されますが、
となるため、注意が必要です。
関税額を計算するためには、以下の要素について知っておく必要があります。
関税を計算する基になる金額です。個人輸入と商業輸入で計算方法が異なります。
個人輸入: (商品価格 × 60%) + 送料 + 保険料など
商業輸入: 商品価格 + 送料 + 保険料など
商品の種類(品目)ごとに定められた税率です。財務省の「実行関税率表」で確認できます。
アリエクで表示されている商品の価格です。
商品を日本に送るための送料です。
任意で加入する保険の料金です。
アリエクでよく購入される商品の関税率の目安を以下にまとめました。(2024年5月現在の情報)
品目 | 関税率(目安) | 備考 |
スマートフォン | 0% | |
パソコン、PCパーツ | 0% | |
衣類(綿) | 8〜12%程度 | 素材、加工方法による |
衣類(化学繊維) | 5〜10%程度 | 素材、加工方法による |
革靴 | 30%または4,300円/足のいずれか高い方 | |
バッグ(革製) | 8〜16%程度 | 素材、加工方法による |
アクセサリー(プラスチック製) | 0〜5%程度 | 素材による |
おもちゃ | 0〜3%程度 | 素材による |
【注意】
関税額の計算方法を、具体的な例で確認していきましょう。
【計算例を見る前の注意点】
上記の点を踏まえて、以下の計算例を見ていきましょう。
関税率が0%の商品は、課税対象額に関わらず関税はかかりません。
課税対象額が16,666円以下なので、関税はかかりません。
この場合、課税対象額が16,666円を超えているため、関税がかかります。関税率は10%なので、課税対象額13,000円の10%で、関税額は1,300円となります。
革靴は免税対象外のため、課税対象額が16,666円以下でも関税がかかります。また、革靴の関税は「30%または4,300円/足のいずれか高い方」と決められているため、この場合は4,300円が関税額となります。
関税以外にも、消費税(10%または8%)と通関手数料がかかることを忘れないようにしましょう。
アリエクで商品を購入した際、関税はどのように支払えば良いのでしょうか?
支払いタイミング、支払い方法(現金、クレジットカードなど)、配送業者ごとの違い、注意点、スムーズな支払いのための準備まで、詳しく解説します。
関税の支払いタイミングは、基本的には商品が日本に到着し、税関の検査が完了した後です。多くの場合、商品配達時に配送業者に支払います。
ただし、配送業者や購入金額によっては、以下のケースもあります。
関税の支払い方法は、主に以下の3つがあります。
アリエクで利用される主な配送業者と、それぞれの支払い方法、注意点をまとめました。
配送業者 | 主な支払い方法 | 注意点 |
国際郵便(EMSなど) | 現金(代金引換) | 事前の連絡は不要。配達時に現金を用意しておきましょう。 |
DHL | 現金(代金引換)、クレジットカード(事前連絡要) | クレジットカード払いを希望する場合は、事前にDHLに連絡し、手続きが必要です。 |
FedEx | 現金(代金引換)、クレジットカード(事前連絡要)、銀行振込 | クレジットカード払いを希望する場合は、事前にFedExに連絡が必要です。銀行振込の場合、振込手数料がかかる場合があります。 |
その他 | 業者による | 利用する配送業者のWebサイトなどで確認が必要です。 |
以上の点に注意して、支払うようにしましょう。
関税の支払いをスムーズに行うために、以下の4点を心がけましょう。
関税額の目安は、事前に計算しておきましょう。 配達時に慌てないよう、関税額を把握しておくことが大切です。
関税、消費税、通関手数料は、多くの場合、商品配達時に現金(代金引換)で支払います。
おつりのないように、正確な金額を用意しておきましょう。
クレジットカード払いを希望する場合は、必ず事前に配送業者へ連絡してください。
対応可能か、手続き方法を確認しましょう。 配送業者によっては、クレジットカード払いに対応していない場合もあります。
不在で商品を受け取れなかった場合は、不在票が投函されます。 不在票に記載されている連絡先に連絡し、再配達の手続きを速やかに行いましょう。 保管期間が過ぎると返送されるため、注意が必要です。
関税は、商品価格、送料、保険料などを合計した金額(課税価格)に対して課税されます。そのため、1回の購入金額を調整することで、関税額を抑えられる可能性があります。
ただし、個人輸入の場合に適用される「16,666円以下の免税」は、仕入れ(商業輸入)には適用されません。
1回の購入金額が大きい場合、複数の注文に分割して購入することを検討してみましょう。
関税率は、商品の種類(品目)によって異なります。一般的に、関税率が低い商品を選ぶことで、関税の負担を軽減できます。
例えば、アリエクでよく購入される商品の中では、
があります。
ただし、関税率は商品の素材や加工方法、原産国などによって細かく異なるため、事前に「実行関税率表」で確認するか、税関に問い合わせることをおすすめします。
アリエクの関税、仕入れに関する疑問はございませんか?よくある質問をQ&A形式でまとめました。
A.いいえ、免税になる場合もあります。
個人輸入で課税価格が16,666円以下の場合、関税はかかりません(一部例外あり)。ただし、仕入れの場合は原則として関税がかかります。革製品、ニット製品など、免税対象外の商品もあるのでご注意ください。
A.商品の種類と価格によって決まります。
関税額は「課税対象額×関税率」で計算します。個人輸入では商品価格の60%が課税対象額の目安です。関税率は商品の種類ごとに異なり、「実行関税率表」で確認できます。
A.商品到着時が一般的です。
商品が日本に到着し税関検査後、配達員に支払うことが多いです。配送業者によっては、事前請求や後日請求の場合もあります。お支払い方法は現金、クレジットカードなどです。
A.スマホは原則、関税は0%です。
スマートフォンやパソコン、PCパーツは、原則として関税がかかりません(関税率0%)。ただし、消費税や通関手数料は別途かかりますのでご注意ください。
A.個人輸入で16,666円以下に。
個人輸入の場合、課税価格を16,666円以下に抑えれば関税はかかりません。ただし、仕入れは原則免税になりません。分割購入、関税率の低い商品を選ぶなどの工夫をご検討ください。
アリエク仕入れには関税の知識が不可欠です。
個人輸入と仕入れの違い、免税条件、税額計算、支払い方法などを理解し、関税を正しく把握しましょう。
この記事が、皆様のアリエク仕入れの一助となれば幸いです。
初心者おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
即金性 | ★★☆☆☆ |
ビジネス継続性 | ★★★★★ |
仕入れに必要な資金目安 | 50万円~ |
目指せる利益額 | 100万円以上 |
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